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前世を思い出した社畜は元大魔導士の力でダンジョンを無双する  作者: プラントスクエア


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第6話 冒険者国家試験①

--数日後・冒険者国家試験会場--


試験を受けるために章司は試験会場となるビルへとやってきた。


「ここで試験が行われるのか」


ちらりと周りを見てみると気合いを入れいている試験を受けに来たであろう人物たちが数多く存在した。ある者は1人である者は仲間と共に。


「俺も行くか」


周囲の気合いの入った人達を見て訓練用ダンジョンの簡単さから緩んでいた気持ちを引き締めて建物の中へと入っていく章司。自動扉を通りいくつかある受付の列へと並ぶ。


「この様子だと試験には数百人はいそうだな」


受付の数や列の長さを見ての感想を章司がぼそっとつぶやいた。


「いや数百人じゃきかねえよ」


そういいながら章司の前の人物が後ろへと振り返る。得意げな顔をして。


「三ヶ月ごとに行われる冒険者国家試験……年を追うごとにその参加数は増大……前回の参加数を(かんが)みて今回は2.000は固いな……」

「……はあ……」


突然の語りに章司は"なんだこいつ"状態。外見的に年は章司より上っぽい三十代後半~四十代前半のような口髭のおっさん。


「あんた……さては初めてだな?」

「あ、はい……まあ……」

「ほ~……なるほど~……」


じ~っと章司の頭のてっぺんから足のつま先まで全身を見るその男に章司は気持ち悪さを感じていたがなんとか抑えた。ひとしきり見た後に残念そうな表情をして章司の肩をポンポンとする男。


「あんた……弱いだろ?おそらく訓練用ダンジョンでも1体もモンスターを倒せなかったな?」

「いや……別に……」

「強がるのはよせよ()()()()。俺ぐらいになると相手の強さをその姿を見ただけで一瞬で理解できるんだよ」

「……それはすごい……」

「大方最近になり能力に目覚めた口だろ?かくいう俺は10年前から能力に目覚めてる!どうだ?すげえだろ?うらやましいだろ?尊敬したっていいぜ!」

「……」


章司の中で"なんだこいつ"という感情が増大している。するとその男の前の人がいなくなり受付の人から呼ばれる事態に。


「和田さん!和田太郎さん!」

「おっと!俺の番か。じゃあなおっさん!あんたも諦めずに挑戦し続けたらいつかは試験に合格するだろうぜ!」

「……」


章司はその言葉になにも言い返ず無言。気になったのは受付のスタッフに名前をフルネームで呼ばれていたこと。それについて考えていると今度は後ろの人物から声を掛けられ教えられた。どうやらあの男=和田太郎は3年前から毎回試験に挑戦し続けているが一向に合格せず試験に初めて挑戦するような人物に絡むことで有名らしい。陰では"ウザ太郎"と嫌がられているようだ。


「ちなみにあの人はあれでも27みたいですよ」

「27!?」


明らかに年上と判断した章司は男がまだ30代にもなっていないという事に驚愕した。そんなことをしているとその和田太郎が終わった。


「次の方どうぞー」


呼ばれた章司は前へと進む。


「それではまずはこちらの登録用紙にお名前とご年齢。さらに能力名と簡単で構いませんのでどういった能力かをご記入ください」

「はい」


言われたとおりに登録用紙に記入していく章司。そこで困ったのは能力名のところ。


「(どうしよう……能力名とか別にないんだけどな……)」


章司が能力名のところで困っていると受付スタッフに不審に思われる。


「どうかされましたか?」

「あ!?いいえ!?なんでもないです!?」


書かないという選択肢を選べそうにはなさそうなので章司は適当に『大魔導士の魔法(レイヴン・マジック)』と書き、能力についてはいくつかの魔法が扱えると記載した。


「書けました」

「お受け取りいたします」


受付スタッフが登録用紙に不備がないかを確認後に数字を書かれたシールを渡される。そこには684と書かれていた。


「そちらは受験番号となります。試験までに身体のわかりやすいどこかにお貼りください」

「わかりました」

「それでは試験についてご説明いたします。 冒険者国家試験とはダンジョンに入ることのできる冒険者になるための試験でございます。ダンジョンには未知の資源や希少な物が入っている宝箱が存在しますが現代の銃火器がほぼ効果のないダンジョンモンスターという脅威も存在します。ここまではよろしいですね?」

「はい」

「試験にはこのビルにいくつか存在する試験用ダンジョンで行われます。試験内容は襲い掛かるモンスターから逃げながらダンジョン資源や宝箱を入手していただきます。それらにはポイントが存在し必要ポイントを稼げれば試験に合格できます。なにかご質問はございますか?」


その問いかけに章司は少し気になることを聞いた。


「そのモンスターというのは訓練用ダンジョンのようなホログラムの?」

「はい。その通りです。しかし試験用ですので訓練用ダンジョンよりも強さは上げております。ランクでいえば2以上となっております。そして同様に死ぬほどのダメージを受けると試験に不合格となりその部屋から転送される仕組みとなっております」

「ちなみに"モンスターから逃げながら"って言ってましたけど倒してもいいんですよね?」

「もちろんでございます。そして当然ながらモンスターを倒してもポイントは獲得できます」

「わかりましたありがとうございます」

「それではご説明は以上となります」


そうして説明が終わったと思った章司は立ち去ろうと思ったときに最後にスタッフが意味深なことをつぶやく。


「最後にひとつ……ダンジョンではなにが起こるかわかりませんのでお気を付けください……」

「……なにがって……」


聞こうにもスタッフはお辞儀をして章司が立ち去るのを待っている様子。教える気がないことを理解して章司はその場から立ち去った。


こうして684番の受験番号を書かれたシールを胸元に張った章司の冒険者国家試験は始まろうとしている。

読んでくださりありがとうございます!


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