表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
『愛』なんて無いから  作者: ギプス


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

44/51

sid 水無月しあ「助けてください」

蜜蜂呱々呂と言う男が簗型君を連れていったらしい。

別に友達の同行一つ一つにに口出しをするほど、独占欲が強い訳でもないけど、今回ばかりは話が違ったの。



放課後私は可愛い男の子達と会話カフェに行っていた。

「しあ様。」

と、泣きそうな顔で話しかけてきた子がいた。

愛萌(めめ)、どうしたの?」

「花乃が、花乃がおかしくて……僕、どうしたらいいか分かんなくて、助けてください。」

花野小路花乃、目の前の冴乃愛萌(さえのめめ)と言う男の子の友達だったはず。

整った容姿と臆病な性格、愛萌と話すのが楽しいと言いながらクラスの端で微笑んでいたのが印象的だった。

「変わった?どういうう事か教えてくれる?」

彼いわく、「好きな人が出来た」や「お金を貯めなきゃ行けない。」等恋人出来て浮かれているとも捉えられる言動を感じ、少し寂しく思っていたら、「お金が無いと、愛して貰えない」や「あの人のために……」と少し顔を強ばらせながら行ってくるようになったらしい。元々は優しくはにかんでいたのに……と愛萌は下を向き苦痛と涙を浮かべていた。

そんな子がどうしてそんなに変わってしまったのか、少し悩んでいると彼から思いがけない名前が出てきた。

「あの、簗型つむぐと友達になればあの人に認められる。と言って、彼と絡んでから、もう連絡が取れなくて……」

簗型君と、友達に?

「愛萌、それは辛かったわね。こっちにおいで。」

愛萌は傷ついているから直ぐに聞きたいことを聞くともっと傷を深めるかもしれない。

私は情報を知るのも重要だけど、この子達、私の子達をシアワセにする義務がある。

「愛萌、よく言ってくれたね。ありがとう。」

私は愛萌の頭を撫で、泣きじゃくる彼を受け止める。

少し泣きやみ話ができるようになった後で、聞きたかったことを聞く。

「その、花乃くんの好きな人の事、調べてもいい?」

「……え、調べてくれるんですか?」

「もちろん、愛萌の涙を見るとね、ご主人様の意地かしらね。」

愛萌は笑顔になり私の方をむく。

良かった。

「あの、簗型って人と毎日絡みに行くから、もしかしたら、なにか、あったんじゃないかって。」

今はなたばちゃんや私以外の簗型君の印象は最悪なの。

最近では、人をコマのように使っているや違法な場所や人と関わっているなどといったある事ないことが囁かれているため、簗型君とつるんでいると言うのは、愛萌みたいな普通の子からしたら異常で怖いことなの。

「簗型君の件も気になることがあったから、そうだ、愛萌、坂野くん達に連絡して欲しい事があるの。」

坂野くんは少し容姿が怖いけど私に忠実な子。この前簗型君を苛めたみたいで、少し()()()をした男の子、その子が、簗型君以外に人がいたと言ってたのを思い出した。

「分かりました!」

私の子達の連携は早く、情報が回ってくる。

「あ、長髪の男だったそうです。名前は分からなくて、でも、どこに行ったかは分かるらしいです。」

「そう……わかったわ。」

私が腰をあげようとすると。

「ごしゅじんさまわぁ、ここで待っててくださぁい。」

はなたばちゃんに制止された。

「わたしのほうでもぉ、つむぐんの事ちょっとだけ気にかけてたんだけどぉ、なぁんか、おかしくなってたのぉ。だから、どぉんなにぃ、ごしゅじんさまが、つよくっても、行くのはやめて欲しいですぅ。」

はなたばちゃんはいつもの服ではなく黒いジャージに帽子とマスクをつけ、カフェを出ようとしていた。

「まって、はなたばちゃん。もしそんなに危険なら帰って私が行かないと。」

「ごしゅじんさまぁ、ごしゅじんさまはぁ、ひとりしかいないんだよぉ。皆が悲しんじゃう。」

「私からしたら、みんな、そうよだから、はなたばちゃん。」

()()()()()()ごしゅじんさまぁ、私に行かせて、大丈夫。私痛いの嫌だから、無理せずすぐ帰ってくるから。」

お願い、という言葉に私は弱い、それを知ってか知らずか、はなたばちゃんはお願いをしてくる。

「……わかった。けど、無理だけはしないで。」

はなたばちゃんは「もちろん」と返事をしてカフェを出ていった。


そして、その数十分後、はなたばちゃんからメッセージが届いた。

「つむぐんが薬漬けにされてる!」

私はメッセージの内容を理解するのに少し時間がかかった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