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準魔法少女  作者: ザキ・S・レッドフィールド
第2章・Not A Hero
28/54

準魔法少女と第2のマ・ペット・4

・PM23時50分:異世界対策班カーゴ内

「でかしたわ、ハルちゃん! まさかマ・ペットを捕獲してくれるなんて!」

「捕獲というか自分から捕まってくれたというか・・・」

「経緯はどうでもいいわ! お手柄よ!」


〈直美さん、ご機嫌なのです〉

 マ・ペットはできるだけ早く捕まえたい存在ですから・・・。


「ぐ・・・まさかマ・ペット担当の警察の知り合いだった上にマ・ペット耐性のある子だったなんて・・・。1億人に1人の超レア体質の子に寄生しちゃうなんてアンラッキーと通り越してハッピーね・・・」


〈あの白い猫のマ・ペットが入っている黒い籠は何ですか?〉

 アレはマ・ペットの能力を抑止する電磁波を出す効果のある檻らしいです。

 寄生はおろか液体化も出来ないそうです。


「あのラウジーさん、このマ・ペットさんはどうするんですか?」


 ラウジーさんがなんの理由も無くマ・ペットを無罪にするとは思えないですし。

 新薬の実験に使うとか物騒な事をしそうです・・・。


「それはこのマ・ペットの利用価値次第だ。無価値なら殺処分する前にマ・ペット用の薬の実験材料などに利用するさ」

「あら、つまり有能なら生かしてくれるって事ね」


 あのマ・ペットさん、何か策があるのでしょうか?


「有能ならね。そこまで分かっているなら僕が君を生かす価値がある程の長所があるのかどうかを見せてもらおうか」

「もちろんよ。ただ、できれば女性の身体にして欲しいわ。マ・ペットは人間に寄生して初めて真価を発揮できるのだから」

「女性である必要は?」

「あたしは女性の魅力を引き出せるのもセールスポイントよ。色仕掛けで色々と捕虜から情報を引き出すのも得意よ」

「カエデ、すまないがこのマ・ペットに身体を貸してもらえないか?」

「あ、あたしが⁉」

「もちろん危険そうなら即マ・ペット殺処分用の薬を打つ」


 直美さんを対象にしなかったのはラウジーさんの契約者さんだからできるだけ命の危険に及ぶ行為ができないからでしょう。


「・・・分かったよ・・・」


 楓さんもソレが分かっているからか不本意そうな表情だけど納得してくれたようです。

〈楓さんがマ・ペットの檻の扉を開けたのです〉


「ふう、やっと居心地悪い檻から出られたわ」


 檻からでた白猫(マ・ペット)さんは本物の猫みたいに背伸びをしています。


「じゃ、さっそく借りるわよ」


〈液体化して楓さんのおへそから体内に侵入したのです〉

 前から気になっていたんですが、体内に入るのにおへそからじゃないと入れないのですか?

〈口の中からも入れるけど前にそれをエマちゃんにやったら苦しくて気持ち悪いと言われたから、それ以来おへそから入るようにしたのです〉

 た、確かにいきなり口というか喉を通ったら吐き気がするほど気持ちが悪くなると思います。


「ぬッ・・・う・・・」


 楓さん、一瞬苦しそうな表情をしましたけどすぐに妖艶な笑みを浮かべました。

〈きっとあのマ・ペットに乗っ取られたのです〉

 いつものワイルドな雰囲気な楓さんがドラマで出てくる色っぽいバーの若い女店長さんみたいです。


「じゃ、あたしの実力を見せるわね」


 口調も妖艶な感じになりました。

〈奥の金庫に向かっていったのです〉

 金庫に耳を当てながらダイヤルを回しています。


「はい、開いた」


 ほ、本当に金庫の扉が開いています!


「はい、コレも返すわ」


〈右手から何かを放り投げたのです〉

 投げたソレの向かう先は義兄と健次郎さんと佐助さんの元へ。

〈3人共ちゃんとソレをキャッチしたのです〉


「・・・あ! 俺のバイクの鍵⁉」

「ぼ、僕のロッカーの鍵だ・・・」

「お、俺の車の鍵・・・いつの間に・・・」


 金庫に向かう時にすれ違った際にスッたって事ですか⁉

〈アイちゃんも気付かなかったのです〉


「はい、コレも」


〈何かを放り投げたのです〉


「俺の財布⁉」

「僕の財布も⁉」

「お、俺の財布・・・」


 あ、あの一瞬で鍵と財布を⁉


「かなりの技術だな」

「ええ。ハルちゃんソックリな貴方は隙が無いから何も盗れなかったけど」


 逆に言えば隙があったらラウジーさんからも何かを盗んでいたって事・・・?


