表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/5

第一話:藁をも縋る少年-

思えばこれが全ての始まりだった。



――どうか受験合格できますように。

少年は藁をも縋る思いで祈った。

歳は15。高校受験真っ只中であった。

今日は元旦、吐息がまるで形があるかのように白く色付く。

先程揺すった鐘が遠くなっていく。神社は人で溢れかえっていた。

カップルや友達と来ている人も多くいた。だが少年は一人。

何か思い詰まったような表情を浮かべ、羨ましそうに辺りの人々を見ていた。

彼には仲の良い友達もいたが、今日は一人できた。最近は忙しくて一人が多い。

彼の両親はともに高校の教師で、息子である彼には医師を目指せと物心ついた頃から強いっていた。

そんな訳で今回は決して落ちては行けない受験なのであった。

しかし行きたくもない名門と呼ばれる学校の為に必死になるのは窮屈であった。

自分の心にも嘘をつき、自分の気持ちにも逆らって来た。

だからこうして初詣まで来て祈った。

決して落ちることが無いように。

自分の心に気持ちに素直になるために……


そして少年は重い足取りで神社をあとにした。

本当は友達とワイワイ、ガヤガヤと年始の行事を楽しみたかったのだ。そういう年頃である。


家へ帰るとすぐに母がいた。

「こんな遅くにどこ行ってたのっ」

正月の朝っつったら初詣以外のナニモノでも無いだろうと思いつつ俺は答えた

「初詣だよ、母さん」

すると、少し考えたように見せたあと

「あらそう、神様なんか居ないんだからそうゆーのに頼らないで、自分の力で高校行きなさいよ」

といい残しあっさりと自分の寝室へと戻っていった。

どーしてこうも、うちの両親は常識っていうか、一般的行事に感心がないのだろうか。少しは神様だろうが仏様だろうが、とにかく不安な時は縋りたい、そういう思想を肯定しないのだろうか。などと考えながら俺は自分の部屋へ歩みを進めた。

前回、初投稿させていただきましたが、ちょっと設定を間違えてしまったので、同じ内容を分割して投稿させていただきます。

わざわざ長い文章を読んでいただき大変恐縮です。ありがとうございます。

さて、この話には女神様が登場してきますが実際にそんなことは起こりません。しかし出会えたらいいな! こんな体験してみたいなということで描いてみました。

実は小説を描くのもほぼ初めてなため、みなさんのお目を汚していなければ何よりです。

また、読んだ本も少なくボキャブラリー不足名ため某小説からパクってしまっているところも多々ありますが、それは勘弁してください。

こうしたほうがいい。もっとここはこうしろ。などビシバシ指摘してください。

あと、もしもこんなところが良かったなどとあったらそれも教えていただけるとありがたいです。

長い後書きになってしまいましたが、ここまで読んでくださったみなさん。本当にありがとうございました。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