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第二話 シェアハウスと内乱と


「そこで提案があるんだが…お前ら全員、俺の家こない?」


……は?


====================================================

いや唐突すぎるだろコントかこれ…!?


「俺は別にいいしなんなら行きたいよ!」


うんまあチビは家出少年だからわからなくも…ってあるかあ!!

いくら俺ら全員身元がないorなくなりそうだとしても初対面で

シェアハウスはちょっと常識的に考えて良くなくね!?


「いや待ってくださいよ…初対面でそれは申し訳ないですし

そもそもあなたはたとえ引っ越してきたとしてもまだ学生…

坂野さんのような子供ならばまだわかりますが

私やザエフさんのような大人を養うには早すぎると思うのですが」


うん、言いたいこと全部言われた感。


「大丈夫っすよ!俺調理師免許とかいろいろ持ってるし

全員分の家具くらいなら1時間で出来っから!

それに学生っつっても成人済みですからね!?」


いやそういう問題じゃ…「…まあそこまで言うならば私はお言葉に甘えて

いかせていただくとしますか」


いや何故!?俺の唯一の味方消えたんだが!?


「おっけー! んでザエフさんはどーする?」


んー…やっぱ俺はなー…任務に支障出ても嫌だし…


「どうせなら銃のお兄さんも来ましょうよ!ホームレスなんでしょ!?ホームレス!!」


いやそこを繰り返すな…!!


「私的には家のない方をそのまま放置するのは法律的にもしてはならないことだと思いますが」


ぐぬぬ…圧がやばい…!!というかメガネカチャカチャやりながら喋んな・・・!


====================================================

「じゃっじゃじゃーん!これが我が家だ!んでこっちが作業小屋!」


…来てしまった。眼鏡は荷物を持って、俺とチビはもってたものはとりあえず持ってる。

この家広いな。というかあの小屋一人で建てたのか…??


「おお…広い!!」「停動さん…ここまで大きな小屋建てたんですか?工事免許はお持ちで?」

「あい、学校で取ってますね」「ならば法的にセーフなので問題なしです」


さっきから思ってたけどこの眼鏡法律気にしすぎじゃね…?

…というか会話の内容が思いつかん。


「そういやザエフさんって安定した暮らしのホームレスっつってたけど

どうやって生活してたん?銃なんて持ってたらどこのホテルも入れねえだろ」


…図星。まあここは嘘つく意味ないか。


「そうだな。まじでどこの宿泊屋も入れてくんねえから野宿してたわ」

「ええ…絶対寝心地悪いだろ。大丈夫だったのか?」

「昔から慣れてたんでな」「慣れちゃダメなとこだろそれは」ナイスツッコミ。


「稿さん!!家の中入っていい!?」「慌てるな雷賭…じゃあ全員で入ってどぞ!!」

「お邪魔しまーす!!」「…入ります」「Lets go ★」


====================================================

家の中に入ると目に一番に入ってきたのはリビングの奥に見える巨大ソファー。

でっかい。廊下越しでもすごいインパクト。


「廊下向かって左側のドアが風呂場だ。その奥の階段で2階に上がれる。

んでその階段のまた奥のドアは便所で、突き当りのドアは皆さんお分かりの通りリビダイだな」


うわあ、何だろうすごい一般家庭な間取り。なのにここまで「すごい」って感が出せるのは

普通にこいつの才能なのだろう。


「とりあえずここ数日寝てないんで寝てきていいですか…?」


眼鏡の奴よく見るとくまできてんな…徹夜しすぎか。

…いや待て共同生活する日の最初にこれかよ。


「いいぞー。というか気づいたらもう6時かよ」

「あ、なら俺も家で寝させてもらってなかったから寝ていい?」

「うん、いいぞ。つかお前ら飯は?」「食欲ないですね」

「以下同文!」「あー、おけおけ。2階上がったとこのふすまの部屋

寝室だからそこで寝ろ。布団は確か丁度4つあったはずだから敷いといてくれ」

「分かりました。行きましょう坂野さん」「うん!」 二人は上がっていった。


「…ザエフは寝ないのか?」「いや逆に共同生活0日目で初っ端から寝る方がおかしいと思う」

「確かに。…ゲームでもするか?」「マ●クラあるか?」「ネ●ー完全攻略状態でよけりゃ」

「じゃあ建築勝負しようぜ!」「おう!まあ俺は普段から現実で建築やってっから

勝ち目無いだろうけどな…手抜いてやろうか?」

「いやいい。そこまで言っといて勝てなかったらお前カッコわりいかんな?w」

「まあ勝つ気しかないんでねw」


====================================================


…気が付くと小一時間たっていた。


「もう7時じゃん…飯作るわ。何食いたい?」「シェフのおすすめ一丁」「おけじゃあカルボな」

…いやふざけて言ったのにまじでおすすめ作ってくれんのかよ。やさし。


「…なんか付き合わせて悪いな」…?

「えーっと…どういう意味だ??」

「いや…ザエフはたしか共同生活しよって俺が言ったとき結構反対めだったじゃん?

だからなんかわりぃなって」

「あーそういうこと?別に気にしてないし家ねえからむしろ嬉しいよ」

「…そこまで言うならいいが。というかまじで安定した暮らしのホームレスってなんなんだ?

背負ってる銃売って家借りればいいじゃん」

「銃は昔使ってた思い出の奴だから売れんし背負ったままだと銃刀法がなんとかで店すら入れねえから無理」…ちょっと嘘は交えてるがだいたい本当のことだしいいだろう。

銃は軍隊抜けてから買い替えたし。


「ええ…まあそういうあれならこれ以上は詮索しねえわ。あ、できたぞカルボうどん!!」


…うどん!?"カルボナーラ"じゃなくてうどん!?!?

「カルボうどん得意料理なんだよ」うおお…すごいマニアック(?)な得意料理だな…


「飲み物コーヒーとココアと紅茶どれがいい?」「じゃあ間を取ってヤクルトで」

「いやどこから間を取った!?まああるけど!!」いやあるんかい!!


「いただきまーす!!」「召し上がれえええ!!!!」


俺は箸でうどんを掴み、口に運ぶ。 …瞬間、口の中でクリーミーな風味とコクが広がった。


「どう?美味い?」「今まで食べてきたものの中で2番目に旨い」「ありがと…えっ1番目は!?」

「実家の味の味噌汁」「あーそれはこせんわ。」

そんな無駄話をしながらも食べ進め、俺は食い終わるとあいつより一足先に寝室に向かった。


…待って寝るスペースなくね?先行ってた2人の寝相が悪すぎるんだが…

まず坂野。両手両足を広げいびきめっちゃかいてる。まあ中学生だししゃーねえか…問題は次だ。

法泉寺…こいつ右に90度回転して布団3つ分のスペース使ってんぞ…??

とりあえず左にも90度回転させて戻しておいた。俺ははじの布団で寝ることにした。

まあいつ暗殺業がばれるかは分からんが…少なくとも今までよりは楽しくなりそうだな。

そんな期待をにじませながら俺は目をつむった。ここの3人とならば平和に過ごせるだろう…そう思っていた。


翌日に目が覚めるまでは。

「面白い」「続き読みたい」など思った方は、ぜひブックマークや下の評価をよろしくお願いします。していただけたら作者のモチベーションとテンションが上がるので投稿頻度も上がるかもしれません。ぜひよろしくお願いいたします!

なお次回はただのネタ回です

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