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第一話 非日常の始まり

スパァン。狙撃銃で敵を撃ち抜く音。

パッ。血が飛び散る音。

バタッ。意識がなくなり倒れる音。

俺は一体この戦場で何回この音を聞いたのだろうか。

構える。狙う。撃つ。その繰り返し。


「あれが噂の天才狙撃手か…!?」

「アイツの軍は…大阪か。」

「そもそもあんな若い年でなんで軍人みたいな仕事志望したんだ…?」


誰が”天才”だ。誰が”軍人”だ。別に国のためにやってるわけじゃない。

俺はただ平和と秩序のため_

「おい新米!場所移すぞ!!」

「あ、はい」


ちょうど小2時間同じ場所で狙撃にも飽きたところだ…行くか…


「Подождите‥убийца!(待て…人殺し!)」


ん…まだこの辺にも生きているやつがいたか。

本来狙撃銃というものは近距離向きではないが…

余計なことを話されると困る、始末しておこu

「Мой брат погиб из-за тебя...!(俺の兄貴はお前のせいで死んだ…!!)」


…そうか。悪にも悪なりの正義がある_

いや、違うな…そもそもこの世に”本当の正義”なんてねえんだ。


自分が”正義”と思うから”正義”、

”正義”と”正義”がぶつかりあえば必ず相手の”正義”は

自分の中での情報だけで”悪”と化す…


じゃあ俺の思っていた正義とは何だ?そもそも正義がないなら

勝手に自分で決めつけて今まで何人もの善良な人々を殺してきたとでもいうのか?


それなら俺は何をしていたんだ?これでは自分が憎む”奴”と同じことを

しているのと同じじゃねえか。そんな俺の生きる意味って_


==============================================


…ここは…芝生の上…? …今の時刻は午前5時。

…夢か。全く、嫌な記憶ばかり思い起こされるものだ。


俺の名はザエフ・ナチュラル。23歳、元軍人。

そして今は暗殺者をしている。まあこの社会ではうじゃうじゃ殺し屋だの

爆弾魔だの他国からの刺客だのがいるからあんま珍しくはない。というか

警察の方が少ないまである、たぶん。 


そして今は任務で滋賀に来ている‥まあ寝場所は芝生の上だが。

なぜか銃を背負っているとどの宿泊施設も入店お断りなんだよなあ…何故???

ぶっちゃけ地元にも定住地ないからほぼホームレス状態。うん。どうしよ。


たぶんこれ2年前くらいから考えてるな…んでもって結論が出ない。

あっやべえ、そうこう考えてるうちにもう30分過ぎてる。はやく支度して現場に行かねば。


改めまして自己紹介を。俺はザエフ・ナチュラル。通称"深緑の狙撃銃"


===============================================


〜午後5時〜


はぁ…今日はあんまヘッショ撃てなかったな…普段は25人中18人くらいは撃てるのに…

まあいいだろう。帰るか…と思った矢先、雨が降り出してきた。


…おい待て。これただの雨じゃなくて…えーっと…なんだっけ?あっそうだゲリラ豪雨だそれだ。強い。

やばい狙撃銃が濡れる。俺が濡れる分にはいいがこの銃は絶対に濡らしてはいけない。

最近の軍隊で採用されている銃なら耐水性能まあまああるからいいかもしれないが…この銃は昔使ってたタイプの中古品を改造したやつだ。少なくとも動力部は破損するだろう。


とりあえず最寄りで雨宿れそうなところ…あそこの会社(?)のところでいいや。

ふう…まあなんとか雨から逃れることが出来t「うわああああああああああああああ!!!!」

うるせ。


「ちょ、そこの人隣で雨宿りしていいですか!?しますね!!」


いやなんで俺に聞くんだよ。と言うか返事する前に来るな。まあいいけど。


茶髪で…見たところ大学生か。というかなんで平然とハンマー持ち歩いてんだよ。

にしてもこいつ声でけe「ちょっと横失礼します!」


うわもう一人来た。ここどんだけ人気なんだ。


金髪…身長的に中学生か?いや中学生にしては身長低くね?


