たぶん序章:はじまりのおはなし
暇だったのでなんか書いてみました。
まだまだ色々と粗が目立ちますが、ご了承下さい。
大勢の人々が行き交う休日の駅…から27メートルくらい離れたところ。
そこに4人の高校生がいた。
「ようっす!久しぶりだなオメーラ!」
揚々と元気のある声の主はハダオである。
「久しぶりってきのう学校で会ってたじゃないですか」
お淑やかで丁寧な口調でツッコムのはヒフカ。
「まったく、ハダオ君は大雑把過ぎる。それなんだからテストの成績も悪いんだよ」
眼鏡をクイッとさせていかにも賢そうな雰囲気で語るのはメガル。
そして…
「でも俺は本当に久しぶりだけどな」
と言う男は、…ムネゲである。
ハダオの幼馴染で3人とは別の高校に帰っている。
そのため彼の言うとおりハダオと会うのは久しぶりだ。
「…誰ですか」
「ボクのデータにはない人物だね」
ハダオ以外の2人は不審者を見るような目でムネゲを見つめた。
「そっか、お前らは知らないんだったな。紹介するぜ。コイツはムネゲ、俺の幼馴染だ」
「まぁそう言うことだ。よろしく」
ムネゲは2人に挨拶をした。
そして、ひと段落ついた後、ヒフカが尋ねた。
「それで、今日こうして集まった理由は何ですか?」
「確かに、ボクもさっきからずっと気になっていたんだ」
「そのことか。なぁに簡単なことだ。…単純に暇だったからさ!」
ハダオは答えた。
「「「………」」」
3人はため息混じりにハダオに対して文句を言い始めた。
「特に大したことのない理由で私たちを呼んだんですか」
「まったく、これだからハダオ君は。」
「お前は昔からこんな感じだったが、今も変わってねーんだな…」
「…帰りましょうか…」
「チョット待てぇい!何をするかは考えてる!だから帰るなぁ!」
ヒフカが帰ろうとしたとき、ハダオが大声を上げてこれを遮った。
「これを見ろ!!」
ハダオはポケットから1枚の紙を取り出した。
そこにはもの寂しく、怪ししい雰囲気のある学校の校舎の写真が載ってあった。
「ハダオ君。何だいこれは?」
メガルが聞く。
「フフフ、これは数十年前に廃校になった校舎だ!」
ハダオは凄みのある声で言った。
「「「廃校…?」」」
3人はいかにもありきたりな物語の導入にありそうな様子で反応した。
「そう。これから俺たちはこの忘れられし深淵の廃校舎を冒険する。17歳、真夏の大冒険だぜ!」
「…ボクはまだ16歳なんだけど」
ツッコむところはそこではない。
「その….深淵…って何なんですか?」
至ってまともな疑問を提示したのはヒフカである。
「面白そうだな。今すぐにでも行きたいところだが、ちょっと待ってくれ」
面白そうに話を聞いていたムネゲはそう言うと、数メートル先にあるコンビニを指差した。
「トイレに行ってくる」
ムネゲはコンビニへ行った。
…………
ムネゲがコンビニへ行き、数分経った後…。
「…アイツ、置いていくか」
ここでハダオが絶対に口にしてはいけないことを言ってしまった。
いかにこの2人の仲が良いにしても、この発言は言語道断である。
それは友達がいない奴の思考だ?
…
うるせえ。滅すぞ。下等生物どもが。
…失礼しました。話を戻しましょう。
「え…」
「ハダオ君、流石にそれは…」
2人とも若干引いている。
しかし、ハダオは間髪入れずに言う。
「おいお前ら、ここで考えてみろ。ここでアイツを置いて行ったら展開的にちょっと面白くならない?登場人物も3人になるし」
「ありだと思います」
「良い考えだねハダオ君」
2人はすぐに意見を覆した。
そしてハダオが無慈悲なる決断を下す。
「よし、決定だ。ムネゲを置いていこう!」
そうして、ムネゲは理不尽で独りよがりな提案を前に美しくも儚く散っていった(置いて行かれただけ)。
しばらくして。
「着いたぞ。ここが目的地だ!」
ハダオたち3人は学校の昇降口前に立った。
ガラスでできた扉の向こうは薄暗く、素っ気ない景色が広がっているが、その景色はハダオたちに何か懐かしさを抱かせたのだった。
「ここが、あの…」
「本当に入るのか、ハダオ君?ボクの予想によると、この先に危険が待ち受けている確率はおよそ30%なのだが」
2人はあまり乗り気でない。
しかしハダオは
「大丈夫だ!仮になんかヤバいことになってもこの俺がなんとかしてやらぁ!いくぞ、オメーら!」
と意気揚々に校舎の中へ進んでいった。
「あっ、待て!ハダオくーん…!」
と、メガルもそれに続く。
「待ってくださーい」
最後にヒフカが2人を追うようにして校舎の中に入っていった。
ヒフカが律儀に開けた扉を閉めたとき…
「…フフフフフ、今日は楽しい宴になりそうだ…」
と誰にも聞こえることなく誰かの囁き声がした。
ハダオたちの真夏の大冒険は今、始まったのであった。
最後まで読んでくれて本当にありがとうございます!
「スクロールしただけで別に読んでないよっ」と言う人がいたらごめんなさい。
感想やアドバイスがあれば非常に嬉しいです。




