異世界生活
毎日の日課が大体決まってきた
朝起きたらマラソン、2時間程走る、魔物に追われるが競争するだけ
その後は爺ちゃんの教えを守って、剣の素振りを1000回と乱取り、まぁ木に吊るした丸太を10個程振り子にして相手する
終わったら朝風呂を浴びて朝食、其れから座学、本を読んだりポーションを作ったり錬金術を楽しむ
昼飯を作り食べてからの訓練なんだが、森を探索して魔物と戦う、かなり多くの種類と戦ったよ、そして探索して分かったんだが、この森には多くの薬草や果樹が植わってる
だから採取して世界樹結界内に畑を作った、他にも野菜を育てたり果樹園を作ったりして食生活は向上したんだ
料理もスキルが有るとは知らず凄く助かった、現実世界でも料理は得意だったし部屋にはレシピ本が多く有る
それになんと言ってもあの部屋にスマホが有ってパソコンも有った
当然インターネットは使えなかったが面白い事に検索機能は使えた
充電も何故か出来てカメラ機能と検索機能、ムービーもOKだったのは有り難い
笑ったのがこの世界の事は何も検索出来ない、しかし現実世界の事だけ出来るなんて
だから石鹸作りやシャンプー作りとか試したりと凄く助かる、でも科学を持ち込むのは控えた
この世界は科学が全く進歩してなくて無いに等しい
鉄砲や大砲に戦車とか持ち込んだら混乱するしそれは違うと思った
知識は生活の為に使うと決めた、便利で常識有るものだけを使う事!
そりゃ俺にしたら魔法は非常識だが、この世界では当たり前の常識なんだ
その魔法を生活に使ってないのが問題なのだが?
面白い事に俺が作った料理を妖精や精霊達が喜んで食べるのはビックリした
それとフローディアさんが料理の味の虜になってしまって┅┅?
『ナオトさん?今日はどんな料理ですか?肉料理?魚料理? もぅもぅ♪待ちきれません!』
「今日の夕食はハンバーグです、それと新しいシチューも一緒ですよ、勿論デザートにはアイスクリームを付けます」
『まぁまぁアイスクリームですか!久しぶりですね?ウフフ♪アイス!楽しみです』
「フローディアさんが甘いのに弱いとは思いませんでした、精霊達もです」
『あの子達はそもそも食べる事を知りませんよ ナオトさんが教えたのです』
「アハハ、でも一緒に皆で食べたがより美味しいでしょ?フローディアさんだって最近は朝昼夜と食べに来てるじゃ無いですか?」
『それは┅私はナオトさんの従者ですから当然です それといい加減に敬語は辞めて下さい!』
「ではフローディアさんも敬語は駄目ですよ?」
『ううっ 分かりました では! ナオト┅パンでは無くてご飯にしてね』
「ハハハ、うん!ご飯だね、了解」
そんなでフローディアさんとは凄く仲良くなって精霊達とも仲良くなった
そしてその精霊だけど┅風の大精霊シルフィード、水の大精霊ウンディーネ、大地の大精霊モーム、火の大精霊サラマンダーが突然現れたんだ!
『貴方がナオトよね?貴方がこの世界樹と精霊樹の結界で暮らしてるのは知ってたわ』
『ウフフ♪ナオト君ってとても綺麗な顔をしてるのね?お姉さん好きになりそうよ』
『これ!ウンディーネ!はしたないぞ!のぉナオトよ?お前さんの世界には酒は無かったか?有れば教えてくれんか』
『ヘッ!ヒトの子!俺と勝負しろ!腕試しだ、何だか強えぇみたいじゃないか?』
「あのぉ?あなた達の事は精霊王のナタルニヤさんから聞いてますよ、ちょくちょく様子を見てましたよね?」
『『『『そ、それは当然だ!よ!』』』』
「まぁ悪さしなければどうでも良いですけど」
『私達は貴方と仲良くしたいだけよ、ここの精霊達は貴方に懐いてるでしょ?不思議よね?ヒトに懐くなんて』
『ウフフ♪でも所詮ヒトはヒトよ仲良くって言っても物珍しいだけ、それにほら?私に触れて見てよ、無理でしょ?』
近寄って来るウンディーネ?はぁ、なんで裸なんだよ!そりゃ薄い衣はしてるけどスケスケじゃないか!┅デカイおっぱい!
あれ?そんなに近寄ったら?俺は触れるけど?良いのかな?
手の先でウンディーネのおっぱいをサワサワ、エイ!揉んじゃえ! モミモミ┅ムフフ♪柔らかい!
『キャーッ!なんでよ!この感触!何故?こら!胸を揉むなぁ!あっ┅そんな先っぽを┅駄目!感じる┅アァ~ン┅』
『えっ?気持ち良いの?ウンディーネ?』
「アハハ、俺はどうも精霊や妖精と触れる事が普通みたいだ、だからか最近は俺のベッドに精霊達が潜り込んでくるんだ」
«ナオト良い匂い»«ナオト落ち着く»
«ナオト好き!»«ナオト優しい»«ナオト柔らかい»«ナデナデ好き!»
