【三篇】雨の硝子戸に一人・真夜中の協奏・家に着くまでに
雨の夜シリーズ。
プロンプト
「終電に乗り遅れたタクシーの車窓から見える雨模様を一人眺める」
1作品だけでは文字数が足らなかったため、同じプロンプト由来の3作品をまとめました。
雨の硝子戸に一人
終電のドアが閉まる音を僕は背中で聞いた
駅舎から追い出され
傘を持たない僕の肩を都会の雨が容赦なく叩く
僕は逃げるように目の前のタクシーに滑り込んだ
ガラス一枚隔てた向こう側は雨粒が激しく踊っている
エアコンの効いた車内は僕だけの空間
メーターの赤い数字は少しずつ大きくなり
濡れたアスファルトがヘッドライトの光を散らしている
ひとり乗るタクシー
窓の外は降りしきる雨
雨に濡れた僕の服はじんわりと湿り気を帯びている
僕は髪の雫を拭きながら
歪んで見える夜景をぼんやりと眺めていた
◇
真夜中の協奏
逃した最終電車の赤灯が遠ざかる
静まり返った駅前で
傘をさした私は一人雨の中立ち尽くしていた
足元の濡れもそのままに乗り込んだタクシーの後部座席
湿った空気が重たく私を包み込む
車窓を弾く冷たい雨粒
街の灯りは滲んで
まるで抽象画のように現実を溶かしていく
「あそこで、席を立っていれば。」
そんな後悔も雨と一緒にワイパーが跳ね除けていく
静寂の中で聞く雨とノイズの協奏
誰もいない私だけの静かな空間
窓ガラスの冷たさに頬を寄せ
ただじっと降り続く雨を眺め続けていた
◇
家に着くまでに
終電に乗り遅れて久しぶりに乗ったタクシー
車窓には雨に濡れた窓ガラスを伝って
留まりきれない雫が静かに流れ落ちていく
ワイパーが動くごとに混じる
ガラスを擦る不規則な鈍い音
雨は窓の外の光と一緒に流れていくのに
硬いシートの上で
器だけの私が止まっている
いつもと違う帰り道
見慣れない景色
流れていく雫は
私の心を静かに洗い流してくれる
家に着くまでに
涙は止まるだろうか
「雨の硝子戸に一人」Gemini使用。語順を入れ替えてスムーズに。
「真夜中の協奏」Gemini使用。生成物の文言と改行を減らして一文を長めに。
「家に着くまでに」Copilot使用。体言止めを意識。練り直しやや多め。
Geminiは1つプロンプトを入れると作品を2つ提示する時があるので、今回は両方とも使ってみました。
3作品の掲載順について意見を求めた所、CopilotとGeminiの両方で同じ順番を提案されたのにはびっくり。それならその提案に乗ってやろうじゃないか、ということでこの順番になりました。
明日は、ちょっと違った雰囲気の作品になります。お楽しみに!
今回も最後までありがとうございました。




