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ソロモン校長の七十二柱学校(打ち止め)  作者: シャー神族のヴェノジス・デ×3
第二章 不死鳥護衛編
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二十六話 仲間入り

 ふと瞼を開ける。視野は天井に映り、今俺は寝ていたということを自覚する。上半身を起こし、周りを確認する。カーテンの仕切りに囲われ、俺の下半身の上には黒い布団が敷かれてある。やや薬品の臭いでここは保健室だということを理解する。あれ、そういえばこの経験二回目のような気がする。っていうことはまさか……

 ベットから立ち上がり、カーテンを開ける。すると、正面のテーブルの椅子に黒い制服を悪魔が座っており、頭から巻かれた角が生えていた。そして黒い長髪で首が覆われ、いかにも背から美女感溢れる魔女が待っていた。その魔女が振り向き、目と目があってしまった。

「あら、おはよう。私のレハベアム」

「あ、アスモデウス……」

「よく私の名を覚えてくれたわね。まあ、当然か。私のカレシだし」

色欲の大罪を持つ美声の魔女。アスモデウスだ。

 以前、俺が黒獄の天秤戦後、どういう理由か分からないが、人間の俺に惚れ、傷を手当してくれたサキュバスだ。すぐに犯さず、人間の精子をたっぷりと熟成させて犯して殺すと予告されている。サキュバスは人間が好きだ。いや、正しくは人間の精子だ。だからアスモデウスはいつでも俺を犯せられるよう、俺の彼女されている。いや俺は好きでもないんだが。俺は彼女と認めていないが。

「彼氏ではない。俺はお前のこと嫌いだから離れてくれ」

するとアスモデウスは立ちあがり、己の体を抱きしめた。

「ああああそのクーデレさっ! 可愛すぎて好き。好きすぎてたまんなぁい。もう今すぐにでもあなたを犯したい……」

「悪いが殺されるつもりなど微塵もない。だが手当してくれたんだな。一応感謝は言っておく」

今回は包帯など巻かれていない。傷口はフェニックスが塞いでくれて、意識そのものはアスモデウスが手当してくれたようだ。

「その素直さも可愛すぎて、ああっ……逆に悩殺されそう……」

アスモデウスの頬が赤く染まり、目もとろけそうにしている。どんだけ感情表現豊かなのだ。

「ダメだわ。我慢は体に良くない……いますぐにでも、あなたを犯したい……!」

するとアスモデウスが俺に向かって突進してきて、その巨大な胸に顔が包まれた。

「むう……!」

突進の勢いで俺はベットに倒され、アスモデウスが横たわる俺に騎乗する。その胸で俺の顔を押し潰す。

 まずい、息が出来ない。しかも胸が思ったよりも柔らかく、どこまでも俺の顔が胸に沈められていく。だから余計に胸の隕石二個が俺の顔を締め付け、呼吸が塞がれている。

「く、くるしい……」

「そうよ、私だって苦しい思いをして我慢してきたのよ……だからあなたも私と同じ気分を味わって……だって、あなたは私のカレシだもの……苦しい時も分かち合うのがカップルよね?」

「だ、黙れ……お前のカレシになった覚えなど……ない」

「あ、ちなみに以前私の唇にキスしてくれたんだけども、あの時点で私のカレシになったって契約になったのよ?」

「契約だと……?」

「ほら、自分の小指をよく見て」

アスモデウスは上半身を起こし、百六十センチの爆乳から顔を離してくれた。だが俺の腹に騎乗して今すぐにでも逃れられない。息をたっぷり吸い込み、呼吸を正常に戻していく。そして、言われるとおりに俺の右手の小指に着目した。すると、小指には赤く透明な糸が巻かれ、その先にはアスモデウスの右手の小指に同様に巻かれ、俺たち、赤い糸で繋がっている。

