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間違い転生者 ~異世界で素敵な仲間と生きて行く~  作者: 姫野 りぉ
第三章 アルムント王国ハモンド侯爵領
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ダンジョン報告


「まぁまぁ!カルマ!貴女が来てくれるとは!どんな心境の変化なの?」

「なにを言ってる!昨日も来ただろ?私はここの常連だぞ?」

「プップッ!何が常連ですか?まだ2日じゃないですか、ブレンダさん?ギルマスが甘いの好きだと知ってました?」

「ええ、昔から甘党よ、王都の店を食べ回ってたわ、でもお互い歳を取ったわね?ウフフ♪」


「ケッ!そんな事は良い!それよりこの店の変わり要はなんだ!スッカリ変わっちまった、ガランとした冴えない店だったのに?」

「失礼ね、この町で1、2を争う宿なのよ、まぁ食堂部分とラウンジは変わったけど」


「そうですよね、料理とスイーツの店として町一番に成りましたもの、宿も盛況なんでしょ?」

「ウフフ♪そうよ、予約でいっぱい!お客さんもあんなに並んで、有り難いわ」

「それでな?このメリアが言うにはあるヒトのお陰だとか?ソイツはどんな奴だ!それにお前が惚れてるとか聞いたぞ!」


あちゃー!なんてデリカシーの無いババァだことぉ!そんなの私のいない時に言ってよぉ!とんだ被害者だよぉ!


「この馬鹿ババァ!何を血迷ってる!ブレンダさん?コイツの言う事なんか気にしないで!コイツは頭がおかしいんです!コノコノ!オタンコナス!」

「メリア!おまえ!何を言ってる!バカヤロー!本当の事だろう!」


一瞬で店の雰囲気が変わり緊張が張り積める、言ってはならない禁断の事を!事も有ろうに本人にぶつけたのだ!


「ウフフ♪そうね┅確かにあのヒトが料理やスイーツを教えてくれて変わったわ、それに娘のようなカワイイ子にも出逢えた、私はもうお婆ちゃんよ、でもヒトを好きになるのに歳は関係ないでしょ?私は好きになって┅┅愛してるわ、片思いかも知れないけどこの気持ちは大切なの、貴女には分からないかも知れない、私の思いは私だけのモノだからね?ウフフ♪」


««««««うぉおー!パチパチ!»»»»»

«良いぞ女将さん!»«そうだ!そうだ!»

«ヒトの恋路をとやかく言うな!»

«関係無いのは引っ込んでろ!»

«私は応援するわ?»«カッコイイ!»


なんだかカルマさん凄く悪者になってないでしょか?これも人徳の差でしょう┅


「わ、わかった、でもそのヒトってのには興味がある、紹介しろよ、私は心配だからな!じゃあ帰る!」

「ギルマス!プリンは!食べないのですかぁ!ゴハンはぁ!」


仕方なくメリアも帰るしかなかった

普通に賑やかに食事をする客はブレンダの告白を清々しく思った、あの胸を張った堂々とした告白を┅


(ナオトさんごめんなさい┅アナタに迷惑かも知れないけど言っちゃったわ、こんなお婆ちゃんの我が儘を許して┅でも┅この思いは止まらないの┅)


「本当にメリアが言った通りだったな?それに昨日とは全く別人だったぞ、これが恋の力なのか?」

「もう!なんであんな事を!デリカシーの欠片も無い!皆は知ってて黙ってるんだから!黙って見守る優しさとか無いんですか?ホントに!プンプン!」


「見守るか┅(ずっと見守って来た┅)だから!もぅ良い!後でプリンを買って来い!命令だ!あっと!2つ、イヤ3つだ!良いな!」

「ハイハイ!分かりましたよ~だ!お昼からは魔物対策ですよ?ホントに多くなってますからね、困ったモノです」


ジワジワと忍び寄る脅威、まだ誰も予想してなかった

そして┅┅┅




「メリアさん?ギルドマスターはいますか?」

「あっ!ナオトさん、カルマさん、ギルマスなら部屋にいますよ、どうしたんですか?」

「とても大事な話があります、この町とギルドにとって重要な話です」

「重要?分かりました、どうぞ」


初めてだな、ギルドマスターって女性だと聞いてたが?どんなヒトだろう┅


「メリアか、なんだ?」

「ギルマス?こちらのナオトさんが大事な話があるそうです」

「初めましてDランク冒険者のナオトです、重要な話です」

「お前がナオトか?(コイツが)┅フン!どんな話なんだ!こう見えて私も忙しい、つまらん冗談なら摘み出すからな!」(こんな若造がぁ!)


