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鶴はどこまで飛べるのか  作者: 夕闇 つくね
プロローグ
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プロローグ

初投稿失礼します。初めて書いたものなのでところどころ違和感があると思いますが読んでみてくれればと思います。

落ちる…



落ちていく……


暗闇の中をただひたすらに落ちていく………


あぁ、これはいつもの夢だと自覚しながら落ちていく。いつからだろうか、この夢を見るのは不思議と嫌な気分はしない。むしろ、心地良いとすら思えてくる。ふわりふわりとゆるく落ちていく。いつ覚めるかそれは自分にはわからない。ただ覚めるときにはいつも何かの合図ある。それが来れば目を覚まさなきゃいけない。


「にしても…今回はやけに長いんだよな…」


底が見えることはない穴に落ち続けて体感でもう一時間ほど落ち続けている。いつもなら十五分やそこらで合図があるというのに。


「もしかしたら今回は底までつけるのかな?そうしたらどんなところなんだろうか」


そんなことを口にしながら浮遊感に身を任せていたら、そっと背中が地面に触れた。むくりと体を起こし周りを見渡す。底にあったものはなにもなく、あったのは一面に広がる常闇だった。一切の光を通すことはない闇の中、私は落ち着いていた。


「なんだ、底になら何かあると思ったのになんにもないなんて期待はずれかな。もっと楽しいものでもあると思ったのになぁ。私の夢なんだからもう少し融通聞いてくれたっていいのに」


なにもないなら仕方ないと思い、立ち上がりどこに進めばいいのかわからない闇の中を歩いていく。不思議と体は軽く、むしろ起きているときに比べて調子がいい。いつもなら数歩歩くのだってきついというのに、どこまでもあ行けそうなくらい足が軽やかに動いた。


「これなら走ることもできるのかな?」


恐る恐る走ってみると、無事に走れた。むしろ速すぎると感じるくらいだ。走れることに嬉しくなり更に走る速さを上げていく。ここが夢の中だというこすら忘れるくらいに走り抜ける。けれどもここは夢の穴の中。穴なのだからいつかは端についてしまう。


「走ることに夢中になりすぎて壁にぶつかるところだった。反省反省っと…さて端についてわかったけれどもこの突起はなんだろう…?」


壁になにかないかと調べていたら、等間隔にドアノブのような突起が無数にあることに気がついた。開けられるのかと疑問に思いドアノブを回していく。予想はできていたがどれも鍵が閉まっているのか開くことはなかった。その中に一つだけ開くとなぜだか確信できる扉があった。その扉の隙間からは温かい光を弱々しいながらもそこには確かに強い意志のようなものを感じ取れる。


「ここなら開くかも…」


そっと扉に触れる。すると漏れ出ていた光がよりいっそ消えかかる。それに焦りを感じ急いで扉を思い切り開ける。開いた瞬間に中からは闇が吹き出し驚く暇もなく扉の中に引き込まれ扉が閉まる。閉まった後には悲しそうな顔をして男が一人佇んでいた。


読んでくださりありがとうございました。感想や誤字の指摘をお待ちしています。まだこれしか書いていないので投稿頻度はなかなか上がらないと思いますが、気長にまってくださるとうれしいです。

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