「な、なにいいいいい!」

「フフ、あのキスは私サキュバスとあなた人間を繋ぐためのものだったの……そう、この赤い糸がある限り、私とあなたは決して決別することはないわ。一時的に離れることはできる……でも、ほんの一時的よ。あなたか私が赤い糸で引きつられ、いつでも私たち会えるの。ああなんてロマンティックなの……!これで私は、私の好きな時にあなたを犯し、その濃厚な精子汁をゴクゴクと飲めるの……」

そういえば以前、アスモデウスがレメゲトンを尻でのしかかり、レメゲトンを返してほしければアスモデウスの唇にキスをするよう求めた。キスをしてしまった時点で契約されてしまったのか。

 咄嗟に左手で赤い糸をつまむ。だが触れない。触ろうとするたびに幽霊のようにすり抜ける。

「無駄よ。赤い糸が触れたらちぎれてしまう可能性があるじゃない」

まさに魔性の美女だ。キスで相手を誑かすとは、この俺としたことが悪魔の罠に引っかかってしまった。

「嫌だ! 犯されたくない! まだ死にたくない!」

だが無慈悲にもアスモデウスは俺の股間を撫でるように触る。

「大丈夫よお。まだ殺さないわ……ちょっとだけ、あなたの精子を抜くだけだから……本番はまだ取っておくから安心して……」

いずれにせよ俺を犯して殺すつもりか。そうはさせるか。

 右手にレメゲトンを召喚させ、アスモデウスを叩こうとした。そのときだった。

「レハー! 起きたあ?」

引き戸が突如と開かれ、そこから現れたのはウァサゴだった。

「ちっ……邪魔者がやってきたわね……」

アスモデウスの舌打ちと同時に、ウァサゴが俺とアスモデウスをセットで見つめ、言葉を震えさせた。

「ちょ、ちょ、ちょっと! あなたたち何をしているのよ! こ、こここここここ学校よ! な、なに風紀が乱れていることヤっちゃっているのよ!」

恰好に風紀が乱れているウァサゴにだけは言われたくないが、確かにウァサゴの言う通りだ。学校でこんな乱れた風紀行為はいけない。

「ご、誤解だウァサゴ! それよりも助けてくれウァサゴ! 今にも殺されそうなんだ!」

今はプライドなんかよりもウァサゴに助けを求める。それしか俺が助かる道はない。

「フフフ、ここは引いてあげるわ」

するとアスモデウスは長い美脚を床に下ろし、俺から降りた。

「でも覚悟しておきなさい。私たちの赤い糸は決してちぎれたりしないから……」

アスモデウスは窓に向かって走り飛び、砕いて外に逃げていった。

「……ふう、とりあえず今は助かったか……今はな……」

アスモデウスが離れた途端、赤い糸は消えていった。おそらく契約者が近くに寄ると赤い糸が現れる仕組みなのだろう。でなければ護衛期間、小指に赤い糸などなかった。

「大丈夫レハ……?」

ウァサゴがベットに横たわる俺に近寄ってきた。俺もベットから下半身を下ろし、座り込む。

「ああ、大丈夫だ。特に攻撃はされていない。

乳圧ボンバーはくらい、窒息死されそうになったが、特に打撲や傷口などはない。

「よかった。気を付けなさい。サキュバスの連中には人間の精子を好むようだから……」

「連中? アスモデウス以外にもサキュバスがこの学校に居るのか?」

「この学校にサキュバスはアスモデウスしか見ていないけど、もしかしたら他に居るかもね。でも、サキュバスだけが集う女子高校があるわ」

「そ、そんなものがあるのか……」

女子高校があるのは知っていたが、サキュバスに限られる女子高校の存在は初めて知った。普通の悪魔とどう違うのか、俺には違いが分からない。普通の悪魔も性欲高いのに。

「この魔界に唯一の人間であるあなたはサキュバス女子学校の狙いの的……モテモテになるのは間違いないけど、間違いなく集団逆強姦を受けるわ」

「集団逆強姦……お、恐ろしいなそれは……」

