エピローグ
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【…以上で報告を終わります。
本当はもっと話すべき事があるのですが、残念ながら時間が無くなってしまいました。救出班が到着したのです。
2012年12月31日、今から僕はドリームランドへ向かいます。
もちろん、あの3人をサルベージする為にです。
なんやかんやあって、ニトクリスの鏡は、ウィルマース財団に没収されてしまいました。
それだけじゃない、僕自身も道具として扱われていたのです。それはもう言葉通りの『道具』として…あのままでいたら、恐らく僕は死んでいたでしょう。あれこそ非人道的な組織でした。
しかし、志を同じくする者たちと出会った事で、僕は組織から抜け出す事が出来ました。
追われる身となった僕がたどり着いた場所、それがこの、南極にある恐怖山脈です。
なぜここに来たのか。
それは、この奥にある古代遺跡にもドリームランドへの入り口がある事が判ったからです。
同志達も、救出班として僕と共に行動してくれるそうです。戻ってこれる保証などないというのに…。
彼らには感謝してもしきれない…。
…おっと、どうやら準備が整った様です。もう行かなければ。
そうだ、最後にこれだけ言わせて下さい。このログにアクセスしたという事は、あなたもまた、僕と志を同じくする者だと思うのです。「なんとかしたい!」という気持ちを持つ者だと。
だから、知って欲しい。
人間は「やれば出来る」んだという事を。
イメージした事が実現化出来るんです。参事官は言っていました。「この世界がクトゥルーの見ている夢だとしても、大した問題ではない」と。
そうなんです。全ては人間の主観なんです。組織に囚われている間にその事を強く感じました。いい意味でも、悪い意味でも。
だから、知って欲しいんです。
あなたにも不可能を可能にする力があるんだという事を。
「水瓶座の時代」と言えば判って頂けるでしょう。
「水の時代」は「風の時代」に移行します。
「所有の時代」から「共有の時代」に移行するんです。
僕はその事を強く感じたからこそ、ドリームランドに行くのです。
…ああ、同志が呼びに来た。待たせている様なので、これで失礼します。スマホはここに置いていきます。ドリームランドって、スマホの電波届かないんですよ。充電するトコもないしね。
もし、別の形で報告出来る様になれば、また続きを書きたいと思っていますが、その時に、あなたのお力添えがあれば、スゴく嬉しい。
なぜなら、この報告書は、僕の物語ではなく、あなたの物語だからです。
今世界は大変な事になっていますが、なぜそうなったのか、どうすれば回避できるのか、僕の体験を通してあなたに考えてもらいたくて書いたのですから。
僕はこれからドリームランドへ向かいますが、それはまた別の話。あなたの物語はあなたが作るのです。
あなたが立ち上がれば必ず変わる。侵食運動はストップできる。僕はそう信じています。あなたも信じて下さい。今、世界を回しているのはクトゥルーでもナイアルラトホテプでも、ましてやアザトースでもない。人間の主観、あなたの主観なんです。
ここまで読んでくれたあなたなら、きっと感じる事ができる。
目を開いて下さい。あなたにも世界が見える筈です。
必ず。】
【おわり】




