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A.大抵、亜人が数種類いる。

食レポって結構難しいのな。



シェナに神術のことを少しの間教えただけなのに、だいぶ頭がというか思考力というか、とにかくその辺りが疲れてしまった。


そんな状態のまま独立都市ガラドニクスに着いたせいか、まるで城塞のような外観を眺めて、「でっか」という語彙力の欠片もない感想を呟いてしまった。


例えるなら、以前旅行番組で見たフランスにある城塞都市カルカ…カルカ、そ、ソース?のような感じだ。なんかパスタに合いそう。


※カルカソンヌ(Carcassonne)が正しい名称です。



ともあれ、獣車はフリーパスで2つある城門を潜り抜け、中央の大きな建物へと向かう。


イルマさんに聞けば、そここそが魔物ハンターズギルド・ガラドニクス支部とのこと。感想を一言で表すなら、でっか、に尽きるだろう。そう、何処かでやったような、既視感を覚える感想しか出てこない。


ギルドの正面に獣車を停め、テイマー(馬子)が扉を開けると、一番最初にイルマさんが降り、それに続いて俺達が降りる。


支部長の帰還が知らされたのか、ギルドの建物から1人のギルド服に身を包んだ女性が出てきた。


「支部長、お帰りなさいませ」


「只今戻りましたわ~。あと、有望な人材を連れてきましたわ~」


「それは何よりです。表ではなんですから中で詳しく聞きましょう。皆様もどうぞこちらへ」


そう言うと、イルマさんと連れだって歩きだした。それに合わせて俺達も中に入る。


正面玄関を抜けると、これまた広いエントランスに入って左側にカフェ…というよりはレストランが併設してあった。


他にも右側にある換金所や鑑定所も十分な広さがあり、受付カウンターは中央の階段を挟んで2つあって、各4人の8人体制と気合いが入ってる。


「ご主人」


袖を握っていたシェナが、その袖をクイクイと引っ張り、受付カウンターの方を指差す。その指差す先を見て、左の受付カウンターにいるイルマさんとさっきの女の人が自分達を呼んでいる事に気が付き、急々(いそいそ)と4人連れだって近づいて行った。


「ルイくん、(わたくし)龍王騎士団(ドラゴンロードナイツ)のクランリーダーなのは覚えていますでしょうか?」


「はい、もちろん覚えていますけど」


「クランというのは、幾つものパーティーの集合体のようなものですわ~。そこで、向こうでパーティーを登録して貰った訳ですが、私共のクランでは、パーティーごとに名称を付けて区別出来るようにしていますわ~」


なので、うちのパーティーも何か名称を付けて欲しいとの事だった。自分達を表すような名前がいいらしいが、ふむ。


「他のパーティーはどんな名称なんですか?」


「他のパーティー?ごほん、黒狼(ウルフ)隊、白猫(キャッツ)隊、月兎(ラビッツ)隊、荒鷲(イーグル)隊、そして私共の龍王(ドラコ)隊の五つが私のクランに所属するパーティーですわ~」


他のパーティーの名前からして、自分の神の特徴をそのまま使っている気がする。


「ならば、蛇龍(ナーガ)隊というのはどうでしょうか?安易すぎますか?」


「ん~、そうですわね~。簡潔で呼びやすい。いいと思いますわ~」


クランリーダーたるイルマさんがその場にいる為か、承認手続きはすぐに終わってしまった。


「さて、一度私のクランについて詳しく話しますわ~。リューカ、部屋は空いてますの?」


「はい、10号が空いております。どうぞ此方へ」


「ではそちらに行きますわよ~」


俺達は、リューカさんというさっきの女の人の先導のもと、中央の階段を昇って二階に上がり、右側の奥にある部屋に入っていく。


全員入って、勧められた席に着いた後、イルマさんがクラン"龍王騎士団"について話してくれた。


龍王騎士団とは、主に魔物の大量発生を前提とした対魔物暴走(スタンピート)用クランらしい。


故に、魔物暴走が起きない間は、各パーティーで魔物狩りを行っているとの事。


構成員は、ドラコ隊を除く各パーティーの殆んどが獣人(ビースネス)人間(モミルム)のハーフで、パーティーリーダーは使徒だという。


このクランは、アニモスキー(勝手に命名した)にとって天国かもしれない。


それはともかく、逆にドラコ隊は全員ヒューマンであり、人数は6人。ウルフ隊は16人、キャッツ隊は12人、ラビッツ隊は8人、イーグル隊は4人の合計46人で、プラス俺達が加入した為に50人までなった。


