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ゲッツー ーその2ー

********************************************




突然、ダムが決壊する様に、思考の流れが爆発的に発生した。言葉では追いつかない。頭の中であらゆる情報が渦を巻いて、さながら台風の様になっている。


しかし、混乱はない。無秩序に吹き荒れているかに見えるこの情報の嵐は、実は一列に並んだ、整理された情報なのだ。それが自分で判る。Cの記憶が溢れていた時の様な頭痛は感じていない。むしろ、気分が良い。『快感』と言ってもいいくらいだ。猛烈な勢いで僕の頭の中を、そして全身を駆け巡る!





【その事柄が存在しようとしまいと関係ない信じる者の中に『在る』んだよ!森羅万象この世のものは全て「運命数」という一桁の数字で表す事が出来るアルファベットも数字に置き換える事が出来るので名前だけでも運命数を算出する事が出来る「敵」太鼓やフルートの様な楽器的な音まで】


これは…記憶…僕の…今日の僕の記憶…


【蛸の頭コウモリの翼蛇の尻尾寸分たがわぬ容姿の巨人は同じように顔を光らせて光線を発射した肉の塊は形容し難い生理的嫌悪感の塊でもあった口の中に消えていった万華鏡かロールシャッハ的な模様が見える】


追体験?いや、違う…この記憶はどこかに向かおうとしている…『答え』という目的地に…


【勢いを失った化物達はペラペラのまま宙を漂っている月が満ちる様にして現れたひとつの天体冥王星だったなんとも頼りない感じながら数秘術ある種の規則に則って運動を始めた溶岩で覆われたりそれが冷えて陸地になったり大雨の後に海が生まれたり海の中で生命が誕生した人類をミスリードする為だったらしい滅亡していった原因が「ふたつの意識」にある事を星の動きから読み取ったからだ地動説を唱えたコペルニクスガリレオが入るのは当然としてアレキサンダー大王始皇帝卑弥呼カエサルとアウグストゥスニュートンリーマンヒトラーにフリーメーソンまで!ユークリッドは偉大な賢人!!!】


そうだ…この時僕は何か引っかかるモノを感じたんだ…


【「意識させるかさせないか」の戦いだ人々の深層心理に支配者の存在を植え付ける事など造作もない事だった「だから我々は探した最強の名前を邪神にも勝る力と運命を持った名前をそしてその名前の持ち主を」】


記憶の流れが突然、急カーブを描く。まるでジェットコースターだ。だが僕は振り落とされない。流れに身を任せる…


【ミスカトニック大学のウィルマース教授はこれを眷属の「侵食運動」と名付け「ウィルマース財団」アメリカに拠点を置く「ウィルマース財団」がそれだった無知なる者が少なからず影響を受けている事ははっきりしていた例えるなら常に綱渡りをしているようなモノいつ転がり落ちてもおかしくない状況なのだ】


これは過去の記憶だ…ウィルマース教授の顔が、官房長官に似ている気がする…と、またもや方向転換。今度の曲がり方はさっきよりも更にキツい。


【「もう時間がないぞ!」「やはり私の見立ては正しかった…」「そいつは用済みだ。」「まだ終わった訳ではない!」「早く乗れ!」「核爆発まで…!」「後の事は後で考えろ!」「アカシックリーディング…」】


なんだ…これは…エラい緊迫してる…ここは…プラクティスフロア…?


【「チョッ!無理ですよ4人は!」「じゃあ降りろ!」】


…知らない…これは記憶にない………まさか…未来?

ナゼかプラクティスフロアにあの白い軽トラが停まっているのが見える…確か…タイタス号…だっけ?


【「時間が!」「Shut F××k Up!」】


あぁ、これレッドさんだ。撃たれた筈なのに元気そうって事は、傷が治ったのか?


ものすごい慌ててる…一体何が【素数】あったん………え?


何…今の……なんか急に変な言葉が【変換】出てき………わっ!まただ!…な、何?素数?変換?などと思う間もなく、怒涛の勢いで情報が流れ始める!


【素数変換アルファベット】


何なんだこれ?急に不安になってきた…


【あの忌々しいメロディ】


メロディ?何の話なんだ?


【冒涜的な音階】


僕は途方に暮れていた………意味判らん、てかキモい!………完全に置いてけぼり状態になったと思った瞬間、閃光が走った!


【数秘術運命数アルファベット音階割り切れない意識する表裏一体素数に変換された暗号文あの忌々しいメロディ】


凄まじい勢いだった情報の嵐は、一点に収束し、僕の眉間を撃ち抜いた!


「…そ、そうか…そうだったのか…!」


ーえ?何?!何が?


もう一人の僕が驚いて聞く。フと見ると、プラクティスフロアに、崖にいたはずの僕が立っていた。ガラス越しにこちらを見上げている。辺りを見回すと、今度はフロアにいたはずの僕が崖に埋れていた。立場が逆転したようだ。

だが、そんな事は些細な事だった。今の僕はそれどころではなかったのだ。


「君の言う通りだった。ヒントはそこら中に溢れていたんだ…。」


ー?


「やっぱり『君』は『僕』じゃない。『C』だ。」


ー??


「そして、『僕』も『C』だ。」


ー???


「『僕』だけじゃない。人間も、動物も、植物も、無生物も、時間も空間も、この閉じた宇宙全てが『C』なんだ。」


ーお、おお…やっと判ったか…


「だけど『君』と『僕』は違う。」


ー????


「『C』と『C』も違う。同一の存在でありながら、全くの別物…パラドックスなんだ。外宇宙では、平行宇宙ではそうじゃなくても、この閉じた宇宙ではそうなるんだ。割り切れない存在…それを『C』はよく判っていたんだ…。」


ー…アカシックレコード…繋がったのか?


「そして『僕』も判った…『C』が何を考えているのか…それが判ったからこそ、『僕』も判ったんだ!」


ーな、何の話をしている…


「『C』の問題、そして『N』の問題…この二つを同時に解決する方法の話だよ。」






ー続くー

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