表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
11/14

願いを運ぶ者

隼人との話のあと、念のためゲームの運営に問い合わせたところ、全く相手にされなかった。

正直僕も隼人の勘違いだったのではないかとおもった。

よくよく考えたらおかしな話だった。

きっと僕をからかったのだろう。

そして、僕は家にかえってスピリットダンジョンにログインした。


<始まりの町ー冒険者の酒場>

僕は、酒場に入ると奥のテーブルに見覚えがある二人のかげ隼人ことテラ、そしてその友人のレイ

「お待たせー」

「おー」

「あ、こんにちは!」

二人は、僕に気付いた。

「あれシルくんは?」

「ああ、今日は、ちょっと忙しいみたい」

僕がログインするとシルがいきなり現れて。今日は、一緒に冒険出来ないということだけ告げて消えてしまったのだ。

「随分じゆうだな」

テラは、呆れたような様子だった。

「いいんだよ、シルには、シルの用事があるんだし」

「そっか、お前らしいな」

テラがへへっと笑った。

今日もギルドのお金を集めるために、クエストにいこうというはなしになっていた。

「今日は、なんのクエストに行くの?」

「ああ今日はレイがこれがいいんじゃないかって」

テラが出してきたのは、


◆◆◆◆

<手紙配達>依頼主:アンデイル


私は、手紙を隣町の<マルソ>に住んでいる娘に手紙を送りたいのですが、最近その町の途中の森が<ギガント>の巣になってしまったのです。

そのことが理由で郵便馬が廃止してしまっています。なのでどうかこの娘への手紙を運んでください。



報酬

150000+花の髪飾り


◆◆◆◆

「どうして手紙にこんなに報酬が?」

「レアクエストだ。どっかの金銭感覚狂った人が時々出すんだ。レイがそれをたまたま見つけたんだよ」

「私に感謝してね〜♪前のモンスターの金と報酬でギルドに関してのお金は解決だね!」

ウインクしながらレイ体ごとが僕の顔に近づけた。

「ち、ちかい恥ずかしいよ」

僕は生まれて初めて女の人をこんな近くで見て緊張してしまった。

「ご、ごめん」

レイもとっさに離れた。

「さて、いい雰囲気の中悪いんだが、出発しますか。」

テラが立ち上がる。

「あ、うん」

レイも返事をしながら立ち上がる。

あのいい雰囲気のとこ否定しないのと思いながら2人について行く。

「あ、そうだコウ!じゃなくてシャドー、」

「ああ、もうコウでいいよ」

オンラインネーム変える、そうなのだ、このゲームは、名前変更がいつでも可能なのだ。

僕は、オンラインネームをコウに変えた。

「じゃあ俺もハヤでいいか」

隼人もハヤに変えた。

「じゃなくて、あれだお前の武器のことなんだがな、使う武器を近距離用遠距離用と基本使うやつを決めておいた方がいいと思うんだ。いざって時だけ、大剣やスナイパーを使ったらいいと思うんだが。」

