表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

16/31

光る大木

 その木はとても大木で、大きな幹の中に部屋を作って


住めるぐらい大きい。僕たちはその木の下で昼ごはんを


食べた。その後少し一服をする。その回りや木の上を


楽しそうにアバンが飛んでいる気配がする。アバンは木の


上の方まで飛んで降りてきたらしい僕とミロクの間に来て


耳の辺りで



「ねえ。この木の中に誰かいる感じがする」



と言った。



「えっ!!」



僕たちは驚いた。幹に耳をあてて何か聞こえるかきき耳を


たてる。でも、耳のいいミロクにも何も聞こえないと


いう。僕にはもちろん聞こえない。気配を感じられるか


集中してみるが無理だった。アバンも



「あれ。ぼくの勘違いだったかな……??」



と言い自信をなくしていた。



「まあ、とりあえず残りをまわろうか」



と僕が言うと



「そうだな」



とミロクが言った。アバンはきっと納得していないだろう


が、僕たちはその木を後にした。僕たちは目標にしていた


夕方より少し長くなり、星と月がでているが、全軒


まわった。しかし、猫が人間に変身していたのはミロクが


最初に行った、ユキ&ユリとあと二軒だった。後の二軒も


兄弟ではなく男女のペアだった。それも2組とも茶トラと


白黒の組み合わせだった。やっぱり、この村にはいない


のかと思っていた。この集落は終わった。後二つの集落を


まわる。それからまだ、2つの村と考えると気が遠くなり


そうだと思った。ミロクは愚痴る事もなく黙々と薬売りを


こなしていた。僕たちはのんびりとさんにんで家路に


ついていた。昼に休憩した大きな木の所まで戻ってきた。


その木を見ると違和感を感じた。えっ、なんで木が光って


いるんだろう。とそう思った。僕は疲れているんだと


思い、目を(こす)りもう一度見る。やはり僕には内側


から光っているように見える。僕はミロクに言う。



「ねえ。あの昼に休んだ大きな木、光ってるように見える


んだけど僕だけかな?」



と言うとミロクが僕のいった木を見た。アバンが



「やっぱり何かあの木の中にいるよ」



という。ミロクは



「本当だな、昼間はわかんなかったのにな」



と言った。ミロクが言うにはうまく結界を張っているの


かもしれないと言った。だらか昼間はわからなかったの


かも。



「ねえ。もしもあの中に誰かいるとしたら他の人に夜に


なるとばれるんじゃないの?」



と僕は聞いた。するとミロクは



「いや、ボクらだからバレたんだと思う。だって昼間は


アバンしか異変に気づかなかったから。大丈夫だと思う


けど」



「そっかじゃあ、あの中にいるのが誰なのか確かめない


とね。僕たちが探してる子達だといいんだけど…」



と僕は言った。とりあえず、今日はこのまま帰ることに


した。仮家に着くとアバンは解除薬を飲む。そして洞窟へ


帰っていった。アバンは毎回洞窟に戻る。8時間後に


大きさが元に戻るとこの家では、大変なことになるから


だ。明日またミロクがアバンを迎えに行く。僕とミロクは


今日の売上げと足りなくなった薬の確認。貰ったというか


物々交換した物の整理をした。いいものは明日街に買い


取ってもらうように、売り物になりそうにないものは


これから僕たちの夕食にすることにした。で、ミロクは



「明日、アバンを迎えにいった時に足りない薬を持って


くる。それから街に行く。その後あの光る木に行くか?」



と言った。僕は



「ねえ。それアバンに頼んでみない。僕たちは街に行った


後次の集落に行ってみるとか、だってもしあの光る木の中


にいるのがあの子たちじゃなかったら先に進めてないこと


にショック受けるかも。でも、もしそうならまあ、それは


それで売上げれたと言うことで良しとしない?」



と言うと



「うん。ボクはそれでいいよ」



「よし、じゃあアバンの返事次第だね」



と言い、僕たちは手に入れた食材を調理して夕食を


食べた。もちろん僕が料理した。その間ミロクは結局、


足りない薬をとりに洞窟に戻った。


そして、明くる日、僕が起きるともうミロクはアバンを


