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準魔法少女  作者: ザキ・S・レッドフィールド
第3章・とびっきりの最低VS準魔法少女
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準魔法少女とアイドル事務所

・AM11時22分:市内アイドル事務所スターズ 接客室

【ココがあのマ・ペットが言っていたアイドル事務所の一室・・・普通の客室ね。受付の人間もちゃんとした対応だったわね】

〈部屋もちゃんと掃除もされていてピカピカなのです〉

 今ネットで調べたんですがこの事務所、TVで紹介された事もある最近できた有名な事務所だそうです。


「ハルちゃん、大丈夫だと思うけど戦闘になったら頼むわよ」


 事務所の周辺には対策班や応援に来た警察の人達が密かに待機していますが、わたしとラウジーさん、直美さんだけが直接乗り込み相手が抵抗してきたら確保・・・という手筈だったんですが・・・。

〈最初から突撃しないのですか?〉

 いきなり突撃したら逃げられる可能性や証拠隠滅などの行為もされる恐れもありますので。

【下手に追い込むと何するか分からないから警察総動員で乗り込まないのね】

 一応一般人の人もいるかも知れないので・・・。

〈でもあのマ・ペットは全員事務所のマ・ペットの事を知っているって言っていたのです〉

 ラウジーさんによると自白剤が完璧でない可能性も考えての判断です。

【それに、あのマ・ペットによるともう一匹いるみたいだしね】

 表向きは直美さんがわたしの保護者でアイドル志願したい『妹』のわたしを事務所に・・・というシナリオになっていますが・・・。

【ラウジーまで来る必要ある?】

 万が一、直美さんに何かあったら困るからだと思います。

 ラウジーさん、直美さんが契約者らしいのでこういう時は必ず直美さんの近くに居るそうです。


「お待たせしました」


 部屋に入って来たのはご機嫌そうな笑みを浮かべた50歳くらいの男性、背は成人男性にしては低めでその分・・・と言っては失礼ですがお腹がけっこう出ていますね。

【中年男性というのを差し引いてもお腹出すぎじゃない? 頭も少し禿げているし若い頃からあんまりモテそうにないないって感じね】

〈でも服装はサラリーマンみたいなスーツなので見た目はマトモなのです〉

 男性はわたし達が座っている椅子の反対側の椅子に座り話し出しました。


「私がこの事務所・スターズ社長の後藤です。・・・おや? アイドル志願の子は1人と聞いていましたが?」


 あ、もしかしてラウジーさんとわたしの区別がついていないのかも。

〈どっちも美少女なのです!〉

【そうよ。今のハルちゃんの服装もデニムの長ズボンだし上着もダークブルーのアクティブジャケットと男物の服着ているラウジーと大差ない感じで女性っぽくない服装でもこんなに上物だもの。男扱いする奴はセンス無いわよ】