集団逆強姦とは、読んで字の如く、女性の集団から逆強姦を受けるということ。つまり俺という人間男が、サキュバスの集団に無理矢理犯されるというわけだ。

「一年で平均一億人のサキュバスが入学するというわ」

「い、一億?! どんだけサキュバスいるんだ」

このゲーティアでさえ千人の一年生が入学する。ゲーティアは超名門校なのに、そのサキュバス専門女子高校はもっと多いのだな。

「そのうえ、今さっきのアスモデウスみたいに皆胸が大きく色気もあって、とにかくエロい。そんな肉体美を誇る一億人のサキュバスが人間一人を襲い掛かるわよ。当然、あっという間に腹上死するわ」

一年生でさえ一億人という数で、アスモデウスのように胸が大きく、全員が肉体美を誇る。男としては夢だろうが、いざ現実となると恐ろしい他何もない。

「まっ、逆にあなたという存在のおかげで、人間界に渡るサキュバスが劇的に低下したっていう情報も聞いているわ。魔界に人間がいるから、人間界に渡る必要性が無くなったっていうわけね」

「全員、俺目当てなのか」

サキュバスが人間界に渡る理由が無くなったのはいいが、その矛先が全て俺に向けられているとなると、俺、明日生きているか不安だな。モテる男も辛いところがあるんだな……いやサキュバスにモテても何も嬉しくないんだが。

「さて、無駄話は良しとして、生徒会室に向かうわよ」

「え、なんでだ?」

窓を見てみれば、外はもう夜。もう帰宅の時間だ。

「いいから、ね」

ウァサゴはベットから離れ、続いて俺もベットから降り、ウァサゴの背についていった。

 保健室を後にし、生徒会室に向かう。生徒会室の窓には電灯の明りがはみ出ている。まだ誰かがいるっていうことか。こんな夜中まで学校に残っていいのだろうか。俺が昼休みにカイムと決着をつけてからこんな時間だ。かなり眠っていたということが分かる。ウァサゴは引き戸を引き、中に入る。

「ただいまあ」

「おかえりです先輩! あっ、レハさん!」

「おおおおおおおレハ後輩! 無事であったか!」

室内にはシトリーとヴァプラがいて、俺を迎えてくれた。

「お、おう」

更には護衛依頼者のフェニックスまでもがその場にいた。

「どうしたんだ皆、やけにテンションが高いというか……」

シトリーにヴァプラ、フェニックスの笑顔が不自然なほど眩しい。流石にセーレはこの場にいないか。あのヒト仲間ごっこ嫌いそうだしな。

「まあとりあえず入りなさい」

生徒会室に入ると、U字机にはジュースやお菓子が置かれていて、まるでお祝いパーティだ。

「聞いて驚きなさい。ここになんと、仲間が加わることになりましたあああああああああっ!」

「仲間?」

「「いえええええい」」

まさかと思い、フェニックスを見つめる。するとフェニックスはちょこんと頭を下げ、一礼した。

「フェニックスが仲間になったのか」

「そうなのよ。だからフェニックスが加入したのと、フェニックスの護衛に成功した祝いでパーティを開いているの」

「なるほど」

フェニックスが善魔生徒会に入会したのと、フェニックスの護衛完了の二つの祝い、か。それはめでたいことだな。仲間が加わることは良い事だ。

 ウァサゴ、シトリー、ヴァプラは人懐っこい性格しているから、仲間の加入をすぐに喜ぶことができる。俺は人見知りするが、フェニックスには大変世話になったこともあるし、フェニックスの加入は俺も喜ばしいと思える。

「入会おめでとう、フェニックス」

「いえいえ……それに、みなさんに感謝なのです。本当に、この私を守ってくださり、ありがとうございます!」

そういえばフェニックスには悪の気配が全く感じなかった。カイムや他の部員という強者に虐げられる宿命にある可哀想な弱者の印象だったが、それはつまり弱者の気持ちに寄り添えることができる、弱者にしかない本能を持つ。フェニックスも善魔の意思に目覚めやすい性質なのだな。これからは仲間として平等に接することにしよう。