運営方針としては、魔物の駆除及び街周辺の治安維持、年に数回発生するスタンピートの制圧をすることが主となる。


基本は召集が掛かるまで好きに活動していいとの事だった。


ある程度規律やらなんやらを説明した後、リューカさんの部下が街を紹介してくれるらしい。後で知ったが、リューカさん実はガラドニクス支部副長だった。


イルマさんは、会議の参加で遠出していたせいでクランとギルドの運営が滞っているとの事だったのでここでお別れだ。


今日の夜、顔見せの為にギルドの食事場(例のレストラン)でお食事会を行いますので来てくださいね~!と、言葉を残して受付カウンターの奥に引っ込んでいった。


その後、リューカさんが1人の女の子を連れて来た。


「この子はミリィと言いまして、受付見習いとして勤務して貰っている者です。ミリィ、挨拶を」


「受付見習いのミリィでっす!宜しくお願いしまっす!」


こう、なんだか既視感を感じるのは何故だろう。


「ええー、元気なのは良いことですが、ルイ様方にご迷惑をお掛けしないように。ルイ様、申し訳ありませんが、今日は人材の空きが無い為、このミリィを案内に着けさせて頂きます。ご不満等があれば直ぐにでも申し付け下さい。私が替わりますので」


「あっ!ちょっ!ふくちょー!なんか言葉に棘を感じますよ!」


「普段の素行を思い出して見てください。心当りがある筈でしょう?」


「………てへ!」


何故だろう。不安になってきた。


「はぁ、本来ならば私が行きたい所ですが、支部長のギルド運営のサポートの為に出来るだけ残らなければなりません。ご理解のほど、宜しくお願いします」


「いえ、案内を付けて頂けるだけでもありがたい事ですので、お気になさらないで下さい」


「そう言って頂けると幸いです。では、私は仕事に戻らせて頂きます。失礼致します」


「此方こそ、今後ともお世話になります」


お互い礼をして、イルマさんと同じく受付カウンターの奥に入っていくリューカさんを見送る。


「ほへ~、ルイ様って元貴族だったりします?」


「いや、元はただの農民だぞ?」


「へ?いやいやいや!農民の皆さんがそんな綺麗な言葉遣い出来ない…いや!農民…村…敬語…ハッ!実は裕福な村長の長男だったり!」


「残念ながらカースト最下位の下民(げみん)だ」


「なぬぅ!ならば…!親が落ちぶれた元貴族設定!」


「ふっ、残念だったな。俺の両親は生来下民設定だ」


「くぅ!負けました!」


一体なんの勝負をしていたのだろう。


「それより、街の案内をしてくれるんじゃなかったのか?」


「ハッ!そうでした!」


「…リューカさーーん!この子チェン「さ!行きますよ!!」」


言い終わらないうちに腕を掴まれて、出口へと連行された。


「あ!ご主人をはなせ!」


「ああもうまたですか…」


「まってください~」


シェナの慌てる声、ルナの困り果てた声、リリスの間延びした声を跡目に街へと繰り出すルイであった。








2時間後



「なぁ、ミリィ。まだ回るのか?」


「はい?なーに言ってるんですか~。まだ全体の半分しか案内してませんよ~?」


「嘘だろ…」


この城塞都市は相当広いようだ。言われて見れば、今までの案内箇所は飲食店街、流通・物販店街、産業区画と言った場所ばかりだった。


「う~ん。そうだ!ちょっと休憩しましょっか!わたし!休憩するのにちょうどいいお店知ってるんです!」


そう言って飲食店街方面へスタスタと歩いていくミリィ。俺達と言えば、それなりの人ゴミの中をするすると抜けていくミリィを見失わずに場所を把握するのに忙しく、大分精神的疲労が重なって来ていた。


「ご主人~、あたまがくらくら~」


「仕方ない。背中に乗れ」


相変わらず右前腕にくっついていたシェナは、人酔いを起こしたのか頭をフラフラさせている。歩きながらシェナをおんぶするという、地味に技術がいる(走りながら(ひいらぎ)をおんぶする作業を何度もやらされた結果)技?でシェナを回収し、ミリィを追いかける。


