1話
初投稿です!色々ツッコミどころ満載かもしれませんが、ご容赦を……
・・・・ここが学生寮で合ってるんだよね?
手に持った何度も確認してぼろぼろになった学園の地図を見ながら目の前の建物を見上げた。
さすが国が優秀な人材育成を目指した学園なだけあって、故郷の学校とは段違いに、というか別世界並に設備が豪華である。
その学園の学生寮も一流ホテルだと言ってもおかしくないような外装をしている。
きっと中も同じくきらびやかなのだろう。
ゴクリと息をのみ、そっと目の前のドアノブを握った。
そして扉を開けると、私の目の前に広がった光景にまたも絶句することになった。
目の前には大きな階段があり、登った先にはこれまた大きな絵が掛けられている。芸術面に全く疎い自分でも、希少価値の高い物だろうとうかがい知ることができる。
本当に何で私が選ばれたのだろう…少なくとも私よりここにいても違和感のないお金持ちのお嬢さんだって領地にはいただろうに。
もうこの短い間でお分かりかもしれないが、私は庶民である。そうご先祖様を遡っても一滴の貴族の血も入っていない、生粋の庶民だ。
(自慢してるわけではないよ、うん(泣))
それがなぜこんなエリート(かつお金持ち)が集まるような学園にいるのかというと……私にも分からない。
地元の学校で全国一斉試験というのを受けたら、校長に呼ばれて、興奮した校長の話が支離滅裂過ぎて(仮にも教職者としてどうなんだろう)、なんだか意味がよく分からないうちに転校手続きをさせられて、家でも先に話を聞いてたらしい両親が荷物を勝手にまとめていた。
……本人より先に話を聞くのは百歩、いや二百歩譲って保護者だからしょうがないとして、そこから私の意志が完全無視で話が進んでいくのはどうなのだろうか。
そして列車に揺られ、学園が手配してくれた馬車に乗せられ、ここに至る。
説明がないにも程があるだろ。これは抗議の手紙を送ってもいいはずだ。うん絶対に送ろう。とりあえず、校長と両親にそれぞれ1通ずつ。
タイトル詐欺みたいな感じになってしまっていました……
もう少しだけ、主人公の愚痴にお付き合いください。