恋情?尊敬?
光明まだアンデッド課辞める気ある?
pixivでも投稿しております。キャラクターイラストも上げているので是非覗いてみてください
【権利の話】
俺がアンデッド課を辞め損ねてとうとう1ヶ月が過ぎた、、、
「不詩君〜!ボクたちのアンデッド課に来て1ヶ月が経つけれど、調子はどうよ?」ピカー
「眩しっ、、、いやその、、、」
毎日辞めたいと思ってましたとは言えないもんな、、、課長のこのオーラ見ると
「まあ、、、ぼちぼちですかね、、、」
「ぼちぼち〜?もっとこう!骨埋めたいぐらいですとか無いの?」
「いや、、、」
「今その聞き方するとパワハラよ。」
「摘出さん!」
「不詩君もそう思うわよね」
「いや、、、はいそうですね、、、」
摘出さんのその感じもパワハラになると思うんですが
「そうだ!ボク不詩君に謝りたい事があったんだ」
「俺にですか?」
「うん。不詩君が来てすぐの時ボクが外回りの業務に連れていったじゃん」
「業務、、、?あぁ、あの、、、強盗うんぬんのですか?」
「そ!あの時ボクいつも通りにわるもんをぶちのめしちゃったんだけど、、、いきなりそんな、刺激強かったよね」
「そうですね、、、頭にこびりついてましたもん、、、」
「だよね!本当にごめん!」
「そんな頭下げないでください!」
「あの後社長にこっぴどく怒られちゃってさ、不詩君は純粋な人間なんだから気を使いなさい!!!って」
「社長がわざわざ!?」
「不詩君社長に気に入られてるからね」
「俺が社長に!?」
俺、社長に何かした記憶ないんだが、、、!?
「とにかく本当にごめんなさい!」
「俺こそ弱っちい人間ですみません、、、!」
「弱く無いよ!不詩君このアンデッドだらけの環境で過ごせてるんだし!」
「そんなっ、、、課長アンデッドだからって下手に出過ぎですよ!?そんなに人もアンデッドも変わりませんって」
「でも指取れるよ」ポンッ
「取らないでください!?」
すぐこの人は指を取る!てかそんな事より俺が気になっているのは、、、
「権利、、、!アンデッドにも権利はあるんじゃ!」
「!」
思わず大声が出てしまった
「すみませんっ、、、ただ俺、、、気になっちゃってます。課長が言っていた、アンデッドには人権が無いって話が、、、ずっと」
とうとう言ってしまった、、、どうしようこれが禁句だったら、、、
「あー、、、それもごめん!ボクそんなことまで言ってたよなぁ、、、」
「いや、、、話しにくいなら大丈夫です、、、俺が勝手に気にしてただけなので、、、」
「別に言っちゃダメなわけじゃないし良いよ!単刀直入に言うとアンデッドには会社の休みが無いんだ!」
「え、、、それってつまり、、、」
「うん!昼休みも、休日も無い!ブラック企業なんだよな、ここ!」
「でも皆さん帰ってますよね!?」
「ボクが無理矢理帰らせてるの!摘出も臼井君も時見君もほっといたらずっといるんだもん!」
知らなかった、、、アンデッドに対する会社のあり方、、、
「じゃあ、、、課長はいつ帰っているんですか!?」
「ボク?ボク帰ってないよ。いつもここで寝泊まりしてるから!見た事ないでしょ、帰ってるとこ」
「、、、そう言えば無いかも、、、」
「知ってた?アンデッドって基本疲れないし寝なくても平気なんだよ!」
「知らなかったです、、、」
「あとボク家ないし!」
「え、、、」
「不詩君を困らないの!」ビシッ
「あいたっ!摘出怪力〜、、、とにかくさ!ごめんね、色々考え込ませちゃって」
「いえ、、、いろんな事知れて良かったです。あと今日俺も会社泊まります」
「ダメ。不詩君は人間でしょ?人間にはアンデッドの常識は適応外でーす」
「じゃあ仕事手伝います!いつもより仕事します!」
「外回りの業務も?」
「それはちょっと、、、まだ」
「はは!正直過ぎるなぁ。まぁ良いや、今日も仕事頑張ろう!」
「はい!」
あれ、、、もしかして俺、今自分で辞められない雰囲気作っちゃった、、、のか?
【気になるの話】
「なあ臼井君」
「どうしたの不詩君、そんな怖い顔しちゃって、、、」
「、、、時見さんの顔、、、見たことある?」
「な、、、無いけど、、、」
「そうか、、、」
「、、、不詩君ってさー」
「?」
「時見さんの事好きなの?」
「だぇぇ!?何でソウナル!?」
「だぇって、、、この前だって時見さんの事気が利いて良いなって言ってたから」
「良いなとまでは言ってないぞ!俺は!」
「必死過ぎる、、、ごめんごめん!でも確かに俺も前髪の下見た事ないな」
「だろ、、、気になるよな。どんな美女が現れるのか」
「美女確定なんだ、、、」
「何だ臼井君。違うとでも言いたいのか?」
「そうじゃなくて!、、、やっぱり」
「やっぱり?」
「好きなんだ」
「ちげぇって!」
そうして俺は長いこと臼井にいじられることになった、、、
時見 ムジコ
158cm 27歳 黒髪ボブ
アンデッド課の事務作業担当で縁の下の力持ち。
あまり喋らないが、自分の話をされていると顔が赤くなる
その素顔は誰も見た事がないんだとか
光明は正直物です。