ルナとリリスは流石に鍛え方が違うのでそんな事はしないのだが、何故か後ろからの視線が痛い。


暫く後ろからの視線に耐えていると、空間把握で捉えていたミリィが急に脇道に入りある壁の前で立ち止まった。


「ミリィ、急に立ち止まってどうしたんだ?」


「ふふん!この都市には隠しカフェと呼ばれるお店があるんですけど、そのうちの1つに案内しましたぁ!」


そう言って壁に向かい、貴重なものでも紹介するかのように両手をヒラヒラさせる。


「ただの壁に見えるが…いや、幻影か!中にお店があるな。こじんまりとしているが、なかなかいい趣をしているじゃないか。扉はここか…」


シェナを降ろし、空間把握を使って壁を観察すると、一部が幻影で偽装されていて、軽い探査だと気付けないようになっていた。


「へぇ!ルイ様すっごいですね!壁の中を見れるんですか!?むむむ!?と言うことは殆んどのものは筒抜け…ルイ様!私のサイズを上から順にどうぞっ!」


「……81、63、82」


「あらやだばっちり」


「「…………」」


どうしよう。ノリで答えてしまったら空気が固まってしまった。


「ご主人、サイズってなにー?」


「この場合はスリーサイズの事で、胸、腰、尻を()(ばか)り(巻き尺)で測った数値だ。因みにサイズとは長さや大きさを示す単語の事だ。」


「へぇ!シェナはのサイズはー?」


「……!103、65、90…」


出来れば言いたくなかったが、シェナの頼みだ。仕方ない。


「「「…………」」」


「すごいー?」


「うんすごいすごい」


どうしよう。シェナが喜んでいる一方でシェナ以外の女子ズが轟沈している。


「さ!ささ!お店に入りましょう!」


いち早く再起動したミリィが偽装してある壁に手を触れて魔力を流すと、幻影が解除されて扉と看板が姿を表す。


"(かく)苺亭(いちごてい)"


成る程、雑草に紛れてて見付けづらい上に、葉の裏に実をつける隠れ苺の名を借りたカフェか。言い当て妙な名前だな。隠れ苺は、まだ農民だった頃によく探し回った記憶がある。


その実はとろけるように甘く、後から爽やかな酸味が口腔内を駆け巡り、食べてから一日中息が爽やかな苺の香りになるという果物だ。その代わり、物凄く見付けにくい為に、食べたら確実にバレてしまって他のやつにぐちぐち言われる羽目になるが。


そんな俺の回想なぞ知らんと言わんばかりに、俺とシェナを除く女子ズは中に入っていく。


「ご主人、入ろ」


「そうだな」


シェナに右手を引かれ、扉を潜るとコロンコロンと不思議な音をしたドアベルが鳴り、何故かちょっとばかりファンタジーな気持ちになる。


「いらっしゃいませ」


「いらっしゃいました!ベンさん!お久しぶり!」


「お久しぶりでございますミリィ様。相変わらずお元気でいらっしゃいますね。微笑ましい限りでございます」


カウンター越しにミリィへと挨拶をしているのは、白髪混じりの黒髪に深緑の目をした渋いナイスミドルなバーテンダーのおっちゃんだった。


「ルイ様!ご紹介します!"隠れ苺亭"オーナー兼マスターのベンツ・エスクラスさん!」


金持ちか!…じゃない。


「初めまして。つい先日、魔物ハンターに就きましたルイと申します。此方の3人がパーティーメンバーのルナ、リリス、シェナです。今後、此方へ伺う事が増えるかと思いますが、どうぞ宜しくお願いします」


「これはこれは、ご丁寧にありがとうございます。いやはや、しっかりしておられますな。ふむ。無駄な散策は止めておきましょう。しかし、一言よろしいですかな?」


「ええ、構いませんが」


「その能力は有用でありますが、気付く者は気付きます。ご注意を」


「!…胆に命じます」


どうやら店内を空間把握で探査している事がバレた。と言うことはさっき外でした探査も気付かれているな。このおっちゃんは格上として扱おう。


「ん?ルイ様なにかやったんです?」


「いやな、さっき外から能力で覗いたのがバレてたようだ」


「そりゃそうですよ!ベンさんってドラゴンロードナイツのドラコ隊の1人ですもん!バレないわけないじゃないですか~!」


思いっきり身内じゃねぇかぁぁぁああああ!!


「ミリィ様、あまり簡単にバラされては困ります。ああ、イルマお嬢様からはナーガ隊について、しっかりとクラン内通達を介して聞き及んでおりますのでご心配なく」


「あ、いえ、改めて宜しくお願いします。それと、先程の事も"合わせて"申し訳ありませんでした」


「いえいえ、先程も言いましたが、有用な力ではありますので、貴方の努力次第では使いこなせれば気付かせない事も可能となります。精進あるのみですよ」


「ありがとうございます。より精進を重ねていきたいと思います」


なんというか、助言?まで頂いてしまった。この人実は凄くいい人なんじゃあ?


「ささ!自己紹介はこのくらいにして!ベンさん!今日のオススメ5つ!」


「畏まりました。では席に着かれて少々お待ち下さいませ」


ベンツさんに言われるまま、3人掛けの丸テーブルに女子ズの3人が座り、もう一つのテーブルに俺とシェナが座る。


シェナは店内をキョロキョロしているし、俺は考え事でもしていようか。




ここ数時間程案内をして貰ったが、全体的な感想として亜人と人間がしっかりと共存出来ている印象をもった。


そして!



前世の全世界のエルフスキー達よ!




喜べ。





エルフは実在した!!!






まぁ、この世界では種族名が違ったけど。


こっちではログリスっていう種族名のようだ。


長寿命・耳長・容姿端麗の三拍子が揃ってしまったら、もうそれはエルフだ。エルフなんだ!


