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準魔法少女  作者: ザキ・S・レッドフィールド
第2章・Not A Hero
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準魔法少女の模擬戦観戦・2

 パンチをもらったけどレナちゃんはなんとか踏ん張って転倒しませんでしたが・・・。


「ようやく命中か・・・」

「き、汚いぞ!」

「汚い? 俺は事実を言っただけだ。そもそも戦場にスカート穿いて戦う痴女がそんな事気にするとは驚きだぜ」

「ち、痴女⁉」


〈またハルちゃん達魔法少女の悪口を言いだしたのです!〉

 さりげなくわたしを魔法少女の仲間にしないで下さい。


「なんだ、痴女だからスカート穿いて来たんじゃないのか? 戦場にスカート穿いて出撃する女は馬鹿か痴女だ。どこか間違いがあるか?」

「な・・・ッ」


 レナちゃん、怒りで体がわなわな震えています・・・。


「確かお前の母親も同じ服着て戦場に向かっていて、それに憧れてお前も同じ服着て戦っているんだったな。親子揃って痴女とは滑稽だな」


 そ、そういう経緯で王女であるレナちゃんが戦士風な服装を着ていたんですね・・・。


「父親もその痴女の戦う姿観て結婚決意したんだって? とんでもねえ悪食親父だな。そんな両親じゃあ娘が痴女に育つのも無理もねえ」

「き、貴様! 父上と母上を侮辱するな!」

「侮辱? 戦場にスカート穿く痴女の母親と、その痴女と結婚決意するゲテモノ喰らいの父親、どこも間違っていないだろ? その血を引くお前が戦場にスカート穿いて戦う痴女なのが証明書になっているだろ」

