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前世を思い出した社畜は元大魔導士の力でダンジョンを無双する  作者: プラントスクエア


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第11話 金のマジックスクロール

7体ものサイクロプスに追いかけられていた4人の冒険者を助けた章司はマジックスクロールを2つもらい丘の上を目指す。


ご主人様(マスター)?なあにそれ?」

「マジックスクロールっていうらしい。たぶん魔法を放てるんじゃないか?」

「へえ?その紙で魔法が使えるの?この星って変わった技術持ってるね?」

「いやこれはダンジョンだから地球は関係ないけど」


ちなみにマジックスクロールは手に取るとその名称が書かれておりどんな魔法が放てるかが理解できる。章司が適当に手に取った2つはファイアーボールとアイアンゴーレムだった。


ご主人様(マスター)!私使ってみたい!」

「そうだな……使ってみるか……」


章司は1つのマジックスクロールをアンシュに渡してマジックスクロールを使用してみることに。


「わくわく!わくわく!」


アンシュが新しいおもちゃをもらった子供のようにはしゃいでいる。そんなアンシュを微笑ましそうに見る章司。


「それじゃあやってみるか。使い方はたぶん……こうして……」


章司は縛られている紐をほどいて巻物を開くのと同じやり方でマジックスクロールを開いていく。


ポフン


すると章司の目の前に鉄の鎧を身に纏い片手に剣を片手に盾を持っている騎士が誕生した。


「おお……魔力もなにも使わずに出てきた……これがマジックスクロール≪ドバンッ!!≫うおッ?」


大きな音がしてアンシュを見てみると目をキラキラさせていた。


「これ面白い!紙を引っ張るだけで火の玉が出てきた!」


アンシュが発動したファイアーボールが着弾した後を見た章司。


「(あの感じからすると思っていた以上に規模が大きそうだな……ということはこいつもそこそこ強いのか?)」

「ああ!なんかいる!」


アンシュに見つかり絡まれるアイアンゴーレム。そんなこんなで章司とアンシュとアイアンゴーレムは丘の頂上を目指し歩く。


「ほら!アンゴー!もっと急いで!ご主人様(マスター)を待たせたらダメでしょ!」

「(アイアンゴーレムだからアンゴーか)」


完全にアイアンゴーレムを弟のように扱っているアンシュ。どうやらアイアンゴーレムは鉄だからなのか足が遅いらしい。それでも2人と1体は丘の頂上に到着した。そこに広がっていたのは一面お花だらけの花畑だった。


「ここが頂上か……」

「きれい……花畑だ……」

「……」


するとその花畑の真ん中に宝箱が生成された。それと同時に宝箱の番人のように現れるのがサイクロプスたち。


「あ、さっきの」


まるでさっき会った人に言うようにサイクロプスを指さすアンシュ。


「アンゴーはあっちね!私はこっちを倒すから!」

「……」

「一緒にご主人様(マスター)を守るよ!」


ビュン!


「……」


しかし飛んで行ったアンシュとは裏腹にアイアンゴーレムのアンゴーは微動だにしない。


「俺が主人ってことね」


どうやら開いた者である章司の命令しか聞かないらしい。章司はアンシュと同様の命令を出してアイアンゴーレムを戦わせる。


ドガン!ガギン!


アイアンゴーレムは剣を振りかぶりサイクロプスの足を切りつけサイクロプスの蹴りの攻撃には盾で防ぐ。多少押される程度でアイアンゴーレムは(ちから)も強いようだ。


「あの分だと任せても大丈夫そうか。それじゃあ俺は宝箱を見てみるか」


戦闘はアンシュとアイアンゴーレムに任せ章司は戦闘の隙間をぬいながら花畑の中心に存在する宝箱に到着。


「多分あるのはマジックスクロールだろうけどな」


中にあるのは4人の冒険者から知ってるが初めての宝箱にそれでもドキドキする。


「オープンっと」


パカ


開けると予想通りにマジックスクロールが大量にあったのだがあの4人が持っていなかった物もあった。


「金のマジックスクロール?」


それは宝箱を開けると一番上に存在する金色に輝くマジックスクロール。それはあの冒険者たちも所持しておらず章司は初めて見た。


「これも……魔法が使えるんだよな?」


章司が手に取ってみるとそれには"ザ・ノヴァ"と書かれていた。


「ザ・ノヴァ……随分と強力そうな……」


章司が金色のマジックスクロールに驚いているうちに後ろではサイクロプスが討伐されているところだった。まあその戦闘にてアイアンゴーレムが壊されたことにアンシュが怒り落ち込むという事態に発展していたが。


そうして今日のダンジョン探索は終了。鞄だけもらいアンシュを帰らせる。


「また呼んでね!みんなが呼ばれるのを楽しみにしてるから!」

「ああ、わかった」


1人で歩き数十分ほど経過してダンジョンを出る。スタッフの指示に従い鑑定所へ。


「これは見たことのないタイプの鞄ですね?どこのやつですか?」

「貰い物なのでわからないんですよ。すいません」


まさか異世界産だと言うわけにもいかないためにそう言って誤魔化す章司。


「鑑定が完了いたしました。全てで20万653円となります。全てを売却いたしますか?」

「金のマジックスクロールは持って帰ります。それ以外でお願いします」

「かしこまりました。それでは10万653円となります」

「10万もしたのかあれ」


冒険者となって初めての報酬は約10万ほど。


「わずかな時間で10万か……そりゃあ冒険者になりたい人は多いよな……」


こうして九十九章司の冒険者人生はスタートした。

読んでくださりありがとうございます!


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