〈ハルちゃんはかわいいから男物でも似合うのです!〉


「どちらが志願しに来た子ですかな? まあ2人ともかわいいから一緒に志願でもかまわないですがな!」


【ハルちゃんが上物だからか、この社長ご機嫌ね】


「残念だけど、実は要件はこの子達ではないのよ」


 直美さんがそう言うと社長さんは怪訝そうな表情になりました。

【でも勘付いたって感じでは無いわね】


「この子達ではない? ・・・まさか保護者のアンタが志願を? アンタチョット

年喰い過ぎてるよ」

「誰が年だあッッ‼⁉ まだ27歳だゴラアッッッ‼‼‼‼」

「アギャギャアッッッ‼‼‼ ぷ、プロレス技は反則だ・・・ッレフリー・・・ッ」


 多分、レフリーの人が居ても直美さんを止めなかったと思います。

〈大人の女性に年は死刑レベルなのです!〉

【27歳って良い感じにエロさ出せる年齢なのにあの社長は分かっていないわねえ。スタイルも良いのに・・・】


「メイ、今日はゴトウ=ダイゴロウにプロレス技を使う為に来たのではないだろう?」

「・・・そうね・・・」


 ラウジーさんはレフリーになってくれたみたいです。

【どっちが『保護者』か分からないわね】


「痛たたた・・・それで、本当の要件とは?」

「貴方の事務所が行っている誘拐ビジネスについてよ」

「誘拐⁉ 人聞きの悪い! わが社はクリーンなアイドル事務所ですぞ!」

「残念だけど、貴方の誘拐実行犯は確保したし、その誘拐犯から色々と聞き出したからとぼけても無駄よ」

「な⁉ あ・・・ああ・・・ッ!」


〈立ち上がったけど急に頭をかかえて座っちゃったのです〉

【そりゃあ、誘拐の証拠であるマ・ペットをこっちが押さえているんだから犯行現場を見られたもどうぜんだもの】


「・・・ティルとマーティは営業が上手くいかないこの事務所を救ってくれたんだ・・・。私は逮捕してもいい・・・2人を許して欲しい・・・」


【あら、言い訳タイムが始まるかと思ったら犯行仲間の釈放を懇願する展開は予想外ね】

〈というかマーティってもう一人のマ・ペットですか?〉

 多分そうだと思います。


「残念だけど、まずは誘拐された全員の保護とその誘拐犯の身柄の確保が先ね。弁明の余地があるにしてもまずは被害者の保護と犯人確保、その後に被害者達から事情を聴いてから犯人グループの事情聴取ね」


【まあそうなるわね】

 誘拐された人達をまずは保護しなくては・・・。


「もし情状酌量の余地があると思うならもう一匹のマ・ペットを引き渡してもらわないと」

「そ、そんな・・・」


 この社長さん、自分よりマ・ペットの方を心配している感じがします・・・。

【さあ、もしかしたら真面目人間のフリして罪を軽くしたいだけかも知れないわよ?】


「待って下さい!」


 扉の外から懇願する声が?

【それと同時に足音が・・・数人分聞こえるわね】

〈十数人の女の子が部屋に入って来たのです!〉


「あ、貴方達は⁉」


【全員の年齢は13~18歳くらいとバラバラだけど学生と呼べる年齢ね】

 ドラマとかで見た事ある人もいますが・・・。

【真ん中の子もTVで最近有名になったアイドル歌手じゃない?】

〈一番左の子も聞いた事のあるかわいい声なのです! きっとアニメの声優かバーチャルアイドルさんなのです!〉


「確かに私達はいきなりの事務所に連れてこられました・・・。でも暴力とかは受けてないです。それに、今はこの事務所で働けて良かったと思っています!」

「ファンレター貰ったりファンの人達が私達の声を聴いて元気になったって声を聞いて自分達もこの仕事続けたいって思っています!」

「握手会とかに毎回来てくれている人もいて私達も励まされているんです!」


 ぜ、全員真剣な眼差しで直美さんに訴えかけています・・・。

【というかあの捕らえたマ・ペットが言っていた『最初は困るとか言うけどファンレターとか貰ったら皆アイドルやってて良かったって言う』って言っていた事は本当だったみたいね】

 もしかして仕事失ったら家系に困るって話も?


「あ・・・えっと・・・」


 直美さん、かなり困っています・・・。

【被害者でもある人達が被害届を取り消ししたようなものだからねえ】


「メイ、第二のマ・ペットの存在を忘れているよ」

「・・・あ」


 もしかして忘れていました?


「この中の誰かに寄生しているなら今言っている事も事実かどうか怪しいな」


【・・・というかラウジーって犬以上に嗅覚が良いんじゃ?】

〈ならラウジーちゃんの鼻で見分けられるハズなのです!〉

 恐らくその事をあえて伏せての発言だと思います。

 こう言えばマ・ペットが所属アイドルを庇って出てくるか、潔白を証明するためにマ・ペットを引き出すと思いますので。


「寄生していないよ~。マーティはここにいるよ~」


 アイドル達の背後から女の子の声が。

【声質からして14~16才くらいかしら?」

 バタバタと羽音が・・・青いインコ?

