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『愛』なんて無いから  作者: ギプス


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3/39

協力者

 ある日の授業だった。

「どぉしたのさぁつむぐん。いっつもどぉりのしけたつらしてぇ。」

「ちょっとだけお話がしたくてね。花束さん。」

 花束つぼみ

 ショーットカットの髪に紫陽花のヘアピンを付けている少女だ。

 紫陽花あおの陣営の中では話ができるタイプだ。ただ、紫陽花あおを神格化してほれ込んでいるため、一つ地雷を踏むと手が付けられなくなる。

 僕としてはわざと煽り倒して、どん底に落ちるのも一興なのだが、そうすると長く苦しめないためコスパが悪い。

 妄想はこれぐらいにして

「おはなしぃ?まぁきいてやらんこともないかなぁ」

「ははっ、光栄だよ。話したいのは彼岸しのについてだよ。紫陽花さんは彼岸しのをどう思っているのか聞いてもいいかい?」

「彼岸しの、ねぇ、ははぁんそゆことかぁ、うんうん、あおちゃまは彼岸しののことが嫌いだよぉ。心底、徹頭徹尾、骨の髄までだぁい嫌い。」

「ははっ、そこまでわかるのはさすが花束さんだ。そうか、なら、僕は彼岸しのの弱みならいくらでも持ってる。足りないのは立場。僕は彼女を引きずり下ろすだけでいい。どうだい?」

「うぅんそうだなぁ、こっちのメリットはあおちゃまが一番になれる。ただリスクもおおきいよねぇ、つむ君は失うものがあとは命だけだからいぃんだろぉけどさぁ、リスクの割には、こっちのメリットが少ないよねぇ」

「12時喫茶店、そこから30分の読書、さすがに居づらくなって退店、本屋によって主に純文学の棚を右往左往する。」

「はぁ、つむぐんそれはなんなのかなぁ。」

 僕は印刷した紙を花束さんに渡す。

「花束さんが監視できないバイトの日の紫陽花さんの行動パターン、ほしいもの、好きな相手、掃除のペース、隠し事。花束さんにはさすがに勝てないけどね、それのリストアップ、データは完全に消してある。それに僕は忘れっぽくてね興味のないことは覚えられないんだ。だから知ってるのは花束さんだよ。」

「そう。 つむぐん、あおちゃまはいつも何もなかったら9時に起きる顔を洗って髪を整えてメイクして着替えるのに2時間使う。そして移動に30分使う、そしてあおちゃまはどこまで行っても運がないからさ、そこから目的地に行くまで15分から30分かかることがある。ここまではわかってたんだけどねぇ、普通に生活してなきゃ、いろいろまずいからさぁその間だけ、なぁんにもわかんなかったんだぁ。それを餌にする。はぁんつむぐんさいてぇだぁ。」

「これがなかったら、このことをばらまくつもりだった人に言われたくないな。」

「へぇ、いいよぉ協力してあげる。ただ、教室では話しかけないでよぉ、目つけられたら困るから。」

「もちろん、それを配慮してバスで話してるんだ。」

「あぁ、つむぐんが気にしなくていいっていうから突っ込まなかったけどさぁなんでこのバスなの?人乗ってなかったからよかったけど、運転手さんとかいるじゃん。」

「ああ、ネタバラシしてなかったっけ、こういうこと。」

 そう言って見せた。僕のスマホには幸せそうな家族写真が写っている。左右に男女が並んでおりその真ん中には子供がいる。そして、花束さんは男のほうを、運転手だと理解する。

 そうして僕は写真をスワイプするそこには、彼岸しのと高級ディナーで手をつなぎ出ていこうとする運転手がいた。

「うっげぇ」

 花束さんは引いていた。これが僕に向けたものだったら、興奮ものだ。」

「というわけだから、ここだったら、どれだけ話しても怪しまれないよ。」

「はぁ、まぁ理解したよ。どんな事ばらまくのは、また今度でいい?これからあおちゃまが食事をするから。」

「もちろん、支払いは、僕がしておくから。またね。」

「はぁいまたねぇ。」

 けだるげそうに彼女は行った

「ありがとうね運転手さん。支払いを済ませたいんだけど、いくら?」

「お、おだいは大丈夫です。」

「そう?それなら僕的には嬉しいけどいいの?」

「は、はい、大丈夫です、だから」

「もちろん、あの子以外にはばらさないよ。そういう約束だったでしょ。」

「ありがとうございます。」

 僕はご厚意に甘えながらバスを出る

「やりすぎちゃったかな?」

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