「たしかにそうだね、迷ったりしそうだしね。んじゃあ僕の速さがいかされる。これとこれで、選んだのは

アイアンナイフ(ナイフ)とデュアルガンツ(2丁拳銃)だった。

「いいチョイスだ」

ハヤは親指を立てた。

「さあ、行こうか」

まず依頼主のアンデイルさんの家に行くことになる。

アンデイルさんの家は、この始まりの街にある。商店街をぬけたすぐ右手と依頼書に書いてあった。

そして、その家についた。いや訂正しよう、城ついた。そうアンデイルという人物は、この始まりの町の管理人、つまりタウンマスターであった。

タウンマスターというのは、町ないでのPK(プレイヤーキル)などの違法行為を監視する最重要人物である。

あの報酬の値段にも納得した。

「これは、すごいな。」

みんなもおなじことをおもっていたようだ。

「さあ、入ろう」

僕達は、城に入ろうとしたがもんの前に立っていた二人の兵士に阻まれる。

「貴様ら何者だ。」

兵士は、僕達に槍をむけた。

「僕達には、この依頼を受けに来たんですが・・・」 は、

ハヤが依頼書を見せる。

「これは、失礼しました。冒険者の方々でしたか。」

兵士が槍をおさめ礼をしてきた。

「家こちらこそ、で依頼主のアンデイルさんは?」

「案内しますついてきてくださいね」僕達は、兵士の人に案内されて れ、大きな広場へ案内された。

待っていたのは、もちろん依頼主のアンデイルさんだ。

「お待ちしてました冒険者の方々」

「こんにちは冒険者のハヤとコウとレイともうします。」

「まあまあ堅苦しいのはなしにして、おかけになって。」

そう言われると僕達は、ソファーに座った。

「早速なんですか、これが今回依頼した手紙です。この手紙を隣町に住んでる娘所まで届けてください。」

「はい確かに受け取りました。」

僕は、手紙を受け取った。

「では、行ってまいります。」

「どうかお気をつけて。」

手紙を受け取った僕達は、屋敷を後にし、町の門へと向かった。

「ここからは、モンスターとの遭遇が多々あると思う。装備は、大丈夫か?」

「うん」

「ええ」

やはりハヤは、経験者ということもあって常に仲間のことをきにかけていて、とても頼りだった。

「じゃあ出発だ。」

門をくぐると、辺り一面草原だった。

「マルソまでおよそ10kmぐらいかな?」

「え〜そんなに歩くのー」

その様子に僕は思わず、ぷっと吹き出してしまった。

「なんで笑うのよ〜」

レイが顔を赤くしながら叫ぶ。

「いやーだって子供みたいだったんでごめんごめん」

「なにそれ!ひどい〜」

頬をふくらませたレイに、ごめんごめんと再び謝る。

「さあ、おしゃべりは、そんぐらいにして出発だ。」

三人は、順調に進んで行った。そして、大きな森へとたどり着いた。

「みんな、ここからは依頼書によるとギガントの巣になっている。ギガントは、頭は悪いが力は強い。連続で攻撃をくらったら5発ほどで死ぬ。だがどんな敵にも弱点がある。ギガントは、目を狙え、そうすれば一発K.Oだ。わかったか?」

「「了解」」

ハヤの説明に聞いた僕とレイは、頷いた。

「行くぞ!」

ハヤの合図で三人は、森へと入っていった。

するとずしんずしんという足音。

「いきなり登場か、スキル発動<サーチ>」

偵察スキル<サーチ>は、術者を中心として、円が100mほど広がり(術者の魔法の能力によっては、500mまで可能)それに触れたもの居場所がわかるというものだ。感知スキルが高いものには、バレることもあり術者の場所もわかられることもある。

スピリットダンジョンには、その他にもスキルの種類があり、そのスキルは、職業というものによってかわる。

「前方50m先3体確認、戦闘用意各自一体ずつ頼む」

「「了解!!」」

ハヤは、スナイパーライフル、

レイは、杖

そして僕は、ナイフをそれぞれ構えた。

ハヤは、素早く目をロックしギガントを撃破し、レイは、ファイヤーマシンガンで撃破した。

残りは僕のギガント一体、ギガントが棍棒を振り上げ叩きつけた。

それを避けて、ギガントの腕を辿り目を切りつける。

ぎゃぁぁあという叫び声と共にギガントと消滅。

しかしまた別の鳴き声が聞こえた。

また別のモンスター空中から急降下してきて僕に襲いかかる。

「くそ、よけきれねえ。」

空中にいる僕は、攻撃を避ける術を持ってない。

すると銃声が響た。ハヤだ。

ライフルから出た弾は、見事モンスターに的中し、モンスターは消滅した。

「ありがとう」

着地した僕は、ハヤお礼を言う。

「ナイスアシストだっただろ?」

「うん!ナイスショット」

「たろーもっと褒めろー」

そこにレイからゲンコツが繰り出された。

「調子にのるな!」

「はい、すぅみましぇんでした。」

情けない声がハヤから発せられる。

「ほら、行こうよ」

そして三人は、森を抜けてマルソについた。

「何処かなー手紙の住所は」

と僕が独り言を言いながら歩いていた。

「ここじゃない?」

レイが指差す家、いや訂正しよう城は、手紙と同じ住所だった。

そして門番の兵士に依頼書と手紙を見せ、アンデイルさんの娘さんのところへ案内された。

兵士は、大きな扉の前で止まりノックした。

「失礼しますお嬢様、お母様からの手紙を冒険者の方々が持って来てくださいました。」

「ママからの?入ってもらって」

扉の向こうから、可愛らしい声が聞こえる。

扉がひらかれ、その向こうには人形の様に可愛らしい女の子が立っていた。

「失礼します、冒険者のハヤとレイとコウと申します。この度は、あなた様のお母様から預かってまいりました。手紙を持ってまいりました。」

アンデイルさんの時と同様ハヤが全て言ってくれた。

ハヤは、やはりリーダーに向いてるな。そんなことを思いながら礼をする。

「ご苦労様です。わざわざありがとうね」

娘さんは、手紙をハヤから受け取り読み始めた。

「ふふふ、ありがとうママの心を運んできてくれて、少し待ってて」

すると娘さんは、手紙を書き始めた。

「すみませんママにこれを」

渡されたのは、手紙だった。

「分かりました」

そういって、手紙を受け取ると。僕たちは、始まりの町へと戻った。

そして、アンデイルさんに手紙を渡してフリーギルドに報告書を提出した。

フリーギルドとは、ギルドに入っていない者が依頼を求めやってくる場所である。

そして報酬を受け取った。

「これでギルドを作れるね。名前は何にするの?」

そして僕は、その答えがとっさに出た、「願いを運ぶ者"シューティングスター"」

僕のつぶやきにハヤが反応した。

「いいなそれ!」

ハヤがバンバンかたをたたいてくる。

「痛い、痛いって」

「ああ、わりーわりーんと気を取り直してと、俺、レイ、コウ、そしてシルの4人シューティングスターだ!」







評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