【コント】真夜中のコンビニ(ヤクザが経営する店)
場所……コンビニ「真夜中のコンビニ(ヤクザが経営する店)」
役……男性コンビニ店員=ボケ、男性客=ツッコミ
客「二次会の後、家に帰るだけだしコンビニで何か酒とつまみでも買って帰ろうかな」
コンビニを探す仕草をする
客「コンビニあった!」
客がコンビニに入る。
自動ドアが開く音と某コンビニ風のBGMが流れる
コンビニ店員「いらっしゃ~ませ~」
客「なに買おうか迷う。酒とつまみ買うんだった」
客が店内を見回す仕草をする
コンビニ店員「あの~、良ければオススメあるんですけどコチラの肉まんなんてどうでしょう?凄く歯ごたえがあって臭みもなくて食べやすいですよ」
客がレジ前に来る。
客「そうなんですか?この肉まんって何の肉なのか書いてないんですけど…」
コンビニ店員「すみません…企業秘密でして。でも絶品ですので酒のつまみにでも」
客「じゃーそれ1つ下さい!あとオススメのお酒を探してるんですが何かないですか?」
コンビニ店員がレジから出てくる。
コンビニ店員「ありますよ。確かこれなんてどうでしょう?沖縄のお酒で凄いクセあるんですがハマると他のが飲めなくなっちゃうやつです」
客「え?それはちょっと困るな…もっとナチュラルなクセのない飲みやすいのない?」
コンビニ店員「そうですね…ならば、こちらなんていかがでしょう?沖縄のお酒でスッキリとした味わいのものになります」
客「また沖縄の酒!?もしかして店員さんって沖縄出身なの…?つまみとかも沖縄のとか置いてる感じなのかな」
コンビニ店員「いえ。私は沖縄出身じゃないですよ?でも店長が沖縄出身の方なので…」
客「あんたが店長じゃないの?!」
コンビニ店員「私はただのバイトです」
客「でもオススメのとか訊いたら答えたじゃん、店長に刷り込まれてんの?!」
コンビニ店員「はい…私は皆、店長の舎弟でして」
客「舎弟…って店長、ヤクザなの?!」
コンビニ店員「そうです。うちの店長はヤクザでボスなんですよー」
客「その話はいいとして仕方ないからキミが勧めた沖縄のスッキリな味わいの方の酒と何の肉なのか分かんない肉まんで」
コンビニ店員「ありがとうございます。ではレジの方にお酒を持ってきてください」
颯爽とレジに戻る。
客「いや、キミが持っていきなさいよ。なんでわざわざレジから出たんだよ。意味ないじゃん」
コンビニ店員「すみません…そういうルールでして」
客「は?わかったから持ってくわ」
客が酒をレジへ運ぶ。
コンビニ店員「ありがとうございます。ではこちらの"熊肉のバーベキューソース味の肉まん"と"沖縄の美ら海の恵み酒"が1点づつでお会計¥2560円になります」
客「いま"熊肉"って言ったの?めっちゃクセある肉だよね、不安になってきたな。あと酒の名前すごいな」
客が財布を出してお金を支払う。
それをコンビニ店員が受け取る。
コンビニ店員「ありがとうございます。お預かりが¥2600から頂戴いたします。お釣りが40円になります」
客にお釣りを渡す。
客「どうもね。んで商品は?」
コンビニ店員「すみません…いま袋に入れますからしばらくお待ちいただけますか?」
客「え?さっきオレが金だす時に入れてくれて無かったの?キミ、トロ過ぎない?」
コンビニ店員「お客様が金を出してる時は待機してろって言われたので…」
客「それ完全にヤクザの集金役じゃん」
コンビニ店員「一応、闇金の集金もやってますが何か?」
客「もういいから早く袋にいれてくれ」
コンビニ店員「かしこまりましたー」
レジ袋に肉まんと酒を入れる。
コンビニ店員「お待たせしました。こちらになります」
客に商品の入ったレジ袋を渡す。
客「サンキュー。もうこんなコンビニ来ないわ」
コンビニ店員「ご利用ありがとうございました。またのお越しをお待ちしております」
客に向かって頭を下げる。
客「いや、不愉快だからこんなコンビニ来ないって言ってんでしょ!」
コンビニ店員「そんなこと言わずに…経営の危機なんですよ、お願いしますー」
客「そんな状況は知らんって。」
コンビニ店員「頼みますよ…」
客「知らないって言ってんじゃん!帰る」
コンビニ店員「ありがとうございました」
おわり