結果発表
「それで、結果はどうなったんだい。」
僕は昼休みにいつもの屋上で、はな君の告白の結果を聞いていた。
「えっとね、うーん。」
「もしかして……」
煮え切らない彼の返事に少しヒヤッとする。
「結果から言うとね、条件付きだけど、言いよって、これは、成功……なのかな。」
「条件付きっていうのが引っかかるね、どんな条件だったんだい?」
「内容は……言っちゃダメって言われてるんだ。あ!でもね、それが嫌だったってわけじゃないんだけど、なんというか、不思議な感じなんだ。」
「……君は、幸せなのかい?」
彼が幸せなのであれば、どんな相手であってもよかった。逆に言えば、彼が幸せでないのなら、どんな相手であろうと無理にでも関係を切らせるつもりだ。
「シアワセだよ、とっても、とっても!シアワセ。」
「そっか、それなら、いいんじゃないかな、君が幸せなのであれば、僕はそれだけで、いいんだ。」
「……ありがとう。簗型君、自分があの人と付き合えてしまうなんて、思ってなかったから、ちょっとふわふわしてて。不思議な感じがして、でも、簗型君と話してたら、どんどん、実感してきて、シアワセが、どんどん上ってきてるのがわかって、とっても、とても、嬉しくて、とっても、とても、ありがとう。」
はな君は、現実感がなかったのか今まで実感していなかった幸福感を僕に話すことで、現実感が湧いてきたんだろう。感情が溢れて、笑みをこぼしているが、目元には雫が浮かんでいる。
「僕が、君の役に立てたんなら、よかった。」
僕は、親友へ微笑む。
僕の心を溶かしてくれた本人が、幸せで溢れているのは、僕としてもとても嬉しかった。
キーンコーンカーンコーン
予鈴が鳴った。僕は座っていた場所を立つ。
「今日は僕が先に帰っておくね。」
涙がこぼれてしまっているはな君を気遣い、僕はクラスに戻る。
そのあと戻ってきたはな君は、少し目が赤くなっており、近くの同級生に心配されていた。
それから、時間が過ぎ、僕は家で日記をつけていた。
少し前から、はな君や呱々呂さんと一緒にいることが増え、彼岸しのとは、あまり、会いに行かなくなった。
と言っても、異常性癖はそう簡単に、直せるものではなく、たまに、キスやハグをしにいつもの場所へ行くことがあった。
ただ最近は、メッセージアプリに、「あえないの?」「あいたい」「ぎゅ」などのメッセージが届くことがあった。
快楽というより、面倒くさいが勝ってしまっているため、メッセージが来ないように、会う頻度を上げているが、たまに、メッセージが送られるため、何か、策を考えないといけない。
「って、自業自得なんだけどね。」
少し自嘲気味に独り言を言う。
ブーとスマホがバイブレーションする。
「またか」
少しだるそうにしながら僕は、スマホの画面を確認する。
だが、予想とは反して届いたメッセージは、呱々呂さんからだった。
「今度、デートしよっか。」
思いがけない連絡に、僕はすこし放心した。
既読を付けてしまったため返事をしなければいけないと思い。
「はい!」
と勢いよくメッセージを返した。
その後放心した僕は、ハッっとしてカレンダーに予定を入れ日記に喜びのまま分を書きなぐる。
その時目についた時計を見ると午前1時を超えていた。僕は慌てて書き終えベットに入る。
「ねれないなあ。」
深夜1時、僕の頭の中は呱々呂さんでいっぱいだった。




