僕は普通の人間
思わぬ興奮材料により一瞬僕の心は揺れかけたが、まだだ。僕はまだ最高の快楽には至れていない。
彼女は今「クラスメイト」から「駒」になった。しかも結構な上物だ。勝手に動き場を乱しより僕を興奮させてくれる。
今日は上機嫌だ。あぁ、放課後が待ち遠しい。
「なぁんかぁ、気持ち悪い顔がもっと気持ち悪くなってるんですけどぉ。」
上機嫌だった、だったのにそれをぶち壊された。
昼休み彼岸しのが声をかけてくる。
「ねぇ、気持ち悪い顔見せたバツとして、パシリかくてぇー」
「ほら行ってきて、早くぅ」
「あ、あのぉ、お、お金は…」
「は?お前持ちに決まってんでしょぉ」
「わ、わかりました。」
とぼとぼと僕は購買に行く。
なぜ歯向かわないのか、弱弱しい対応なのか、もし疑問に思ったのであれば、お答えしよう。
これが、最適解だった。
一番下だけれど彼女に届くところ、それがこの対応だった。それにこっちのほうが余計に虐められなくてすむ。
案外こっちの方が本音だったりする。僕は普通の人間だからね。
すこし性癖が歪んでいるだけ
っと、購買部についた。彼女はメロンパンとスナックパンだ。畑中さんは焼きそばパンほかの取り巻きはチョココロネ。
嫌でも覚えてしまう。
「おっそーい。つっかえなぁい!」
幼稚な暴力に僕は情けない声を上げる。
いやだなぁ
まったく興奮しない。
それか授業を受けたまったくつまらない授業、たまに彼岸しのがちょっかいをかけてくる。いつもの風景そして放課後になった。
僕はバスへ向かった。水無月しあとの約束だ。
正直あの時の興奮は薄れていた。彼岸しのへの感情が湧くにつれ計画を成功させようと頭が整理されていく、今は計画の実行しか頭にないため、動くコマの水無月しあをどう動かすか、気づけば笑みを浮かべバスについていた。
「ついたよ。水無月さん。」
「あらぁ、クラスの時とはまったく違うのねぇ、興味深いわぁ。」
「君には何も隠さない方が話しやすいと思ったからね。」
「お眼鏡にかなったと考えてもいいのかしら。」
「そう考えてもいいよ。」
「さっそく私も本音で本題から行かせてもらうのだけれど。」
「彼岸しのをどうしたいの」
「どうしたいかの答えは引きずり落としたいと答えるはずだよ。少なくとも彼女の敵だったらね。」
「へぇ、引きずり落とすならあなたの持っている情報を使えば落とすことなら簡単だと思うけれど。」
「そうだね、ただそれではいけないこともあるんだよ。ただまだ君とはそれを話す関係性にないと思って言うのを渋っているんだ。」
「あらぁ、残念それじゃあ、仲良くなりましょう。お友達から。」
「そうだね、僕は友達がいないからね。ありがたいよ。」
「そう、これからって事ね、じゃあまた明日お話しましょう。」
「そうだね。あ、一つ君に話さないといけないことがあったんだ。」
「なぁに?」
「天根東、里中大樹、笹中犬はもう搾り取れないだろうね。」
僕は写真を見せた。そこにはまるで神様みたいな彼岸しのと三人の男がいた。そこから察するに男は信じる神を変えたようだった。
「あらぁ、やってくれたわね。まったく、つむぐ君たらぁいい気分では返してくれないわけね。」
「そういう人間なんだ。仲良くなったらわかるさ。」
「いけず。」
そう言って彼女はバスを降りた。
僕はこれからの計画にわくわくして家に帰った。




