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001 覚醒

木漏れ日の中で少女は静かに目蓋を開いた。

風は少女を歓迎し、森の木々は少女に喜びの歌を歌った。森の中にある全てのものが少女の覚醒を喜んだ。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

少女は起き上がりまわりを確認する。

ここがどこなのか、自分が誰なのか。

己の記憶を全力で探った。

タンスに入れた服を隅から隅まで取り出そうとするように。

しかし、無慈悲にも少女のタンスには何も入っていなかった。

思い出せたものはルナという名前だけで、それ以外のことは思い出せない。

記憶のない少女は独り、嘆いた。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

木漏れ日に煌く銀髪に、ガラス玉の様な透き通った碧眼。

華奢ですらっとした細身の美しい娘、ルナは嘆くことをやめてあたりを見渡した。


ここはどこなのか、自分は何者なのか。

ルナは全てが知りたくて仕方がなかった。

だが、見渡す限りに広がる森の中で、ここがどこなのか、自分は何者なのか分かるはずがない。

ルナはこの場で知ることを諦めて、一先ず歩くことにした。

歩けばきっと何か見つかるだろう。という考えだ。


歩くこと12時間近く、疲労と空腹を感じながらもルナは歩み続けた。

空も暗くなり満点の星と月明りがルナの銀髪を優しく照らす。


月明りに照らされた丘の一つを眺めると、自然物とは思えない異物が見えることに気づいた。

先ほどよりもよく注意して見つめると、確かに人工物がそこにあった。


「誰かいるかもしれない、そこで何か得られるかもしれない」

と口に希望の言葉を出して、人工物へと向かう。


それからしばらくして、ルナは人工物へ到着した。

そこには、焚き火を炊いたまま毛布にくるまって眠る一人の少年がいた。


ルナは初めて発見した人の姿に心底安心し、話を聞こうと少年を起こそうとしたが、

一日中、飲まず食わずで歩き続けたため空腹と疲労を溜め込んでいたルナはその場でパタリと倒れ込んだ。

授業中の妄想から思いついたお話を書いてみました。

辛口な感想でも甘口の感想でもアドバイスを是非ください。

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