第2和:D/LIFE《日常》
会話があります!
分かりづらくなってしまっているかも知れませんので事前注意!
ちょっと高かったかな。
着地した瞬間に周りに一瞬だが粉塵が舞った。
「やぁ、お待たせ。私がこの箱の管理者。
橋茉李凪です♪ 」
驚く拍子を見せたと同時に煙たそうな顔をして手を左右に振る。
「ごめんね煙たかったね笑
ココに来たってことはあなたがこの用紙の記入者で、間違いない??」
うんうん、と言いたそうに頭を縦に振った。
「じゃあ聞いていきますね?
あっ、ココ入っていいよ。
廃れているとは言え生活は出来るし、ちょっとスペース作っておいたんだ」
廃マンションとは言え元を辿ればマンション。
原因があって廃れこそはしたけど崩れてはいないし、勿論生活なんて容易く出来る。
彼女を部屋に招き入れ、話を振る。
「じゃあ質問始めるね」
「まず、どうしてこの用紙に記入しようと思ったのかな??」
出会ってから少しも口を開いていない彼女の重い口が開いた。
「ソコにも書いてるけど、疲れたんです。」
『疲れた』
「泣いてもいいから、どうしてそうなったのか教えてくれる??」
「…はい」
「たぶん私が中学生ぐらいの頃からです…
仲良くしていた友人が私を裏切ったんです
私は普通に教室に居て読書に浸っていました。
すると他の女子、今で言うならギャルです、その彼女達が私に教科書を投げてきたんです。
『くせぇんだよ芋女!』
『学校来んなよ』
他にも多々。そういった罵声を浴びて教科書は頭に当たりました。
避けなかった私が悪いんですが、
その教科書の角が当たって私の頭からは血が流れ出したんです。
周りは騒然。
私は依然と何もなかった様に平生を保ちながら読書を続けました。
でも流石に出血量が多かったのか意識が朦朧として倒れました、気が付いたら病室にいました。
その時のギャルの付近に私の友人は居たんです。
それだけならいいんですが、それ以降から私を避けるように生活をしていたことに気づきました。
高校も同じです。
気が付いたらこの腕にはこんな傷痕が無数。
リストカット
いつ覚えたのかも分からない、自らを傷つけることでしか自分が生きていることを確認できなくなってきていました。
ついには学校に行かなくなりました。
別に学校には行けるけど、思い出したんです彼女の『言葉』を。
『学校来んなよ』
その言葉は友人であった彼女が呟いた言葉でした。
そうして学校に行かなくなって、街をフラフラしているとこの箱があったんです。
吸い込まれるように、そして自分を宥めるように
書きました。
書き終えて家に帰ったら解放感に包まれました。
全て終わるって。」
そうして言葉を探している間彼女の頬は震え、涙が伝う。
違うよ、あなたはこんな嫌な生活の終わりを望んでいるけど
その終わりは人生の終わりを望んでいるんだよ。
ぎゅっと抱き締めた。
「…お疲れさま。」
「今から助けるからね、安心して。」
「安全は保証するわ、明日も学校お休み出来るかな?休めるならご両親に連絡をとってココに一晩居て欲しいの。」
「お母さんに電話します…」
~数秒後~
「許可とれました。」
「分かった!ところでお腹空くでしょう、夕飯何がいい?」
少し夕飯をご馳走して、もう眠りに就いた。
私の右の目に有る義眼は曇りを拭い去った。
この環境を陳情するのはとても容易い、ちょっとした魔術。
とりあえず主様の元に還る。
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彼女は人を大切にしすぎる子。
だからこそ、その友人に裏切られたときの反動は非常に大きい。
ならば簡単だろう。
崩れない友情関係にしよう、ご両親には非常に申し訳ない。
「主様、人間の高校生を飼ってよろしいでしょうか」
『人間の高校生?構わん。好きにしてよいぞ』
間も無く答えていただいた。
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つまりこういう事ね笑
彼女を子として私が親。
人間界でもそういう形式にしてもらう、もちろん年齢などは偽ってだけどね?笑
ほぼ同い年の子が子供は流石に変でしょ?笑
環境は常に彼女にとって苦にならないようにする。
私の能力は今回は使わなくてなんとかなりそう。
転生。
この子の場合ある時点から人生をやり直しても、無理なのだ。
生まれ経ったときから決まっているのだから。
彼女は優しい心を持っている
さっき言ったけど、崩れない友情関係をあげる
転校
これも1つの『転』。
高校1年生からReLOAD
条件は特殊だけど、彼女に全く変化はなし。
そして
・・・これからが、彼女自らのチカラで生きる軌跡。
過干渉しないようにするのが主様に告げられた掟。
生きるのは私ではなく彼女。
生きるチカラを養うのもこの計画の1つ。
「貴方、名前は??」
寝てるから気付かないかな?笑
するとむにゃむにゃと口を動かした後に、彼女は確かにそう呟いた
「たきもとゆーかぁ…」
滝本優花。
彼女の持ち物を少し物色させて貰った。確かにその通りだ。
お母様の気持ちが強く分かった気がした。
「優花ちゃん。これから頑張ろうね♪ 」
そうして彼女の額に手を当て魔法を唱える、
多少身体が退行したのが分かった。
これからは
優花ちゃん、貴女が生きる軌跡。
しっかりと見させてもらうね…♡
今回もご閲覧ありがとうございます((( *´꒳`* )))
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