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総括

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※以上が『Pレポート』の全文である。


これは2010年7月1日、兵庫県神戸市で起こった、大量殺人及び核爆弾を使用したテロ行為の主犯格として国際指名手配されている、山田佰(ヤマダツカサ)(24)(通称ピンク)(以下P)の手記と目されている。


当局の調査によれば、内閣情報調査室に『C対策班日本支部』なる組織は存在せず、同様に『ウィルマース財団』なる組織も確認がとれていない。


Pが何を意図していたのか、引き続き調査中。


Pの逃走経路は、神戸市からアメリカ合衆国マサチューセッツ州に渡り、そこで1年間潜伏した後、南極に向かったところで足取りがつかめなくなっている。


本文中に登場する『恐怖山脈』(南緯82度東経115度)に、古代遺跡はなく、これもPの撹乱工作かと思われている。また、何度も出る伏字についても、エシュロン対策の線が濃厚とされている事から、このPレポートでは全てが語られていない、とする専門家の意見もある。


いずれにしろ、Pが南極にいる事は間違いなく、且つ消息不明である事から、遭難した可能性が非常に大きいというのが当局の見解である。


なお、現在、世界各地で頻発している暴動とPレポートに因果関係は一切なく、この暴動の正式名称として採用された『インスマス症候群』(WHO発表)は、偶然の一致と見る他にない。(インスマス症候群とその症状については『インスマス症候群とその症状』を参照)


『インスマス症候群』による暴動(通称侵食運動)は、ワクチンの開発が進んでおり、年内には沈静化する模様。





ICPO実働部局【削除済】警部


2013年4月1日







********************************************



「報告は以上です。」プロジェクターの電源を切り、部屋のカーテンを開くスイッチを押しながら秘書が言った。


「ふ~っ、長いな。」やたら浅黒い男が、陽の光に眩しげに目を細めながら応える。豪奢なガラス張りの建物にある、豪奢な作りの部屋。そこに二人はいた。


「やはり調査はお続けになるのですか?」秘書が上目遣いで聞く。


「もちろんだ。調査隊には延長の指示だけ出す様に。」


「しかし、このレポートにもありました通り、Pの死亡は確定したモノとして宜しいんではないでしょうか?期間を設けないまま、南極に調査隊を派遣するとなりますと、莫大な予算が…。」


「構わん!これは非常に重要なプロジェクトなんだ。奴は必ず戻ってくる。それも、より強力になってな。まだ終わった訳ではないのだよ。…ヤマムラ。君は『星の戦士』という言葉を聞いた事があるか?」


「は?…あ!いや…す、すみません…不勉強なものでして…」秘書は噴き出した汗を必死に拭う。


「いいさ。忘れてくれ。ともかく調査は続ける様に。」


「しかし総理…就任したばかりで、この枠組みを出しますと、野党ばかりか党内でも何と言うか…。」


「就任したばかりだからこそ、大事なのだ。いつも言ってるだろう、『最初が肝心だ』と…。」


そう言って、総理と呼ばれた男は、白い歯を見せて笑った………………





ー完ー





………





ー?ー

ここで一旦幕引きとさせて頂きます。


次回からは登場人物を一新して物語の続きを描いていく予定です。


今後もお付き合い頂ければ幸いですm(_ _)m

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