はい。それはともかく、他にもいろんな種族が居ることが判明。


エルフことログリスの他に、パルヴスというドワーフとホビットを足して2で割ったような種族が居る。というか、居た。物販店街で武器売ってた。後は、マガナというまんま巨人とアモディアンという魔族的存在が居るとのこと。


余談ではあるが、これは種族についてミリィに聞いてたときに知ったことがある。


ビースネス達は、本来殆んど獣の特徴を全て受け継いで居るのでケモケモしいのが普通らしい。確かに、街中を見てもシェナのように獣の特徴が出ているのが耳と尻尾だけ、という獣人はまず見なかった。


逆に、シェナのような一部しか特徴が出ていない個体は、人間とのハーフか神のみらしい。ハーフからの子供は、そもそも特徴が出ないかハーフである親と同じ特徴が出るかになるらしいが、世代を重ねる後とに特徴は出なくなっていくとのこと。


余談とか言いながら長くなってしまった。



そんな訳で、この街にいる人を種族的な割合で表すと、人間(モミルム)4割、ビースネス3割パルヴス2割ログリス1割と言ったところだろうか。


まぁ、まだ半分しか見て回って無いらしいから、また増減は出るだろうけど、概ね平和的な多国籍国家のような印象を受ける。


まぁ、亜人に寛容なのがここだけってのもあるかもしれない。普段亜人は自分達の集落から出ずに生活しているらしいし、そもそも帝国では亜人が居ることすら知らなかったからな。


それにしてもエルフが居たことには感動したな。思わず『エルフだ!』って叫びそうになったし。


因みにエロフは居ないのだろうか。ちょっと気になる。


他に気になったのは魔族だ。魔族と言うくらいだから超強力個体なのだろうか。そのうち会える気がする。なんとなく。



「お待たせしました。隠れ苺のアチェールブムになります。このフルスーチを掛けてお楽しみ下さい」


さて、知的?な思考から醒まさせてくれたのは、生地と盛り付けに隠れ苺をふんだんに使ったタルト…?のようなお菓子だ。


更に上からジャムっぽいソースを掛けて食べるといいようだ。


「ふお~」


シェナが今まで出さなかったような声で興奮している。女子ズのテーブルでも『きゃ~』と、興奮したような声がする。種族は違えど、女の子ならばこういうスイーツ系お菓子には心奪われるものなんだろう。


かく言う俺とて、この手のお菓子は大手のホテルに併設してあるようなカフェ辺りでしか見れない気がしている。


さぁ、いつまでも眺めていたとて始まらない。小さな容器に入っているソースを、タルトっぽいお菓子に上から筆記体のNの字にかける。


少しクリーム色の強い生地に、ルビーを液体にしたかのような透き通った赤がよく映える。


2叉のオサレなフォークを手に取り、三角にカットしてある先の尖った方を2cm程カットして、落ちないようにゆっくりと口に運ぶ。


口に入れた瞬間感じたのは、ひんやりとした冷たさだった。タルトと言うよりはムースに近いか。そして直ぐに舌の上で溶け出し、味の奔流が口の中を駆け回った。


繊細な隠れ苺の上品でしつこくない濃い甘味と爽やかで儚くもしっかりと存在感を持つ酸味が、軽やかなハーモニーを奏でている。


だが、主役だけでは味が単調になってしまう。そこで生地がいい役割をしている。生地の素朴な、だがそれが自分の役割とでも言うように簡素な味が全体に落ち着きを与え、隠れ苺の味を仄かな甘味で後ろから支えている。


そして、主役を引き立たせているのは、何も生地だけではない。最後にかけたソースもしっかりと役割を果たしている。オーケストラで言えば、外側にいて高音を担当するヴァイオリンやチェロ、ヴィオラ奏者達だろうか。時折現れては綺麗なハモりを生み出し、また消える。さっぱりとしていて、後味に甘さが残らないようにしっかりとリセットもしてくれている。


まるで小さなオーケストラのようだ。


「マスター。これ最高です」


「ありがとうございます。加入祝いということで腕によりを掛けて作らせて頂きました」


「それは…、ありがとうございます」


「隠れ苺は入荷があまり無いものですので、しょっちゅうは出せませんが気に入って貰えたのなら幸いでございます」


「ええ、俺も子供の頃によく探し回った記憶があります」


「ほほう、そうでございましたか。では次回の入荷は少々多めにしておきましょう」


「ふふふ、楽しみですね」


「ご主人!やばい!このお菓子やばい!」


耳と尻尾をピン!と立てて興奮するシェナやばかわいい。


「ハッ!た、たしかに美味しいな」


「うん!」


最近この娘に汚染され過ぎてる気がするかわいい。




午後の一時を優雅に過ごすルイ一行であった。







食べたくなった。書いててお腹すいた。

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