『こりゃまた随分と気に入られてるな?ウンディーネ!そこでクネクネするな、どうじゃ儂に酒を飲ませてくれんか?頼むよ』
「良いよ、確かウィスキーが有ったな┅ビールも┅これ飲めるだろ?」
ウィスキーは沢山収納してる、俺はそんなに飲まないけどアパートにはコレクションして有ったんだ
しかし┅モームのオッサン!殆んどドアーフだな!ビールはシルフィードとサラマンダーが飲んでやがる!
『なんじゃこりゃぁ!喉に来る!香りも味も!旨い!旨すぎる!』
『このエールとても美味しいわ!冷たくしてるのも良いわね、シュワシュワする!』
『確かにこれはウメェ!シュワシュワが最高だ!おい!この変わった食べ物はなんだ?』
「それはポテトフライだよ、ジャガイモ料理、これはトンカツ、オークキングの肉を揚げた奴だ」
『なんだこれは!酒も食べ物も凄いじゃないか!ゴクゴク』
「おい!食べるか飲むかにしろ!それにそんなにがっつくな!フローディア様が怒るぞ!」
『うん?フローディア様?それって全智全能の女神様?』
『グヌヌ!お前達!何を勝手に荒らしてる!ここはお前達が勝手に来る所では無いわ!恥をしれ!私の怒りに触れたければそこに直れ!』
『『『『ヒャー!すみませんでした!』』』』
ありゃありゃ、飛んで消えてった┅アハハ
フローディアの怒りは怖い怖い┅俺も怒らせない様にしないと┅
『ナオト?何もなかった?本当に精霊って勝手なんだから、私の料理を食べるなんて決して許さないから!』 そこ!
「フローディア?大丈夫だよ?沢山有るからね?ほら!熱いうちに食べたら?」
『まぁまぁ新しい料理ね?これは?』
「トンカツとポテトフライだよ、デザートはプルクルの実を絞ったアイスとプリンだよ」
『プリンを作ったの!やったぁ!アイスも美味しそう、さぁ食べましょ!』
はぁ、どうにか機嫌が治った、けどあの精霊達は懲りずに来るよなぁ┅
しかしシルフィードにウンディーネって┅ナイスバディ!可愛かった┅サラマンダーって男?女?確かに胸は有った様な?
一波乱有ったけどフローディアとの生活は前より楽しいものになっていた
そして訓練は過酷になって必ず10体かそれ以上倒す事になって┅
能力が殆んど理解出来て使いこなせる様になった頃、ここに来てから2年近くが過ぎていた
それにあの大精霊達は勝手に住み着いたんだ┅なし崩しかな?アハハ┅はぁ┅
『ナオト!この蒸留器で大丈夫じゃろうか?』
「なんだよ!すげぇ良いじゃないか、此れなら良いのが出来るよ」
『まぁな、ビールを作った時は発酵が今一分からんかったがもう習得したぞ、しかしビールは旨いなぁ』
「飲みながら仕事すな!しかし流石大精霊だな?こんなにも精巧に作るなんて┅じゃあ2回蒸留で試してみよう、多分40度くらいのアルコールだと思うよ」
『40度?其れは酒精の強さかな?』
「そうだよ、ウィスキーのアルコール度数はこれくらいが良いんだ、3回だと強すぎる、テキーラとかなら分かるがね」
『おい!なんじゃそのテキーラとは?又違う酒なのか?』
「テキーラはアルコール度数が70度以上はあった筈だ」
『其れは強い酒精なんだな!それも作りたい!教えろ!』
「なんだよ!まだウィスキーも作ってないだろ?他にも沢山の酒は知ってるからな、持ってもいる、飲んでから決めたら良い」
『飲んでから┅ゴクッ┅それは楽しみだ┅ジュル┅飲んで、から┅だな?』
「ダカラ!今はウィスキーだろうが!この飲んだくれが!ビールは作り置きをしなきゃ駄目だろ!やる事やったら飲ませるから其れまでは飲ませないぞ」
『そんなぁ┅なぁなぁ?1口!チョコッとで良いんだ、なぁナオトぉ┅』
「駄目なもんは駄目!さっさとやる!」
『トホホ┅』
モームは酒作りの為に醸造所や酒蔵を建て住み着いた
シルフィードはちゃっかりと精霊樹の祠に住み着き俺が作った料理を堪能してる
ウンディーネはモームに頼み世界樹と精霊樹の間に池?湖?の様なのを作って住み着き川も引いてる┅
サラマンダーはサラマンダーでここから放れた場所に火山を造り住んで珠に来ては酒と料理を摘まんで行く
それに森の大精霊も世界樹の枝に家を造り住み着き生命の大精霊はモームが連れてきた、なんでも発酵するのに菌が必要だと言ったら直ぐに連れて来たんだ
命の大精霊ヴィーダは生き物を操る事が出来てその中に細菌も含まれる
麹菌をサッと手の平に出してくれるのは驚いた
これで醤油とか味噌とかとにかく発酵物は簡単に作れる
森の大精霊ドリィーネはこの区域のマナが心地好いと住み着いたんだが?綺麗なお姉さん的でおしとやかで清楚な雰囲気
ナイスバディは勿論!あの薄い衣で俺は真っ赤になる┅
確かに無性でアノ場所は何も無いけど脚の綺麗な所とかやはり豊かな胸が目に入る
シルフィードも同じで薄い衣から胸が溢れるとドキドキする┅
ウンディーネなんかはそれを楽しんで業と胸を強調するんだ┅┅ また揉むぞ!