ヒャァ!なんで挑戦的なんだ?それにエルフ?へぇ~流石に美人だな┅


「もう!そんなじゃ話し辛いでしょ!ちゃんと向き合って話して下さい!ナオトさんは誠実に対応してるでしょ?」

「フン!まぁ座れ、それで?どんな重要なんだ?」

「メリアさんも一緒にお願いします、実は┅┅┅┅┅┅町の近くにダンジョンを発見しました、その報告です」


「「┅┅┅┅┅┅┅┅┅┅┅┅えっ?」」

「だから┅良いですか?ダンジョンが!見つかったんです!」

「「えっぇぇええ!ダンジョン!」」

「シィー!声がデカイ!ばれちゃいますって!もう!」


「┅┅┅┅┅┅┅┅┅┅はぁ?」

「そ、それは本当なんだな?」

「本当ですよ、だからギルドの責任者か誰か一緒に来て下さい」

「私が行こう、それで?中に入ったのか?」

「勿論ですよ、だから分かったんですから、でもダンジョンはギルド管理なんでしょ?俺が勝手に荒らしたら不味いですから、だから知らせに来たんです」


「でも?ナオトさんは今日王都から戻って来たんでしょ?どうしてダンジョンを?」

「町へ近づくに連れて魔力の澱みを感じたんです、それで行って見たらダンジョンだったと言う訳です、直ぐに出て清華亭へ挨拶してチャバル商会に商品を卸して来たんです、時間が掛かると思いましたから」


「そうか、ドルードの所へか、まぁ良い、これから行くぞ、メリアは代官ヘ知らせろ、侯爵にもだ、いずれ調査隊を組んで入らんとならん、認められたら正式に開放だ、それまでは誰も立ち入り禁止だ」

「それでは代官様と侯爵様へ知らせを送ります、ギルマスが戻ったら職員を配置して立ち入り禁止とします、これで良いですね?」


「それで良い、さぁ行くぞ!案内しろ」

「歩いて3時間くらいです、馬車なら直ぐでしょう」

「そんな近くか?それなら誰かに見つかる筈だぞ?」

「それが、行けば分かりますが結界が張ってあって見えなくなってるんです、魔力感知でしか分からないでしょう」

「結界だと?┅それなら難しいだろうな、それではギルドの馬車で行く、お前が御者をしろ、出来ないとは言わせないぞ」

「えっ?カルマさんは出来ないんですか?」

「私は!その、なんだ!そんな事は必要無かったからな、何時も座る側の立場だからそんな事はしない!」

「アハハ!そうなんですね?ずっとですか?アハハ!」

「良いから!早く行け!」(くっ!コイツは!)


っとまぁ、でこぼこ珍道中でして、余り話す事も無いのか会話が続きません


「そのなんだ!お前がドイドに預けたバッグに入ってるドラゴンを領都のオークションに出す事にした、それで良いか?」

「あれはドイドさんに預けたので好きにして下さい、そうですか┅オークションがあるんですね?ドラゴンだけですか?」

「えっと、キマイラもだ、ギルドでは処理出来んからな」


「じゃあエリクサーとか出したらどうなります?」

「エリクサーだと!そんな物を出したら目玉品として王都からも参加者が来るぞ、ドラゴンだって凄い注目を集めるだろうしな」

「じゃあドイドさんにエリクサーを預けたら良いんですね?」

「お前?┅全く呆れるな、それで何本出すんだ?」

「何本くらいが良いんですか?そのオークション的には?」

「1本でも大騒ぎだぞ?」

「じゃあ2本は普通ので1本は完璧な物を預けておきましょう、ドラゴンとキマイラにエリクサーが3本、それくらいで良いですかね?」


「それくらいって┅良いも糞もあるか!そんなの前代未聞のオークションになるぞ!」

「まぁ良いじゃあないですか、ギルドにお金が入るでしょ?これからダンジョンが出来たら色々とお金が必要でしょし?それに使って下さい、アハハ!」

「なんだと?オークションの売り上げをギルドにか?どれくらいだ?」

「えっ?全額ですよ、その為のオークションでしょ?」

「はぁ~コイツは┅ドイドの言う通りだな、まぁそれは任せろ、話してもしょうがない、まだ着かないのか?」

「ああ!あれです、あの岩が目印です、さぁ行きましょう」


馬車を置いて岩の後ろへと回り何も無い所に来ると足を止めた


「ここです、結界で見えないでしょ?」

「何も無いが?」

「では俺が先に入ります、後を付いて来て下さい」


お構い無しに進むナオト、その後を恐る恐る進むと柔らかい感触がして視界が遮られる、そのまま進むと洞穴の前に出た


「なる程、これでは分からないな、この結界は消えないのか?」

「多分ですが誰か入って、それをダンジョンが確認したら消えると思います、入るってのは探索したらって事です」

「そうか、ダンジョンとして探索者が来たと判断したら必要ないと言う訳だな、それまでは結界は消えないのか、それは好都合だな」


「入りますか?」

「ああ、様子を見てみよう、それからだな」


そう言って中へ入るカルマ、すると上からヒラヒラと落ちてくるあの仕様書┅

それを手に取り読むとワナワナと震える?


