砂利の味
「ねえ、やながたくん、どーうして、お金用意してこなかったのかな?」
呱々呂さんはニコニコとしているが目が笑っていない。
「でも……デートだって、言われたので」
震えた声で言う僕は恐怖と期待で声が震える。
「ねぇ、やながたくん。どおしてわかんないのかなぁ。俺とのデートにがたくん、どーうして、お金用意してこなかったのかな?」
呱々呂さんはニコニコとしているが目が笑っていない。
「でも……デートだって、言われたので」
震えた声で言う僕は恐怖と期待で声が震える。
「ねぇ、やながたくん。どおしてわかんないのかなぁ。俺とのデートに何も持ってこないことって、許されると思う?思うかなあ?思うわけないよねえ。許されるわけないよねえ。」
「ごめんなさいごめんなさい……今から、おろしてきます。」
僕は焦り銀行に走り出す。
呱々呂さんは足を組みにこにこと笑っていた。
本当は離れたくなかった、彼と一緒にいない瞬間があると孤独が針となり心を囲む。
そこにあった銀行にキャッシュカードを入れる。
1,10,100,1000,10000,100000、100000、200000
銀行で引き出せる最大を引き出す。
その間も黒い靄は晴れない。
呱々呂さん、呱々呂さん、呱々呂さん
お金を封筒に入れ、呱々呂さんの元へ戻る。
「はぁ、はぁ、上限持ってきました……コレ、これ、差し上げます!それと、勝手に出ていき申し訳ありませんでした。」
僕は、戻り次第謝罪をして土下座をする。
目の前の呱々呂さんは、少し驚いたように目を見開いたのちに、いじわるな目をした後、周りに人がいないのを確認し。
「舐めたら、許してあげる、足。」
そういって、僕の髪を靴で遊ぶように踏み、足を顎に持っていき、これを舐めろと言わんばかりに革靴を口の前に差し出す。
僕は目の前のそれを舌を出しつま先から舐めあげる。靴についている砂利が口に入る。その瞬間に靴を舐めるという行為がもたらす不快感がすべて流れ込んでくる。
「うっ……」
噦きそうになるのを必死に我慢して、革靴を舌を唾液と絡ませながら舐めていく。そのうち、下がこすれひりひりと痛みを感じ始める。
「ふっあはははっ、ほんとに舐めてる、きったなぁい。」
呱々呂さんは、まるで、虫をつぶして遊ぶ少年のように嘲け、嗤う。
今感じているはずの不快感が、呱々呂さんの顔と声で快感へと変わっていく。
罵られ、蔑まれ、詰られ、嬲られる。舌の痛みもどんどん酷くなっていく。
それに比例するように快感が生まれる、右足の大半は舐め終わる、舌をしまうのですら、しんどくなり、だらんと垂らしたまま左に移動する、そんな僕の様子を見て、呱々呂さんは面白がり、少し足を口から遠ざける。犬のように足にしゃぶりつき舌を消耗する。
舌を心もすべてが不快で痛いはずなのにそれ以上に気持ちいい。
呱々呂さんが、封筒の中身を乱暴に取り出し確認する。
「まあ、いいじゃん、がんばったね。」
と舐め終わった靴を頭に置きそのまま頭を足で撫でてくれた。
舌がしまいきれず地面に顔が付いた時は舌はコンクリートを舐める。
それもすべてが快楽へと変わっていき、ついに、僕の体力と思考力は限界を迎えた。
最後わかっことは、お金を渡すと喜んでくれることと、自らのすべてが奪われることは、ありえないほど気持ちがいいと言う事だった。
「……なっさけない。」
あきれた表情の呱々呂さんが、僕をかかえ、起こさず。家に連れて行ってくれている最中完全に意識はなくなった。