【大きさはあの赤いマ・ペットのインコと同じね】

 見た目も同じ・・・というか色が赤と青の違いしかない程ソックリです。

〈ハルちゃん達用の飲み物が置いてあるテーブルに着地したのです〉


「マーティちゃん⁉」

「今出てきたら殺されちゃう‼」


 アイドルの人達はマ・ペットを庇うつもりだったのか、出てきたマ・ペットに動揺していますね・・・。


「大丈夫だよ~。マーティに任せて~」


 そう言ってマ・ペットさんはピョンピョン跳ねながらラウジーさんの元へ。

〈ラウジーちゃんに近づくなんて命知らずなのです〉


「貴方の望みはなあに~? スグに捕獲しないのは何かあるんだよね~?」

「そうだな。君がこちらの利益になるなら命は保証してもいい」

「命の保証ってマーティだけ~? ティルちゃんやここのアイドルの子達は~?」

「君の利用価値次第では保障してもいい」

「ちょっと待ってラウジー⁉ 命の保証ってここのアイドル事務所の女の子も被害者よ‼」

「しかしマ・ペットの事を知っている。誘拐ビジネスの事も知っているのに警察に相談もしていない。誘拐の共犯でもあるしマ・ペットの事も知り過ぎている。本来なら口封じが必要だ」


 確かにマ・ペットの存在は世間に知られたら犯罪を増やす危険性が・・・。

【ラウジーの事だから未成年でも処刑とかしそうね・・・】

〈それを聞いたアイドルの子達も顔が真っ青なのです〉


「皆、大丈夫だよ~。ティルが活躍するから問題無いよ~」

「ほう。では価値を見せてもらおう」

「任せて~。 葵ちゃん、身体貸してね~」

 そう言うと液体化して入って来たアイドルの1人、高校生くらいの黒髪でロングヘアの人のおへそへダイブ・・・寄生しに行きました。


「・・・歌って踊るぞ~!」


【寄生された子、さっきまではやや内気で地味な感じだったけど寄生された途端に明るくて社交的な雰囲気になったわねえ】

〈まるで別人なのです〉


「見ててね~!」


 そう言って両手を広げました。

〈あ! 手から青色の小鳥が出てきたのです!〉

【手品とかで口から万国旗出す人みたいに両手から10cmくらいの大きさの青い小鳥が次々と出てくるわね】


「では見せてもらおうか」


 そう言うとラウジーさんは1枚の正方形のガラス板、大きさは縦横30cmくらい、厚みは2cm程あるソレをアタッシュケースから取り出しました。

〈ラウジーちゃんがソレを右手で頭上に持ち上げたのです〉


「突進~!」


 マ・ペット(に操られた女の子)の号令で小鳥さん達が一斉にラウジーさんが掲げたガラスプレートに突進しました。

【全員ガラス板の周辺に突っ込んでいて誰も真ん中には突進しないわね】

〈あ! ガラス板がハートマークになっているのです!〉

 しかもヤスリで擦ったかのように円形部分も綺麗に丸くなっています・・・。

【凄い殺傷・・・いえ、切断力ね】


「集合~!」


〈小鳥達が全員手の中に戻って言ったのです〉

 一方ラウジーさんはハートマークになったガラス板を本を見るかのように見つめています。


「この()化学兵器制のガラス板をここまでキレイに加工するとは思ったよりやるね。捕らえたマ・ペットの証言通りだ」

「警察の役に立つよ~」

「だが君自身がどれだけ動けるかも知る必要がある。簡単な攻撃を避けられないようじゃいくら威力の高い武器があっても意味が無い」

「マーティは避けるのも得意だよ~」

「そうか」


 ラウジーさんは警察用の小型マイクで誰かを呼ぶみたいです。


「サクリ、現場に来て欲しい」


 ラウジーさんが呼んで3秒程で部屋のドアにノックの音が。

【近くで待機していたのかしら?】


「入ってくれ」


〈ドアから女の子が入って来たのです〉

 年齢は・・・わたしと同じか少し上くらいでしょうか?

【青い瞳に青い髪・・・多分、異世界の女の子ね】

〈ハルちゃんが視界に入るとお宝を見つけたかのように目が輝いているのです〉


「あらあ、貴方がクロバ=ハルさんですね」

来月はバイオハザード2&3のクラシックがPS4&5版で出るので来月は行数がさらに短くなります。

ちなみに今月も前回から時間があったのに行数が少なめなのは色々なゲーム(ロックマンXシリーズのアニバーサリーコレクションなど)で遊んでいたからです。


ラウジー「○○動物園か。この無能動物を君の動物園で飼育してくれ。資金はこの無能動物の貯金から出しておく。貯金が無くなったら他の動物の餌にしてもいい」


・・・ゆるしt

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