「だが上出来だ」


 その言葉と同時に楓さんの身体から白猫さんが出てきました。


「あ、体が自由に・・・」


 楓さんはマ・ペットに操られるのが始めてだからかなり怖かったのかも。


「カエデ、大丈夫かい?」

「あ、ああ。それにしてもスゲェマ・ペットだ。スリの技術とか金庫開けとか寄生された身だからよく分かっちまった・・・」

「そうか。君、名前は?」

「あたし? エイリアよ」

「エイリアか。君のマ・ペットとしての能力が知りたい」

「ええ。毒入りの触手を出せるわ。もちろん毒無しで拘束するのもできるわ」

「ほう、マーロヒィ・ポーウとの相性もよさそうだ」


〈なんで相性がいいんですか?〉

 多分、この前手に入れた電撃を身にまとうマーロヒィ・ポーウの事を言っているんだと思います。

 電気を帯びた状態でその触手で攻撃できれば攻撃範囲がかなり広がるからだと思います。


「ハル、君このマ・ペットも預かってもらいたい」

「わ、わたしがですか⁉」

「ああ。起きている間は操られない君が最適だからだ」

「最適って・・・このマ・ペットさんを雇うんですか⁉」

「ああ。いずれ君に鍵開けなどの諜報活動の訓練をしてもらうつもりだった。このマ・ペットに教師になってもらおうと思う」

「諜報活動・・・ですか?」

「そうだ。任務によっては鍵開けなどもあるかも知れない。このエイリアというマ・ペットから教わるといい。もちろん、勝手に君の身体を乗っ取る行為は禁止だが」

「・・・分かりました。勝手にわたしの身体を使わないと約束してくれるなら引き受けます」


〈引き受けるんですか⁉〉

 ラウジーさんが薦めるなら大丈夫だと思います。

〈でもハルちゃんの体でお金を稼ごうとした前科があるのです!〉

 アイリスちゃんもわたしの身体を勝手に使って恥ずかしい恰好で黒須君を襲った前科がありありますよね?

〈うぅ・・・そ、それは・・・〉


「そうか。引き受けてもらえて助かるよ。エイリア、君も構わないね」

「ええ。むしろ好待遇なぐらいだわ」

「そうか。報酬等の契約も今のうちに色々しておきたい。今後の事も含めてね」



・AM0時10分:黒場ハル自室

〈不公平なのです!〉

 アイリスちゃん、落ち着いて・・・。

〈おかしいのです! アイちゃんは危険な薬打たれたのにエイリアちゃんは薬どころか報酬と生活費が貰えるなんて扱いが違い過ぎるのです!〉

【そりゃそうよ。あたしは貴方より有能だもの】

〈アイちゃんだって有能なのです!〉

 でもラウジーさんがあそこまで好待遇にするのはわたしもお驚きです。

 もっと厳しい待遇になるかと思っていました。

【そうでもないわ。好待遇がむしろあたしの拘束具になっているわ】

 どういう事ですか?

【もし変な薬打ったりされたらあたしは解毒薬探して隙あらば逃げようとしていたと思うわ。もちろん知りえた情報を買い取ってくれる組織やらに雇ってもらおうとしたでしょうね。でも食事代にハルちゃんの講習料、しかもその報酬用の銀行口座まで作ってもらった。逃げる理由や裏切る理由が無くなったわ。しかも好待遇って事は成果も出す必要もあるから無能と見なされたら処刑などの処罰も考えられるわ】

 た、確かにラウジーさんが好待遇なのに職務怠慢だったら死んだ方がマシな処罰が待っていそうです・・・。

【そうよ。好待遇だけど逆にガチガチに拘束された気分だわ。あのラウジーって子、ハルちゃんも見習った方がいいわよ】

 み、見習うかどうかは別にして確かにラウジーさんの判断や対応は間違っていないと思います。

【あと、黒須君と付き合いたいならいつでも言ってね。あたしがキスやらそれ以上の事もできるようにアドバイスしてあげるから♡】

 な、何を言っているんですか⁉

【あら、黒須君の家であたしが黒須君を口説いていたの。ハルちゃんが目を覚まさなければキスは出来たわよ。時間をかければエロい事も・・・】

 ・・・エイリアちゃん、ラウジーさんも言っていましたから分かっているとは思いますが勝手に体を操るのはもちろんの事、わたしの身体で恥ずかしい恰好や恥ずかしい台詞、犯罪行為は禁止です。

 もし破ったら・・・

【分かっているわ。破ったらラウジーの家で寝泊まりでしょ?】

 いいえ、ラウジーさんはこの前マ・ペット用の自白剤を制作中で実験用のマ・ペットが必要と言っていました。

 ルール違反が発覚次第ラウジーさんの『手伝い』をしてもらいますからね?

【・・・あなた、ラウジーと似ているのは顔だけだと思っていたけど違ったみたいね・・・】

ダメだ、バイオRE:4のマーセナリーズが全キャラS++取れない・・・。

ルイスが特にムズイ・・・。

やっぱ会社休んでこの投稿も休んで・・・


ラウジー「レイチェル、この無能投稿者がA型RH+の血液を2ℓ献血してくれるそうだ」


ま、待て・・・俺体重が48kgなんだからそんなに採ったら死n


(紙が破れていてここから先は読む事が出来ない)

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