準魔法少女と非英雄・2
【今回の任務、ラウジーは深く関与していないって聞いたけど?】
「・・・ああ、今回深く関与していないラウジーがココに居るって事は・・・ラウジー、お前この馬鹿王子の事知っていたな?」
「厳密にはバッツがココに無断で潜入するのを黙認しただけだよ」
「『だけ』・・・ねえ・・・」
多分、外で待機している警察の人達も本来ならお兄さんの侵入を阻止したし出来たのでしょうけど、ラウジーさんが声をかけて阻止できなかったのでしょう・・・。
【外の警察もラウジーに「黙認して欲しい」と言われたら逆らう人はいないでしょうね】
「どういう事だラウジー⁉ そもそも兄上がどうして⁉」
「レナ、君は王族として優秀だが身内の事には疎いのは良くないよ。家族や側近にも目を光らせないと同じ事が起きるよ」
「私が疎い・・・?」
「そうだ。バッツが君に劣等感を抱いていた事に気付かず、多くの側近や国民がバッツに対して不信感の声を上げていたのを君は無視していたからね」
「兄上が私に⁉ 馬鹿な⁉ そもそも側近達が兄上に⁉ 国民までもが⁉ 悪口なら私だって経験があるぞ⁉」
【・・・もしかしてこの状況でまだお兄さんの事尊敬しているのかしら?】
初めて会った時にお兄さんの事を『自分より優秀』と言っていたので恐らく・・・。
【それで実際はレナちゃんの方が優秀ならお兄さんにしてみれば嫌味だし屈辱でしかないわね】
〈というかレナちゃんは悪口言われる事したのですか?〉
・・・憶測ですけどレナちゃんの場合は優秀故に妬みで悪口言われていたんだと思います。
プロのスポーツ選手が連勝し続けていると一部の心無い人に『調子に乗っている』と言いがかりを言われるような感じだと思います。
【で、兄の方は妹に劣るから悪口言われた・・・ってカンジね】
恐らくレナちゃんは悪口言われても気にしないか見返す努力をして乗り越えてきたのでしょうけどお兄さんの方は・・・。
「レナ、君は気付いていないだろうが既に君は兄より王族として優秀だ。人望も、知識も、7宝具の適合者としても」
「どこがだ⁉ もし私が飛び級で学校を卒業した事を言っているなら大して意味は無い‼ 現に兄上も同じ学校を飛び級で卒業している‼」
「だがバッツがロックギアで言う大学を卒業したのは2年前の13歳、君は1年前に9才という年齢で卒業している」
「だが兄上の教えもあった‼ あの学校を卒業した人間だからこそ出来る教えも色々あったからだ‼」
「しかし卒業を含む試験は毎年違う内容だ。少なくとも卒業生から教わったくらいで卒業できる程あの学校は甘くない。現に入学した多くの貴族が飛び級どころかギリギリの成績で卒業というのが現状だ」
れ、レナちゃんってそんな凄い学校を飛び級で、しかも9才で卒業していたんだ・・・。
【というかあの頭の悪そうな恰好の兄がレナちゃん程では無いにしろ、そんな名門校を飛び級で卒業していた事実の方が驚きよ】
〈あのオカマみたいな恰好で卒業できるのですか?〉
そ、その時は普通の恰好だったのだと思います。
【あの恰好で通学して卒業できていたらその学校が名門校ってのも怪しくなるわよ】
「7宝具の適合者としてもそうだ。君もクロス=リュウとの模擬戦で冷静さこそ失ったがそれでもルール違反や殺人は絶対にしなかった。だが、バッツは7宝具使用前からクロス=リュウの殺害を企んでいた。そんな人間が7宝具の適合者どころか王族に相応しいとでも?」
「だ、だが王族として怠けているわけではない! 私がロックギアに行く際に7宝具を私にくれたのも兄上だ! 兄上が王族の仕事を引き受けて下さったから私も安心してロックギアに行けたのだ!」
「レナ、バッツが君に7宝具を渡したのは厄介事を引き受けたからじゃない。もし7宝具無しでレナをロックギアに向かわせたら『妹を危険な場所に行かせる悪魔』などのレッテルを張られるのを恐れたからだ。もっとも、7宝具を使った任務で君は成果を出しているのに対してバッツはレナの家系が代々行ってきた王族による直接相談所での解決率が大幅に下がった。レナが関与しなくなった途端に。そして三日前のボコが誘拐される失態だ。もう国民からの信頼は無いに等しい。妹に劣る男という肩書しか残っていない」
「そ、そんな・・・兄上は・・・ッ」
〈レナちゃん、だんだん声が小さくなってしまったのです〉
無理もないですよ。
尊敬しているお兄さんを擁護しようにも過酷な現実がレナちゃんの擁護意見を全て打ち砕いてしまうのですから・・・。
【馬鹿な兄を持つと妹は苦労するわね】
「ま、待ってくれラウジー! あ、兄上を・・・ッ」
「バッツを無罪にして欲しいと言うなら無理なのは君が分かっているだろう。処罰は被害者のクロス=リュウと相談して君の故国で決めて欲しい」
「さっきから・・・何故僕が悪いんだ⁉」
急にお兄さんが喋りだしました。
【自分の非力さを認められなくて行動したのに結果さらに自分の無能さを披露しちゃったからねえ】
「そうだろう⁉ 僕は必死で頑張っても皆レナの方が優秀って必ず言う! どうして認めnぎゃああああッッッ⁉⁉⁉⁉⁉⁉⁉⁉」
「黙ってろ馬鹿王子」
黒須君が踏みつけている肩に力を入れられたみたいです。
〈ボキッって音が聞こえたのです〉
【あら、仮面がポロリと外れたわ】
「あ・・・う・・・」
【まだ意識はあるみたいね】
〈? おしりのポケットにもう片方の手を入れているのです〉
アレは・・・銃⁉
「殺してや・・・ごごッ⁉」
錫杖の先端を股間部分に投げつけて鎮圧します!
「ああ・・・が・・・ッ」
〈気絶したのです〉
【ハルちゃん、あなた最近男の敵に対して股間攻撃する事多いわね】
男の人は股間への攻撃が有効とシェリーさんから教わりましたので。
本当に実践向きですぐに無力化できますし最近はソレで成果も出せているのでシェリーさんに良いことを教えてもらいました。
「・・・アレ? ラウジー2人に見えるのは気のせいか? さっきまで一緒に行動していた黒場が実はラウジーで後から来たのもラウジー? 俺、最近ゲームする時間減ったのに視力落ちたのか・・・?」
・・・あの、もしかしてわたしが残虐な事したと思われているのでしょうか?
わたし、そんなに残虐な事しましたっけ?
もしそうだとしてもソレはラウジーさんに失礼だと思うのですが・・・。
いつも以上に文章が少ない?
ミニスカが足りないから・・・。
黒須竜のせいでレナもスパッツ穿いちゃったし・・・。
誰か自然にレナのスパッツ脱がす方法を教えて欲しい・・・。
ハル?
アイツは元からスカートで戦うなんて出来ないし胸も一生無いから夢も希望も無いしなあ・・・。
ハル「健次郎さん、この投稿者さんが貴方のパンツ(5年間洗わず使用)の匂いを嗅ぎたいそうです。あと楓さんが食べ忘れたお刺身も食べたいそうです。意識が亡くなるまでおかわりしたいそうです」
ら、ラウジー???