「それに、このお祝いはレハベアム・モーヴェイツ加入も兼ねているのよ」

「なに?」

「だって、レハが善魔生徒会に入会した当時、祝う暇がなかったし、だからこのお祝いはフェニックスとレハベアム・モーヴェイツのためなのよ」

確かに、俺が加入した時はウァサゴらは祝わなかった。当時の俺は祝うという文化が知らなかったから普通に平気だったが、フェニックスが入会したとなるとお祝いを始めた。そうか、このお祝いは俺の分も含めているのか。

「ほら、あの演台に立って二人とも」

生徒会室の奥にある、ウァサゴ専用の社長机の前に、赤いマントが敷かれた踏み台が置かれてある。フェニックスは初々しく演台に上がり、俺は嫌々ながら演台を踏んだ。

「じゃあ、改めて、」

「「「善魔生徒会へようこそお!」」」

三人はポケットからクラッカーを出し、引っ張ると赤い帯が破裂音と共に俺たちに放たれた。その後、パチパチと拍手された。なんか照れくさくて恥ずかしいな。

「では、今の心境と今後こういう所を頑張りたいというのを聞かせて下さい!」

シトリーが俺たちに向けて言葉を求めた。すると先にフェニックスが前に立ち、口を開けた。

「ええ、今私は、猛烈に感動しております。こんな残酷な世界のなか、皆さんに助けられた御恩は一生忘れないです。私も皆さんに見習って、ヒト助けをしたいと思います」

ささっと感情がこもったことを言い終えると、三人は派手に拍手した。

 悪魔がヒト助けをしたいと思う。もうその時点で、彼女は立派に善魔だ。確かに俺はフェニックスに助けられた。だから俺もフェニックスに応えて、今後フォローしたいと思う。

 さて、お次は俺の番だな。フェニックスがさらっと言うものだから、俺何を言いたいのかがまだ決まっていないぞ。なにより照れくさくて今にも死にそうだ。

「どうしたのレハー」

「言いたいこと言っちゃってください!」

「レハ後輩!」

三人が俺に期待の目つきで見つめてくる。対する俺は、心の中で言葉を決め、口を開いた。

「……なにげに、俺もフェニックスと同じで、ある意味ウァサゴらに助けられたことがキッカケで、ここに入会した」

「あ、ある意味ってどういう意味よお!」

「俺が入会を拒否して、孤独に生きたかった。悪魔を憎たらしく見る人間の俺を、善魔生徒会はどうしても見過ごすことができなかった。だから入会を拒否しても無理矢理入れてきた。昔の俺だったら迷惑に思っていたが、今は迷惑ではない。むしろ、感謝の気持ちがある。この人間を、救ってくれてありがとう。今はもうそれだけだ」

「レハさん……ううっ、わ、わたし……説得にあきらめなくて……よかった……」

いきなり号泣してくるシトリーに驚いた。死月、シトリーはしつこく俺に入会を求めてきた。その説得の賜物に己自身で感動しているのか。

「おい泣くなシトリー。お前の諦めない癖は本当にウァサゴによく似ている。俺がいくら拒否してもしつこく入会を求めてきたその気持ちは、弱者を思いやる優しい気持ちがある。だから、一生それを忘れるなよ」

「は、はいっ……!」

「これじゃあ、まるでどっちが先輩か分かんないわね」

若干、ウァサゴの瞳に鱗の輝きが見えた。ウァサゴは人差し指で目をこすり、鱗の輝きが拭かれた。

「ウァ、ウァサゴ先輩そんなこと言わないでくださいよおお。薄々私も後輩のレハさんに言われて思っていたんですからあ」

「ま、まあ、そういうわけだから、俺は善魔ではないが、これからよろしく頼む。俺も弱者だから弱者の気持ちをよく理解できる。そして、鋼に勝るとも劣らない弱者の剣で、強き悪に立ち向かって見せる。これからも俺をサポートしてくれ」

