僕とシルフは、相性バッチリのようです。
「4精霊?」
「そう、火の精霊イフリート・
水の精霊ウンディーネ
土の精霊ノーム
そして、風の精霊シルフ。このスピリットダンジョンの中の精霊で
最強とも呼ばれているのが、この4精霊、別名エレメントスピリッツでもあなたのシルフ小さいわねどういう事かしら」
『「へーそうなんだ」』
僕とシルフはハモった。
そして、シルフは『そうなんだ小さくなったのは、なんか力が出せないからなんだよ』と小さくなっている理由を教えた。
「そうなんだ、いつかあなたの本気を見れる時を楽しみにしてるわ」
シルフとレイが会話している時、僕にはある疑問があった。
ん?なんかおかしくないか?
「シル、君自身はこの事知らなかったの?」
そうだ、4精霊などと呼ばれている事は、自分自身でも知っているはずだ。
『うん、僕もそんなの初耳だよ。』
「そうなんだーまあいいや!冒険しよ!」
しかし僕は早く戦いたかった。
「いいのかよ・・・まーお前らしいっちゃ、お前らしいな、その前に、町で休もうファーストダンジョンで疲れてるだろ?
それにお前の強さも把握しとかないとダメだからステータス見せてくんねーか?」
「りょーかいであります!でも後でね。」
僕はテラに敬礼した。
町はもうすぐそこにあった。
<始まりの町>
町には、宿、アイテムショップなど、冒険の準備をする店をはじめ、遊戯施設などもあった、
そして僕の目には、変わった建物が目に入った。
「ねーねーテラ、レイ、あれなに」
そのには、
ギルド<ブラックドルフィン>
という看板があり、中には大勢の冒険者がいた。
僕の問いに答えたのはレイだった。
「えーとねー、ギルドっていうのは、たくさんあって。商業ギルドなど人と人が協力し合い大きな事を成し遂げるそのための組合がギルドなんだー。」
そして続けてテラが話を進めた。
「その中でもこのギルドは、冒険者ギルド、ダンジョンで倒せない敵などいる時、協力し合いダンジョンを攻略して行くんだ。」
「テラもはいってるの?ギルド・・・」
「いーや俺は、ソロだ。てか今日新しいデータ作った、お前とレイと新しく冒険を始めるために。IDも、とっさに考えたんだ。」
今までで、一番驚き嬉しかった瞬間だった。
「うそでしょ?」
「本当だよね?テーラ、俺はコウとお前で新しいギルドを建てるって言ったのテラだよ!まー立ち話もなんだし、あのカフェに入ろ!」
レイが嬉しそうに言った。
その時僕は、少し違和感を感じた。でもそのまま聞き流すことにした。おそらくテラが教えたのだろうと思ったから。
そして、カフェに入り僕はいきなりテラとレイに向かって質問した。
「あのさーテラとレイって付き合ってんの?」
僕には、そんな風にしか見えなかった。
「はぁーふざけた事言わないでよ!こんなのなんていやだよ!」
「こんなのとは、失礼な、お前の目的話すぞ!」
「あーあーごめんなサーイ」
「ぷっ!」
僕は、二人の会話を聞いて思わず吹き出してしまった。
「なによーなんか言いたいの?言ってごらんよ。」
レイが詰め寄ってくる。
「いやーなんかおかしくてさー。」
『シャドー達って兄弟みたいだね。』
シルフは、笑いながらそう言った。
「そうか?それだったらシルも兄弟だね。」
シャドーが笑顔でそう言った。
シルフは、少し驚いた表情になって。すぐにぱぁと笑顔になって
『ありがとう!ぼくすごくうれしい』
と言った。
そして、話は変わって。冒険の話になった。
「シャドー少し落ち着いたし、お前のステータスどんなんかみせてくれよ?」
テラにそう言われると、僕はステータス画面を表示して見せた。
すると、二人は、目を丸くしていた。
「どうしたの?二人とも」
僕は尋ねた。
「どうしたもなにもなんだよこれ。」
<シャドー>Level.1
<職業>
:unknown
<ステータス>
物理攻撃110
魔法攻撃80
物理防御110
魔法防御80
敏捷500
<魔法>
ウインドオーラ
<スキル>
疾風スラッシュ
Level.1で魔法とスキルを覚えておりステータスの敏捷が他とは比べ物にならないぐらい高いことだったそれに加え、職業がわからないという事だ。さらに驚くべき事は、装備だった。
<装備>
スピリットグローブLevel.1
1.アイアンナイフ
2.フルメタルライフル
3.アイアンナックル
4.鉄剣
5.デュアルガンツ
防具は、普通に初期装備のアイアンシリーズだった。
だが、装備があり得なかった。
種類が、5つもありそれも、剣と銃という、どちらしか扱えないものが、両方あったのだ。
それを見た、僕を含めた三人は、言葉が出なかった。
『おーおー僕の力がシャー君にシンクロして残ってるようだねー』
その沈黙を破ったのは、シルフだった。
『でもグローブの中の武器は、僕の力が弱まっていることもあって、性能がかなり低いようだね。』
「シルそれは、いったい?」
『つまり、僕が君の中に何パーセントか入り込んでるんだよ。』
シルフは、当たり前かのように言った。
数秒の沈黙のあと、僕たち三人は、びっくり仰天、そして叫んだ。