「騒がしい…なんですかあなた方」


ビルの2階からおそらく社長らしき人物がおりてきた。

銀の眼鏡に青緑の髪色…ん?なんかニュースで見たことあるような…まあいいや。


「いや俺はただ雨宿りしてただけっす」

「右に同じ」

「以下同文です」

おい。


「なるほど…この雨では仕方ありません。 

…しかし!!そこの緑髪は狙撃銃!茶髪はハンマー!!

なぜ平然と外で凶器を持ち歩いているのですか!??!??」

「俺工業系の大学ですよ?工具を普段から持ち歩くことは大事じゃないですか」

「元軍人で銃持ち歩かないとか逆にそっちのほうが神経おかしいと思う」

「はぁ…両方一度精神科の受診をおすすめいたしますが」


ナチュラルに悪口。


「・・・とりあえずここであったのもなにかの縁だろうし自己紹介でもします?」

ハンマーが言う。確かに一理ある。

「じゃあ言い出しっぺの法則で一番最初お前な」

「うん、それでいいと思うよ」

「別に順番なんてどうでもいいじゃないですか…まあいいですけど」

「えっ結局俺最初なの??まあいいよ… 

俺は停動 稿。大3。先程言った通り工業系だ。

さいきん受験でこっちに引っ越してきた。最近は授業の発展で別荘建ててる。よろしく」

「「「…え」」」


授業の発展で…別荘????

授業でそんな内容をやるのか、それともこいつが熱心すぎるのかは分からんがとりあえずレベチ。


「じゃあ次は俺!俺は坂野 雷賭。中学2年生!!うん‥まあ…この辺に住んでるわけじゃない…というか家出して走ってたら気づいたらここにいた。戻る気はない。」

ええ…


「坂野さん、なにか家であったんですか?場合によっては暴行罪や脅迫罪、虐待等々の疑いでサツ送りにも出来ますが…」


詳しいな眼鏡。


「いや訴えるのめんどくさいからいい」

いやめんどくさいからで済ませるなよ… 


「まあその辺は後で聞くとして…次は私が。私は法泉寺 悠と申します。」

「「えっ法泉寺悠ってあの法泉寺グループをぶっ倒したと話題だったあの!?!?」」

「…???」


俺とハンマーがハモり、チビは困惑した様子。

まあ中学生じゃ知らんくてもしょうがないか…。

…そう、法泉寺グループとは畑から大型ホテルまで、

ポケットティッシュからロケットまでと、ほとんどこの世に存在するすべてのものを

製造・販売している大企業…だった。


当時社長の息子(5兄弟の次男)がグループを脅迫罪などで起訴すると、

同時に大量の不祥事が発覚して見事に潰れたある意味伝説の企業である。ある意味。


「その話題を出さないでください…少々苛立ちました。

まあ事実ですが…その悪徳塵屑企業のせいで今私のこの住居危ういんですよね」


こいつ言う時は言うなあ…


「‥で、自己紹介最後は…あなたか。そこの銃背負った人。」

「言い方何とかしろ。まあいい…俺はザエフ・ナチュラル。24歳独身。職業はあn…」

「「あん…?」」「…??」


いやこんなご時世だとはいえ中学生の前で暗殺者ですとか言いたくない…!

それにあの法律マンいるから下手したら牢屋行きだろ…


「あ…安定した暮らしのホームレス!!!」

「ホームレスで生活が安定ってどゆこと!?!?」

「先程の銃の話を聞く限り元軍人で稼いだ給料が余っているから

生活”は”安定しているということでしょう。」

「…?( ・-・)」


突っ込むハンマー、冷静に推測する眼鏡、困惑するチビ。

俺も実際焦って言ってたから何言ってたのか分からん。

なんなんだよ安定した生活のホームレスって。


「…うんとりあえずそこの3人の生活がやばいことはわかった。

1人は家出少年だし、1人は家潰されそうだし、

1人は…あ、安定した生活のホームレス?だっけか‥

でもどちらにしろホームレスなことには変わらないでしょ」


グサッ。


「そこで提案があるんだが…お前ら全員、俺の家こない?」


……は?

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