つれてこっちにきていた。



「おはよう、ミヤ」



とアバンが言う僕は



「おはよう、アバン、ミロク」



「ああ、おはよう」



とミロクが言うそして



「ミヤ、ミロクから聞いたよ。ぼくがあの木の中に誰が


いるか、監視するよ。出てきてくれればいいんだけどね」



とアバンが言った。僕とミロクは別の集落に。アバンは


あの光る木へと向かった。僕とミロクは別の集落に着くと


一軒ずつまた、まわり始めた。昼過ぎまでに半分まわり、


薬も思いのほか売れ行きがよかった。僕たちは残りの半分


もまわった。今日、ミロクが出会って感じた猫は1組だけ


だった。それは老夫婦。でも猫たちは兄弟だった。兄が


お爺さんに弟がお婆さんに変身していた。それはどちらも


ハチワレの猫だったらしい。この集落にも茶トラと茶白の


二匹は居なかった。それに昨日の光る木の事があるので


いろんな所に注意をはらったが、僕たちにはわからな


かった。これはアバンに一度まわってもらった方がいい


かもと思った。そして僕たちは仮家に戻った。すると、


アバンがまだ戻っていない。もう、日が暮れている。僕と


ミロクは荷物を置きアバンがいるであろうあの光る木へ


向かった。するとアバンが近づいてきて(僕とミロクの間


に入り)耳元で



「猫だったよ。でも一匹しか出てこなかっなから、もう


一匹いるかわからないけど、茶白の猫だったよ」



と言った。僕とミロクは驚いたと同時にやったぁー!! と


思った。今まで行った所には茶白猫はどこにも見当たら


なかった。ここにきて、光が見えてきた。



「どうして、茶白猫だとわかったの?」



と言うと



「ミロクと同じ消える魔法でこっちに出てきたと思うんだ


よね。で、そのままこの木の上に上がったんだ。で、死角


になる場所で猫になったんだよ。それが茶白猫だった


んだ。でしばらく木の上でジッとしてた。何をしていた


のかはわからないけど、で、また消えて木の中に戻った


ように感じた」



とアバンは教えてくれた。



「凄いや、アバン。ありがとう」



と言うと



「へへ。でね、ぼく近づいてみたんだ。何か特徴的な


しるしになるものがないか。そしたら、ここに2つ白い


マルのブチがあった」



とミロクの両目の上辺りをチョンチョンとアバンがつつき


ながらアバンが言うと、ミロクは



「くすぐったいよ。アバン、やめろよ」



と言いながらクネクネしていた。弥玖からはそんな事は


聞いていない。それが茶白のルクなのかはわからない


けど、とても手がかりになるかもと思った。



「それにね。尻尾の先がシュッてとんがっていて白かった


よ」



とアバンが付け加えた。



「ゴメン。模様までは覚えれなかった」



とも言った。



「ありがとう。充分だよ。で、アバンはどうして帰って


こなかったの。夕方になったら帰っておいでねっていった


のに」



と僕が言うと



「あっ、忘れてた。ぼく嬉しくてもう一匹出てこないかな


と思ってずっと見張ってた」



と言った。アハハ。アバンらしいなと僕は思った。今日は


大収穫だ。僕たちはここを離れることにした。大きな木は


やはり光っているように見えた。茶トラ猫のノンもいて


くれたらと思いながら家路を急いだ。




 僕たちは仮家に着いた。僕とミロクはクタクタだった。


仮家のある集落はある程度僕たちの事を知ってくれている


ので受け入れてくれやすかったが、僕たちのことを詳しく


聞いていない今日行った集落の人たちは一軒一軒で一から


の説明となり倍かかった。しかし、数をこなす事で要点


だけを()(つま)んで説明出来るようになって


いた。ただ、このまま終わらせるのをミロクは悩んで


いた。もう一集落残っている。この村だけでも終わらした


方がいいのか。それともあの光る木の方へ集中した方が


いいのか、悩んでいた。僕は



「とりあえず、明日はお休みということでゆっくりした


ら?2日連続でこれはかなりきついし」



と言うと



「そうだな。ゆっくりしよう」



とミロクは納得してくれた。そして僕たちはみんな洞窟に


戻った。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