クロワッサン・ムーン
英都市は陽だまりだった。
英都市の上空にたくさんの目が張り付いた月が浮かんでいる。人口月と呼ばれる。
専門学校に通う彼女は、実は男で大王堂以下子という名前だ。
私は88・ダイオードという戦士に変身して夜な夜な戦う。
空に人工月が輝く限り、私は地球儀人と戦うのだ。地球儀人は人間の姿を模倣した悪いアンドロイドだ。
今日は街中の悪と戦う。
アンドロイドは悪いやつなので、殺す。
真っ赤な電動模造刀アクエリアスで悪いやつを倒す。
相手は死ぬ。
今日も渋谷の前で殺す。
今日は白い髪の女がいた。
彼女の名はななしのNで通っている。
彼女は某アニメの敵役なみの免罪体質だ。
彼女は白いカラスなので、私は彼女を殺すのを躊躇してしまう。
しかし、どうせ動物だ。ただの烏だ。殺してしまえ。
意趣返しだ。喰らえ、共鳴しあう悪感情
「ホオーー!」
これはオウム返しの術を使った。私の声で永遠に共鳴し反響しあう亜空間。その檻で彼女を閉じ込める。
その町はとても凪いでいた。
この空間では誰もまともではいられない。意識が混濁しすぐに気絶するはずだ。
しかし、まだ……彼女はいまだに生きている。
彼女はとても強い気を発した。
その時私も溜めた気を出した。
彼女の片目は吹き飛んだ。
「私の左目がないっ……!」
彼女はどよめいていた。
そのすきに、アクエリアスで彼女の頭蓋を突いた。
彼女の脳髄は振動し、死んだ。
よし。あとは、死体を殺さないと。
その時、ほかの追手、地球偽人が来た。
私は彼の脳髄を破いた。
私はヘッドショットが好きなのだが、あいにくロボットは頭が弱点とは限らない。半面ものすごくクレバーだし。
地球儀人は半人半機械にゾンビウイルスが宿ったようなものだ。だから、元人間が多い。
実は、義手を使った人間をコンピュータウイルスがハックしたのだ。
私は、町の掃除屋として、暗殺業を営んでいる。
小学生のころからクソ田舎町の運営するワイルドボウイ認定こども園で、暗殺術を学んだ。
名前までギャグというか嘘っぽい。
なんか腹立ってきた。バナナを食べる。
そのままレッドスコルピオンというかっちょいい名前のバイクに乗る。そして町を駆ける。
今日の駆除作業は終わりか。ふああ、眠い。早く帰って寝よう。もう零時だ。
そのときどこからか変な声が聞こえた。
「しない、させないよ、さらさらさら、
「曼殊沙華、沙羅双樹、
ほとほと仏、ほっとけ、仏の音」
彼女の死体があるあたりから、バカでかい人間がいた。本人のあほみたいな似顔絵が空に浮かんでいる。
普通に200mくらいある。両腕というか両翼が近くにあるビルで構成されている。
僕はその、なんでもクソ急ごしらえでやろうという魂胆が許せないな。
なんかずっとパクパク口を動かしている。藻みたいな色の光がピカピカしている。
あろうことか、やっこさん、義手代わりのオフィスビル2棟で私を殴ってきた。
無理や、でかすぎる。かなわんb。
いやになったのでおうちに帰りたい。
いやもう、正直対処に困ったので一旦引き下がろう。ね?
私は真っ赤な愛車に乗って帰った。