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77話『練習試合 剣技編』

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今日から年に一度の練習試合が始まる。

練習試合というのは前世で言う体育祭のようなものだ。



それぞれ日によって競技の種目が分かっていて、『剣技』『魔法』『化学』『総合』と分かれていて4日間にわたって練習試合は行われる。

私達初等部3年生からは全員参加となっていて、初等部1、2年は見学者としての参加になるのだ。



必ずでなければいけないのが『魔法』でそれ以外は先生や生徒からの推薦や、立候補での参加となる。

『総合』は3日間ですべての部門をした人達が参加する権利を得られるもので、最終日に初等部、中等部、高等部でトーナメント戦が行われることになっている。



ちなみに私は全ての種目に出ることが決定されている。

周りからの推薦があり、私は全種目出ることになったのだ。



本当は自分自ら立候補する予定だったのだが、どうやらレファ達が話を回してくれたようで、学年全員の推薦で出られることになったのだ。

ちなみにこの練習試合でトップ10に入ると1年間の特別サロンの使用と、1年間食堂の食べ物無料券がもらえるらしい。



『剣技』『魔法』『化学』は学年内の勝負になっていて、最終日の『総合』だけは初等部、中等部、高等部で分かれた学年問わずの戦いになっている。

全種目参加するだけでも実技の点数が上がるのでほとんどの人がすべての競技に参加するらしい。









今日は練習試合の1日目で種目は『剣技』だ。

短剣、両手剣、ロングソードなど様々な剣を使った試合となる。



どれを選んでもいいが、ほとんどの人は授業でも習うロングソードや短剣で挑むらしい。




私は今回、ロングソードで出場することにした。



試合があると言っても高等部から競技が始まるので、初等部の私達は午後まで観戦しなければいけないのだ。

私達は見えや席を取るために早めに会場へ向かったので割と今回は良い席が取れた。



一番初めはジュリお兄様とディオお兄様の対戦の観戦だった。

2人とも学年が違うため競い合いはないが、どちらともかなりの腕を持っているらしく、周りの同級生を圧倒していった。



毎年ジュリお兄様は最後に従兄弟のウィルと当たるらしい。

どちらとも強く、なかなか両者引けを取らないため結果が出なかったが、約5分間にわたる長い闘争でジュリお兄様が勝ったようだ。



会場では歓声が上がり、拍手が会場内に響いた。




次にディオお兄様だったのだが、ディオお兄様は圧勝ですぐに結果が出た。

もちろんディオお兄様も優勝したのである。



続いてルスお兄様がいる中等部の試合ではこれまた圧勝でルスお兄様が見事勝ち抜き、優勝した。

どうやらルスお兄様は剣の練習もしっかりとしているらしく、相手が動く速度の倍以上の速さで早く相手の後ろに回り込み、相手を仕留めていた...いや、勝っていた。



ベリーお兄様は最後の決戦で私の婚約者のアーサーと当たったようだが、笑顔でアーサーに剣先を向けて勝っていた。

お兄様が決めた瞬間、会場内にいた令嬢が黄色い声を上げたがそれはいつも通りのことのようでベリーお兄様はにっこりと笑って令嬢たちに手を振っていた。



初等部4年では第二王子のアルティアスが圧勝していた。

やはり学年ごとに絶対的な強さを持つ人がいるらしく、毎年ほとんどトップは変わらないらしい。







さて、私の番がやっと回ってきたわけだ。

私はロングソードを片手で持ってステージへと出た。



合図がかかると相手が勢いよく剣を振り回してきたので私はかわして相手の背後に周り、剣を相手の首元に突き付けた。



そんな戦法を何回も使っているととうとう決勝までやってきた。




どうやら私の相手はヨルらしい。



『お前かよ』という顔をしたヨルが構えの姿勢を取る。

どうやら割と本気でやってくるらしい。



私も構えてヨルの攻撃を待った。




会場内が静まりかえり、開始の合図がかかると私たちは動き出した。






結果は私の勝ちでヨルは一瞬悔しそうな顔をした後元の顔に戻り握手をした。







これで今日の競技は終わった。

会場内は熱気にあふれ、まだ残っている人達は先程までの試合の話で盛り上がっているらしい。





私は体力を温存するために、すぐに寮に帰ったのであった。

第8章コンプリート率:4/45

総合コンプリート率:113/331

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