第1和:Violent《過激》
※ここにあるのは
ただの意見用紙だと思って書かないでください。
あなたの生死に関わるものです。
記入時には、自分以外周りに人が居ない環境下にて記入してください。
記入漏れがないようにしてください
貴方の生涯に影響を及ぼします
ーーーーーーーキリトリーーーーーーー
氏名(ニックネーム可):ただのJK2
性別:女性
記入動機:疲れたから
その他(容態や外傷など):会ってから全てお話します
ーーーーーーーキリトリーーーーーーー
冥府の国からやって来ました
どうも私です、私ですよ?
橋茉李凪ですよ笑
では人間界へ行きましょう!
初めての私の患者様ですから!
《~移動中~》
ちょーっと移動には時間がかかるから説明しますけど、冥府を見たとはたしかに言いましたよ?
でも実際見ただけじゃなくて、住んでるんですよ笑
冥府ってどんなイメージお持ちですか?
根暗でなんかジメジメしたイメージみたいなの、ないですか?笑
まっっっったくもって違いますからねっ!
そんなのどこの『名前が書かれたら死ぬノート』ですか!笑
白黒?ちがいますー!
超カラフルですよ!むしろ、もう何ここ銀座?みたいな!?
ハイ、まぁそんな感じで話は飛ぶんですけど、
今度は私がなんで『冥府に住んでいるか』という疑問に答えていこうと思いまーす!イェーイ♪
移動は長いんでちょーっと簡潔にいきますよー!
まず何故私が!この私がですよ!?
冥府なんかに来たのか!
なんででしょうね。私自身ホントにただの女子高生ですよっ?
容姿が特殊とか家系とか?そんなの全くないです笑
変な人とかそんなのでもないですよ?
じゃあー?なんで私なんですかっ!どうやったんですかっ!
って事ですよ。
正直言うと、私も分かんないんですよね笑
普通の生き方はしてましたよ、いじめられたりはしましたけど、真っ当に。真っ当に生きたんですよ?
でもどうしてかなぁ。。。
神様は私に辛辣だなぁ…笑
いじめられたりはしたけどさ、私特に何もしてないし、やり返したりもしてないんだ…
いや、多少は怨み?みたいなのはあったよ?笑
でも別にそんな酷い!って事はされてないの。
例を出してたらキリがないし、それに何よりそんな痛々しいのを見聞きしたくないでしょ??笑
まぁそんなこんなで、今は冥界(?)に住んでますってこと笑
冥界にいるけど、死んではないよ。
神様が私を還したの。冥界にね。
現役で、しかも生きている冥界の住人って珍しくって、その上こんな経験した人が居ないんだって!
なんだか私が認めてもらえたようで少し嬉しかったんだ笑
皆、ちょとした能力を主様から授かるんだけど、私は気に入られたのか3つ授けてもらったの。
・1つ目は、他の界の者にしか通用しない。
私を見た者に私に関する記憶を消去させることが出来るっていう簡単な魔法?
・2つ目はその人に前世(つまり人間として、今まで生きてきている内)の記憶を与え、好きな時点から転生させるという大命を与えられたの。
・そして最後は、2の逆。私の独断と偏見で、別の生き物に変えたり、命を絶たせることが出来る。
例え、いくら私に復讐心があってもこの3つ目の力は出来るだけ使いたくない。
あ。そうこうしているともうすぐで人間界に着くよ!
じゃあもう少しスピードアップするから、しっかりね!!
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《人間界》
人間界にきたのはあれ以来だからもう2?
いや、3年かぁ!
冥界って時の流れ止まってるのよ笑
だからこの『ただのJK2』ちゃんは私の後輩?みたいな感覚w
時間は夕刻。
日は水平線に沈み、月が逆側から顔を出してきている。
場所は少し錆びれた廃マンションの立体駐車場。
時と場の指定は禁忌の箱(私が勝手にそう呼んでるだけ)の付近にも、そして記入用紙にも書いていたから来るとは思うけど……
ーーーーどうかな!
少し早かったかな?笑
初めてのお客様と言いますか利用者様だからワクワクで来ちゃった ♥
屋上で観察でもしていた。
たいした視力ではないけどね笑
すると少し怯えた様子で来た。
女子に好意を覚えたのは初めてかもしれない!それぐらい綺麗で可愛い娘!
ギャルかなーって少し引いていたけど全くだった!
禁忌の箱に記入はしたのに随分と弱そうと言うかソフトな感じ?
でも私の目を欺くことはできないな?
これから話は聞くけど既に見つけた。
手首に多数の赤いみみず腫れの様な筋が見えた。
長い袖で隠れてはいたけど、見えた。
これは主様からもらった力ほどじゃないけど、「必要だからな」って言われて片目に着いた義眼。
痛くないし別に辛くもない。けどこの人間界に着いてからは酷く疲れた。
で!この義眼の見えるモノなんだけど、自らもしくは何者かによって傷つけられた外傷が見える。
この傷はお医者さんなどの医療行為によってついた傷は反映されない。
その腕もと以外にも部分部分に切り傷が多々とあり、長く綺麗な脚にも先程ついたかの様な噛みつき痕
さて、そろそろ降りて彼女のもとに行こうかな!
話すことも沢山あるだろうしね!
Let'sDo this !