「何だこれは!これがこのダンジョンの仕様だと!ナオト!お前は見たのか?」

「ええ、同じ様に落ちて来ましたからね」

「そうか┅しかし御丁寧に告げてるぞ、だがこれが本当なら凄いダンジョンだ」

「しかし、レベルが500年前だと考えないといけませんね?」

「それは後からだ、先を見てみよう、どの辺りまで行ったんだ?」

「2階層までです」

「それで?何が分かった」

「1階層のここですが、あの奥に大浴場とトイレがありました、男女別々でしたよ、2階層に行くと直ぐにセーフティエリアがあってそこにもトイレがありました」


「なんだと!大浴場とトイレだと!そんなダンジョン聞いた事がないぞ!随分と親切なんだな?見てみよう」


大浴場やトイレを見て2階層へと行く、その間ピョンピョン跳ねるホーンラビットやスライムを試し、落としたドロップ品に驚くカルマさん


「なんだこれは?水筒か?」

「それはマジックポットですよ」

「まさか、そんな筈はないだろ?こんな所に┅っておい!水が止まらん!本当にマジックポットだあ!」


とまぁそんな感じでスライムからは魔力草が1束出て驚く


「凄いダンジョンだな、1階層でこれだ、先へ行けばもっと良い品が落ちるんだな?」

「1階層は誰でも入れる訳ですから弱い魔物しかいない様です、子供には良いですね、それになんと言っても風呂に入れる、無料ですよ?2階層からは冒険者しか入れないですが、これなら低ランク冒険者でも食べて行けますね」


「確かに、低ランク冒険者には優しいようだ、しかし中位の冒険者は考えないとケガではすまんぞ、良く出来てる」

「冒険者が考えレベルを上げ能力を鍛えて次へ進むを繰り返せば強くなりますね」


「そうだな、そして十分食っていける品が出るんだ、欲を出さないならの話だがな」

「どうします?先へ行きますか?」

「いや、ギルドへ戻って話し合いだな、ダンジョンは確認した、これからは運営方法をどうするかだ、お前には発見者報酬を出さないとな」

「そんな物要りません!それより俺が見つけたんじゃなくてカルマさんが見つけたとして下さい、それで丸く収まります」


「バカを言うな!ダンジョン発見者は凄い栄誉だぞ!報酬金も多い、それを要らないだと!」

「栄誉も金もいりません、俺は目立ちたくないんです、カルマさんが発見者だとこれから先やり易いと思います、代官とか侯爵とか色々と面倒でしょ?ギルド本部とかも?」


「そうか┅そうだな、確かに面倒事は多い、だがギルドマスターならギルドを盾に振れる、アハハ!賢いな」

「まぁ金には困ってませんから、名誉だ栄誉だとかは真っ平ごめんです、それと貴族には関わりたくありませんから」

「そう言えばDランクでCランク試験は受けないのか?」


「それも真っ平ごめんです、Dランクで止めます、Cランクからは面倒な依頼が増えますから受けたくありません、だからDランクで良いんです」

「ランク止めか┅ギルドとしては認めたくないが冒険者の自由だからな、しかし変わってるな?それに面白い奴だ!」

「面白いですか?至って普通でしょ?」

「アハハ!それが面白いと言うんだ!アハハ!」


ギルドへ送ってやっと開放された、今日の仕事は終えたかな、戻って何か食べよう

明日も家を整備しないとだから┅

清華亭へ戻るとカレーライスが有ったからそれを食べていた


閉店近くで客も次々と食べ終わり少なくなってスイーツのラウンジは既に閉まっていた

だからか俺の回りに次第に集まる従業員達、ミミとエマが隣に来てじっと見てる、ミラとエミリは向かいに座り聞いてくる


「ナオトさん?家を買ったんでしょ?」

「ここにはもう来ないの?」

「いや、普通に来るよ」

「じゃあこれからも料理したりお菓子作ったりするの?」

「まぁ時間があった時や何か思い付いたときかな?」

「ふぅ~ん、毎日じゃ無いんだ?」

「毎日じゃないね、家と言っても牧場だからその世話とかしないと」

「牧場は誰か雇うの?屋敷でしょ?メイドとかも?」

「メイド?まさか、必要ないだろ?牧場と言っても放牧だから世話もそんなに無いし、雇うのはないかな」

「じゃあ毎日来れるんじゃ無いの?」

「それはどうなるか分からないよ」


っとまぁそんな所で俺達の今後を知りたいらしい、そんなのまだ分からないよ

だってダンジョンの事が落ち着く迄は下手に動けない


カルマさんがどうするか?次第だけど?

様子見だな┅






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