「き、貴様あ・・・ッ‼」


 仮面で表情はわかりませんが、仮面外したらレナちゃんの顔はトマトのように真っ赤になっていると思います・・・。


「こんな痴女が一国の王女とは・・・。そんな国の国民には絶対になりたくないぜ」

「ぬくく・・・ッ、こ、コラケマデッナキヒ、ユウタハキッ‼‼‼」


〈何語ですか?〉

 おそらく異世界・・・レナちゃんの故国の言葉だと思います。

〈レナちゃんが怒りのパンチを放ったのです〉


「雑過ぎるぜ!」


〈黒須君はパンチを躱して逆にレナちゃんに顔面パンチを!〉


「くッ、コホエッ‼」


〈レナちゃんが尻もち着きそうになりましたけどなんとか体制を保ったのです〉


「ニニクケホ、ママクケホプヂョス、デッナキヒユウタハキッ‼」


 さっきまで日本語を完璧に話していたのに冷静さを失って黒須君には伝わらない母語で会話してしまっています・・・。

〈レナちゃんが飛び蹴りを放ったのです!〉

 冷静さを失って下着が見える危険性すら分からなくなっているのでしょう・・・。


「みっとも無いな!」


〈黒須君がレナちゃんの蹴ってきた足を掴んで床に叩きつけたのです!〉


「喰らえ!」


 即座に倒れているレナちゃんに拳を叩きつけようとしています。


「ぐッ」


〈レナちゃんはギリギリのところで横にゴロゴロ転がって回避したのです〉

 すぐさま立ち上がってパンチ・・・でも黒須君に腕を掴まれて背負い投げをされてしまいました。

〈試合開始直後とはまるで逆の状況なのです〉

 怒りで冷静さを欠いてしまっているから攻撃も雑になってしまっているのでしょう・・・。


「サハアヅチカキヒサヌ‼」


 レナちゃんはまた素早く黒須君の間合いに入って今度はアッパーを。

〈でもモグラ叩きみたいにアッパーが叩き落とされてしまったのです〉

 そして黒須君は回し蹴り、レナちゃんはあやうくリングの外に落ちそうになりました今度も踏ん張って体制を保って再び黒須君に向かってパンチ攻撃を。


「そこまでだ」


〈あ、さっきまでハルちゃんの隣にいたラウジーちゃんがリング上に!〉

 瞬間移動したようにも見えましたが・・・というか7宝具で超人的なパワーを身に着けているハズのレナちゃんの怒りを込めたパンチを片手で受け止めているのですが・・・。

〈ゆっくり投げられたソフトボールを受け止めるかのようなのです〉


「レナ、君の負けだ」

「ラネ! ワナチマラバラセネキハキ!」

「レナ、ここはロックギアの日本だ。ロックギアの日本語で話すように言ったハズだ。まさかそれが出来なくなる程冷静でないと言うのかい?」

「ワナチマッ・・・私はまだ負けていない!」

「いいや、今の君はもうクロス=リュウに勝てない。現に冷静さを失って何度も無様に攻撃を受けている。これ以上やっても恥を上乗せするだけだ」


 確かに黒須君の挑発で最初の時とは別人のようでした。


「ぐぐぐ・・・ッ」


〈レナちゃんは7宝具の仮面を外したのです〉

 まるで玩具を買ってもらえなくて拗ねている小さい子供みたいな表情です・・・。


「リュウ、君はよく頑張ったね。君の勝利だ」

「技術では完全に負けていた。それにカッコイイ勝ち方じゃなかったがな」


 それで黒須君は勝ったのに不満そうだったんですね。


「何を言っている。君は勝った。実力が上の相手に。諦めず、知恵を活かし勝利した。もっと自分を誇るべきだ。実力が劣っていると思うなら今後も訓練で技術を磨けばいい」


 黒須君を褒めるラウジーさん、弟を褒めるかのような表情と口調です。

〈表情は分からないのです。でも確かに口調は優しい感じなのです〉

 表情もよく見ないと分からないですよ。

 本当によくラウジーさんの顔を見ないと分からない程わずかですけど。


「さてレナ・・・」


 そして叱ったりする時は厳しいお兄さんのように口調と表情が厳しくなりますのでレナちゃんを叱ろうとしているのが分かります・・・。

〈こっちも表情は分からいのです。でも口調は怖いのです〉


「君は敗れた。簡単な挑発に乗って。恥ずべきどころか実戦だったら命を落としていた可能性もある。クロス=リュウの指摘も間違っていない。下着を見られるのが嫌なら服装も考える事だ」

「~~~~~~ッッッッッッ‼」


〈物凄い歯ぎしりなのです〉

 恐らくレナちゃんにとってこの服装はお母さんとの絆でもあるからそれが原因で負けたのと、服装の事で注意されて、しかも反論できないからとても悔しいのでしょう・・・。


「まあ冷静でなくなったと言っても7宝具装備状態で興奮しやすい状態でも一応試合である事は忘れていなかった。クロス=リュウを殺そうとまではしなかった。それに免じて7宝具装着者の地位の剥奪まではしない」


 異世界の王女のレナちゃんに7宝具剥奪の権利があるなんて・・・ラウジーさん、どれだけの権力があるのでしょうか?


「レナ、君は自分の間違いを認められる人間だ。今日の試合の事はしっかり反省する事だ」

「ぐぐぐ・・・」


 一見レナちゃんが不満で歯ぎしりしているように見えますけど反論しないのはラウジーさんの言う通りちゃんと自分の間違いは認められる子なんだと思います。


「さてリュウ、今日の訓練はここまでだ。今日は帰って体を休めるといい」

「ああ、ゆっくり休むさ。事件が起きないなら」


 黒須君はリングから降りてまだ倒れている永井君の元へ。

〈あ、ちょうど永井君が意識を取り戻したのです〉

 意識を取り戻したと言っても高熱を出した病人みたいにヨロヨロですが・・・。


「大丈夫かケン?」

「うぅ・・・竜・・・あ、あの幼女の色は何色だった・・・?」


 どうやらまだ反省していないみたいですね・・・。


「お前、頼むから反省してくれ・・・」


 そう言いつつ肩を貸して一緒に歩いてくれるのを見ると永井君との関係は相当良いのでしょうね。


「ハル、君も今日は帰って体を休めるといい」

「わたしもですか?」

「ああ。シェリーから君も訓練をかなり頑張っていると聞いた。それに訓練による過労状態で出撃させる訳にはいかないからね」

「分かりました」


〈帰ってお昼寝ですか? もう夕方なのです〉

 今仮眠を取ったら明日の朝まで寝てしまいそうです・・・。

〈そんなに疲れたのですか?〉

 実を言うとかなり疲れています。

〈確かにハードな訓練だったのです〉

 シャワーを浴びてリラックスしたら眠気が凄かったので、眠る以外の休息を取りたいです。


「・・・ハル」

「レナちゃん?」

「この後私はシャワーを浴びて着替えるがそれまで待っていてもらえるか? 話がある」


 なんか、迷子の子供が大人に道を聞くような表情で初対面での活発さが嘘のようです・・・。


「え? ええ。大丈夫ですよ」


 そう言うと玩具を買ってもらえると知った子供のような明るい表情に。

〈どうしてハルちゃんとお話しするのがそんなに嬉しいのでしょうか?〉

 それはわたしにも分からないです。


「そ、そうか! では警察署前の喫茶店内で待っていてくれないか⁉ もちろん飲食代は私が出すぞ!」

「お、お金は大丈夫です・・・。それでは1時間後に喫茶店で会いましょう」

「ああ!」


〈そう言ってレナちゃんは小走りでシャワールームのある場所へ行ってしまったのです〉

 わ、わたしに話って一体どんな事なのでしょうか?

出来れば7月中に次を投稿したい。

バイオRE:4に追加DLC来なければの話だが・・・。

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