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『愛』なんて無いから  作者: ギプス


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sid 水無月しあ 「百均のノート」

つむぐ君は順調に好感度を上げている。

私は約束は守るのその方がスウィートだから。

だからつむぐ君から頼まれた依頼を楽しく遂行する。

「ねえねえ。余田(あすた)ちゃんちょっとお話ししましょう?」

「え、おはなしですか?」

「えぇ、私気になることがあってねぇ。」

「なあんですかぁ?あんまりぃ、話すこともないと思うんだけどぉ?」

「あおちゃんいるじゃない?」

「あおしゃまですか?」

「えぇあおちゃんとはなたばちゃんのことでね。」

「つぼちゃまもですか!?……それってもしかしてぇ。」

「えぇ多分その事よ()()話を持ってきたのよ。」

「どんなはなしですかぁ。しっているじょうほうだったらぁ承知しないですからねぇ。」

「いい情報よ。その前に余田ちゃんはなたばちゃんとあおちゃんの関係性についてどうおもってるの?」

「はぁ……まぁずですねぇ、二人はとっても尊いんですよぉ。あった時から二人は二人で完全体なんですよぉ。わかりますぅ?わからないでしょお!わからないはずですぅ。だってとおといんですたっといんです。わたしはふたりをあいしているのですぅ。それを、あなた如きがわかっていいはずがないんですぅう。」

これは面白いわね粘っこい信仰心と鋭い粘性の言葉。このまま泳がせるのも面白いわね。

「だからですねぇあおしゃまとつぼちゃまは結ばれるべきなんですぅ……それでぇ敬虔なしんとのわたしはぁおふたりのぉ尊い触れ合いをぉすべてみれるべきなんですぅ。愛している二人をあいしているんですよぉ!

これまでもお二人の動向とふれあいをぉ、一言一句隅から隅までかきおこしぃお二人を愛する敬虔なしんとをぉふやしたんですよぉ。

これ、百均のノート(聖書)ですぅ。

で!ですねあなたわぁ、このあたしちゃまにぃ二人のたっといとうといふたりの動向をぉ知らせる義務がぁあるんですよぉ!」

ふふっ遊ぶのはここまでにしておきましょうか

「そうね。そのお二人がね。チューしてるとこ。見ちゃった。」

「……ちゅー?キス?接吻!お二方が接吻を?愛しているぅきごうをぉ。交際の印をぉ、恋の動脈がぁ始まったんですかぁ?写真はぁ撮ってないですか?撮ってないですよね。愚鈍なあなたがとっているはずがなぁい。遺憾の意をしめしますぅ。」

「あるわよ。写真。」

「だから貧民は……は?……あるぅ?どうして愚鈍なあなたがぁ?あなたなんかがぁ?でもよくやりましたぁ。ほめてやらんこともないですぅ。」

「ありがとう。余田一等星(ひかり)ちゃん。」

「は、は、はぁあ!なぁんんでどぉしてあなたがそんなことを知っているんですかぁ?そもそもそれって知っていい許可をぉ私から取りましたかぁ?撮ってないですよねぇ、まったくこれだから凡人は困るんですよねぇ。そもそも本当ならお二人の写真を撮る権利はわたぁ……………

「それじゃあ布教頑張ってね。」

私は染まってあげないけれど。

こうして余田一等星にうわさがまわる。

ふふっやながたくんこの子結構使えるわよ。

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