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死別健忘  作者: おしお
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第十話 私は悪くない


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 不慮の事故の顛末


 2010年 1月8日 都内○○研究所


 ナノマシン開発者である飯島幹夫の首つりの死体を発見。開発者の走り書きのメモが残されていたためここに記す。


 私はいったい何をしていたのだろう。娘のためを思ってナノマシン開発に従事していたら、その娘が死んでしまった。元々娘の容態が悪くて多額の医療費のために金が必要だったから、ナノマシンの仕事を請け負ったのにも関わらず元も子もない。死の間際、娘は金より肉親を望んでいただろうに。


 私は今にでも心が押しつぶされそうだった。楽になりたかった。苦しみから解放されたかった。だから、勝手にナノマシンの設定を変えて今すぐにでも娘の事を忘れたかった。エゴイストとでも呼んでくれ。そして、設定を変えて私の脳内にナノマシンを送ったんだが娘の事を忘れることはできなかったんだ。


 私は娘を愛していたはずなのに、娘の「死」に対して何も思っていないことで研究段階の仮説が立証されてしまった。私は娘を本当に愛していたのだろうか、現実は愛していないと告げているが今の今まで私のしていた行為は娘を思ってやっていたことだ。だから、


 私は悪くない悪くない悪くない悪くない悪くない悪くない悪くない悪くない悪くない悪くない悪くない悪くない悪くない悪くない悪くない悪くない悪くない悪くない悪くない悪くない悪くない悪くない悪くない悪くない悪くない悪くない悪くない悪くない悪くない悪くない悪くない悪くない悪くない悪くない悪くない悪くない悪くない悪くない悪くない悪くない悪くない悪くない悪くない悪くない悪くない悪くない悪くない悪くない悪くない悪くない悪くない悪くない悪くない悪くない悪くない悪くない悪くない悪くない悪くない悪くない悪くない悪くない悪くない悪くない悪くない悪くない悪くない悪くない悪くない悪くない悪くない悪くない悪くない悪くない悪くない悪くない悪くない悪くない悪くな


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