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僕は多様性で君は読者

この世中は理不尽だ。

昔、母さんに言われて不思議に思ったことがある。

勉強に関しては母さんが他の子は出来てるのにとか言う癖に、僕が欲しいものを強請ったりするとよそはよそ、うちはうちと言われる。

こうやって、自分の理想の人物像を押し付ける。

人間は一人一人の感性が違う。

大人達は自分に嫌な事は相手にするなとよく言う。

でもそれは一人一人嫌か嫌では無いかは感じ方が違うのではなかろうか。

自分は冗談で言ったことで、もし自分が同じことを言われても何も思わないことだろうと、ある子にとっては冗談また言ってるよコイツ程度にしか思わないかもしれない。

ある子にとっては自分を侮辱されたように聞こえるかもしれない。

その差がすれ違いを産むことになる。

虐めのこれと同じことだと思う。

感性の押し付け合い。

この場合、親による影響が大きいだろう。

子供向け番組だからその年で見るのはもう辞めなさいとか、こんなアニメ見ると将来こんな犯罪者になるからやめなさいとか言われるからそれと同じ事を同級生にする。

だから虐めが起こるのだと僕は思う。

人生において色んな感性があるのは当たり前だ。

だから頭ごなしに多様性を否定するのは良くない。

多様性は尊重されるべきなのである。


僕はベッドから体を起こし、軽く伸びをする。


僕は18歳で今日から春東高校の三年生。

感のいい人は少しおかしいと思っただろう。

そうだ。

2度目の高校三年生だ。

そう、これも多様性だ。

だから何もおかしくないのである。


何故僕が2度目の高校三年生を送る事になったのか説明しよう。

一応、僕はこの高校を卒業した事になっている。

高校を留年する事は不可能だからね。

では、何故高校に通っているかと言うとこの高校は超がつくほどの自称進学校なのだ。

僕は当時面倒くさくて書類に目を通さず適当にサインをしていたが、その書類に万が一大学に進学する事が無理だった場合、卒業した事にはなるが翌年も我が校に来て高校三年生と同じ授業を受ける事。

※授業料は発生します

と記載されていたらしい。

僕は理由があり去年両親を失ってバタバタしていたのもあり、高校三年生の時は一切学校に通っていなかった。

なので受験なんて受けていない。

何なら今お世話になっているバイト先に就職しようといていた。

なのに…なのに…

クソ自称進学校め。くたばりやがれ。

でも大丈夫だろう。

最近は多様性を尊重してくれる人も多い。

何も心配は要らない。


僕はバックを背負い、学校に向かうのだった。

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