上
今日は、3月11日。
「チサ〜、もうすぐホワイトデーだけど…。」
「ん?そうだね?だから?あ、私、バレンタイン、誰にも、チョコあげてないから、お返しとかないわ。女の子の友達には、あげたから、お返しあるかもね。もちろん、チカからも、お返し期待してるよー。」
「お返しって期待するもの?まぁ、お返しするけどね。楽しみに待っててね。」
「うんー。」
“キーンコーン♪”
授業開始のチャイムがなり、サチとチカは、着席した。
「今日の地理、眠たかったわ、っていうか、ねてたみたい。先生が、授業終わりにきて、びっくりした。先生は、気づいてたようだけど、何も、言わなかった。」
「よかったね。サチ。で、先生は、何しにサチのとこへきたの?」
「うーん。あ、今日日直だったから、『黒板消して』だって。」
「そっか。じゃ、帰ろっか!」
「うん。」
サチとチカは、一緒に下校した。
「バイバーイ。」
「バイバイ」
サチとチカは、道の分かれ道で、サチは、右で、チカは、左で、それぞれの家に向かった。
「ただいま。」
「おかえり、サチ。」
「サチ、今日、学校どうだった?」
「サチ姉、お風呂、先に入るよ。」
「おやすみ、サチ。」
サチは、自室に向かった。