6人の大精霊達が食卓に並ぶ様は異様でフローディアも最初は機嫌悪かったが諦めて仲良くしてる
精霊達も俺の役に立とうと勝手に何やらしてるからフローディアも許したのだと思う
『あらナオト?其れは精霊樹の実?』
「そうだよ、こうして精霊達や妖精達に食べさせるんだ、お前も食べる?」
『┅┅┅あんたやっぱりおかしい、普通ヒト族は自分等で食べるか売るかしかしないわよ、其れは進化の実よ?』
「そんな事は知ってる、でもこの実は精霊達や妖精達の為に有るんだろ?だから食べやすくしてるんだ」
『ホント馬鹿ね?進化の実は条件が揃って食べると進化するの!普通に食べたら進化しないの!』
「そんなのどうでも良いよ、叔父さんからいっぱい貰ったから食べないとなぁ?それに皆が喜んでる、それで良いじゃないか」
『じゃあ教えるわ!その実は1度食べたら次に進化するのに一年間は食べたら効果が無いの、時間を開けないと駄目なのよ』
「へぇ~それは為になる、でも俺は進化とかしないぞ?何でだ?」
『知らないわよ!私はまだ進化の条件が揃って無いから食べないわ』
「それなら直の事食べれるじゃないか、普通に果物として旨いぞ」
『ダカラ!食べないわ!馬鹿ぁ!』
ありゃりゃ?飛んでった、何を怒ってる?変なヤツ
ほれ!皮が剥けたぞ!サァ食べて良いよ!
ワシャワシャと群がって食べに集まる、とても可愛い!妖精は羽を小刻みに震え喜んでる、精霊もうっとりとした表情で食べてる、やはり可愛い┅
賑やかになったこの場所は俺の住む場所、2年近く住んでると愛着も湧いて離れ難い、それに畑や果樹園も充実して種類が増えてる
薬草は図鑑に載ってる物が殆んど植わってるし、超希少種も幾つかある
錬金術も習得してポーションは何種類も作った
この畑とかはゴーレムのローグが面倒を見てる、ローグも強化したり体をミスリルとアダマンタイトで合金して造り直した
『旦那様 今夜の食材はどれにしますか?』
「シチューを作るからニンジンとジャガイモ、タマネギをお願い、それとサラダにレタスとキュウリにトマトかな?」
『了解しました』
そう!話せる様になったんだ、知識も暇な時に祠で本を読み俺に聞いたりしてかなりの知識を持ってる
知能も強化する度に伸びて現実世界では大学生だった俺より賢いかも┅
それとゴーレムを他にも作った、メイドゴーレムのローニャ、ローグは執事さんみたいな位置になって作業ゴーレムを2体用意した
ローグと同じように強化したら全部のゴーレム達が話せる様になって便利になったのは助かる、工房での仕事を覚えポーションも作るから凄いと驚いた
この子達にも名前を付けロバートとニールとした、全て合金ゴーレムで見よう見まねで剣や槍とか体術も覚え戦闘力はずば抜けてる
硬い合金は魔法攻撃も跳ね返し物理攻撃は物ともしない
ロバートとニールは大きく作った、2mの身長は威圧感が半端ない
ローグとローニャは同じサイズ、150cmで可愛いんだよ?ホントに!
収穫した魔石を強化として与えてたら進化!覚醒進化してまたまた驚いた
もうゴーレムでは無くなったんだ┅
フローディアはしっかり決まった時間に来て様子見と食事をして神域へと戻る
おみやげとしてスイーツを持たせるのが日課になったんだ
とにかく時間があれば本を読んで爺さんと叔父さんの祠に有る本や書物は全部読んだ、面白い事にスキルなのか読んだ物を全て頭に記憶してる
どうやら1度読んだり見たりした事を記憶してしまうスキルの様だ
だから部屋にある書棚の本や図鑑も頭の中に収まってる
2年が過ぎ23歳になったが少しも歳を取らない、まだ若いからかも知れないけどなんだか少し若くなった様な?
本当に俺の体や頭は前とはスッカリ変わってしまった
鏡が無いから容姿はわからないが多分変わってると思う今日この頃なのだ┅┅