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前世を思い出した社畜は元大魔導士の力でダンジョンを無双する  作者: プラントスクエア


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第8話 冒険者国家試験③

冒険者国家試験に挑戦中の章司はモンスターではなく人に襲われていた。それもほかの受験者も同様に何者かに襲われているようす。


「これも試験の一環か?」


章司は剣にて斬りかかってくる30代ほどの襲撃者に対して土系統魔法≪鉄の武器群(アルマ・フェッレア)≫という鉄の武器を生み出す魔法で剣を生み出して切り結びながら問いかける。


「ああ!ダンジョン内では資源や宝箱やモンスターの素材を強奪しようと襲い掛かってくる奴らも少なくねえし!ダンジョン内であれば殺人をしてもバレにくいからこういう輩は実際にいるんだよ!」

「なるほど……そのためのこれか……つまりあんたは冒険者ということでいいのか?」

「正解だ!俺は星なしの土屋成剛(せいごう)だ!!」


ダン!


「(スピードが上がった!)」


キンキン!キンキン!


急激に土屋成剛の速度が上昇した。しかしそれでも章司は見事に対応し剣で防ぎかわし。


「まだまだいくぜ!トップギアだ!」


ダン!!!


またしても上がる速度。これには章司も驚きを隠せない。しかし驚いているのは速度のほうではなく()()について。


「(すごいな……どの車よりも速い速度で動いているっていうのにその動きに雑さがない……逆により洗練されていっている感じがする……)」


速度が上がれば身体の細かな動きに雑さが見えるのが通常だが、章司の目の前にいる土屋成剛という男は圧倒的な速さに身体が正確に対応できている。それに章司は驚愕した。


「(相当な修練の跡が見えるな……だけどこれで星なしか……)」


章司が土屋成剛を観察しながら対応しているとそれが伝わっている土屋成剛は徐々にイラだち始める。


「ちっ!ムカつくぜ!自分(てめえ)の弱さに!」

「……」

「てめえが得意なのは本当は遠距離だろ!そんな奴に剣術で負けてるなんてな!」

「(大魔導士とはいえ近接が苦手というわけじゃない。歴でいえばおそらく俺のほうが上だろうしな)」


大魔導士だった過去を持つ章司。どうやらアーク=レイヴンは魔法だけでなく剣術も巧みらしい。


「土屋成剛……あんたは強かったよ」

「ふざけんな!なに終わりみたいに!?」


ザン!


章司は土屋成剛の剣術を()(くぐ)り剣を一閃。


「ガッ!?」


バタン


「この強さで星なしか……冒険者ってのは意外とレベルが高いんだな……」


冒険者の強さについて実感した章司だった。そのまま章司はモンスターを討伐しながらダンジョン資源や宝箱を取りポイントを稼いでいった。

/////

--試験官サイド--


そこでは広い一室にいる人たちが何台かある液晶を見ていた。そこに映っていたのは冒険者国家試験の様子。そこには当然ながら冒険者管理局局長の東崎健翔(けんしょう)もいた。


「う~ん……やはりみな襲撃者に苦戦しているようですな……」

「しかし実際のダンジョンではこれぐらいは起こりえること。それに対処できないようでは冒険者にはなれませんな」

「今回の試験はあまり良さそうな逸材はいませんね~」

「どうですか?局長は?」

「……」


問われた東崎局長はひとつの画面を見ていた。


「局長?」

「……襲撃者を倒すことは逸材には入りませんか?」


その言葉でその場にいるみんなが驚き東崎局長が見る画面を見てみるとちょうど章司が土屋成剛を倒したところだった。


「まさか!?襲撃者が倒された!?」

「しかもあれは土屋成剛ですよ!?」

「土屋成剛といえばモンスター討伐をしてばかりで採取の功績がほとんどないゆえに星なしですが!?」

「実力的には一ッ星冒険者でもおかしくない強さ!?」

「しかも性格的に手加減など出来んし逆に受験者に大怪我を負わせないかと採用が議論されたほどの人物!」

「そんな土屋成剛を受験者が打倒した!?」

「あの受験者は何者ですか!?」


慌てて章司を確認する人たち。土屋成剛を打倒した章司は早々にその強さに目を付けられる形になった。しかし1人東崎局長だけはじっと章司を見つめる。


「……684番……何者だ……」


こうして章司の冒険者国家試験はさっそく政府側に知られる形となった。

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