「任せろっ!」

「はいっ!」

「頼りにしているわよ、魔王の息子!」

「え゛! 魔王ってあのソロモン様の息子おっ?!」

あっ、そうかフェニックスは俺が魔王の息子だということを知らなかったのか。

「皆には内緒だぞ」

「は、はい……どおりで気高い性格しているわけだ……」


そして、数日後のお昼休み。遂にあれが完成した。

「ふう、あとは契約の箱を通してコピーするだけだな」

左からヴァプラ、シトリー、ウァサゴ、俺、セーレ、フェニックスがイラストの中で立ち、独特なポーズを決めた、善魔生徒会のポスター『ヒト助け』だ。

「これで相談件数が増えると良いわね」

コピーしたポスターを学校中の看板に張り、相談を受け入れるのみだ。

「必ず増えますよ!」

「なにせ我々は……」

「善魔生徒会だからねっ!」

「あっ! ウァサゴ先輩の決め台詞俺が言おうと思ってたのに!」

これにて魔界の弱者を救い、魔界の未来は少しでも変わるだろうか。だが弱者はまだ星の数だけいる。そして強者も星の数分いる。俺たち善魔生徒会はゲーティアに通う弱者を救い、少しでも善魔が増えるよう精いっぱい努力するだけだ。

 

 なあ、父ソロモンよ。俺はとある希望を持ち始めた。

 魔王になって、この魔界を変えたい。そうすれば人間界は救われ、この世界の闇をも振り払えるはずだ。

 前まではこの魔界を滅ぼしたかったが、今はちっともそうは思わない。今はこの世界の闇に立ち向かう、ちっぽけな存在だが、後々善魔は広がり、この世界は変えられる。悪いが父ソロモンよ。お前のような邪悪な魔王になるつもりはない。お前の正反対の魔王になりたいのだ。だからお前の期待には応えられない。俺には、俺の人生がある。お前に振り回されて邪悪な魔王になるつもりは微塵もない。お前はそのまま歴史の闇で安らかに眠ってくれ……











                                      第二章 完































































「ククク……そうか、あの小僧、負けたのか」

小僧と言う割には、彼自身も非常に若く、足を組んで玉座に深く座り込んでいた。

「はい……いかがなさいますか?」

スーツ姿の中年男は玉座に座る若き青年の前に膝を付き、指示を待っている。

「まだ、暗殺部にはメンバーがいたであろう。アンドロ……なんだったか。そう、アンドロマリウスというリーダーと、他のメンバーが」

「はい。ブネにオロバス、アムドゥスキアスら三年生が」

「そいつらを利用しろ。我が出向くまででもない」

「はい……そのとおりでございます。そもそもヤロベアム様が、表歴史の一生徒に対し自ら通話をするということ自体、恐れ多いものです」

「仮に王が、歴史を越えた世界であっても一人の民に話しかけることが、そんなにダメなのか?」

「王には、威厳というものがあります。気安く親しみを込めて民に話しかければ、魔王の威厳が失われます」

「ふん、単純に我直々話した方が早く済んだだけの話だ」

「ヤロベアム様は何かと自分でやりたがる癖をお持ちです。もっと、私のような臣下を使えばよろしいかと」

「黙れ、ルキフゲ……ロフォカレ。我に向かって指図などするな」

「……失礼しました。ヤロベアム・モーヴェイツ様」

ルキフゲ・ロフォカレと呼ばれた男は頭を下げた。対するヤロベアムは玉座から立ち上がり、右手に魔術書を召喚した。

「何としてでもレハベアム・モーヴェイツを殺し、この表と裏、二つのレメゲトンを融合させ、我こそが真の魔王となるのだ……!」


……ということで終わりました第二章。次はもっと投稿スピードを上げて、次なる第三章に向かわせますね。では今後ともよろしくお願いいたします!

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