オカシなオカシのソ~ダツセン 中編
ちょっと愚痴を言わせてほしいんだけど良いかな?良いよね?答えは聞いてない!!
オカシなオカシのソ~ダツセン。
……このイベントの幕が上がったのはいいのだが、今回のレイドボスであるジャック・オー・ランタン。こいつがあまりにも。
あまりにもーー
ーーウザすぎるのだ。
恰好をざっくり説明すると、空飛ぶカボチャ。この一言に尽きると思う。
……え?ざっくりしすぎ、もっと詳しくって?いやいや、詳しく説明しても空飛ぶカボチャなんだよ。
それならね?どうやって空飛ぶカボチャと、無理矢理胴体がくっつけられたように羽織らされてるマントに加えて、手(?)に持たれているランタン……この三つをどうやって説明すれば良いのかな?僕はそう言いたい。
ね?空飛ぶカボチャ以外に例えが見つからないでしょ?
話しが逸れたが、その空飛ぶカボチャがウザい理由は主に二つある。
一つ目は、その顔。普段は三角の目にちょこっと吊り上がった口をしている。ここまでならよかったのだが、なんとこいつ、表情がかわるのである。自分の攻撃がプレイヤーに当たると口角を滅茶苦茶吊り上げる。
その上、当たり判定が頭の中の明かりの部分にしかない。これが二つ目のウザい理由だが……なんと攻撃をマントや顔の外側に当てると、今度は「ホッホッホーホッホホホ」みたいな感じで笑いながら瞬間移動する。この瞬間移動はダウン時でも有効だ。
ここまで言えば、分かってもらえただろう。
こいつ、煽りスキルのレベルがカンストしてるッ!と……
本当にそこに関しては文句なしだと思う。
長々と語ってしまったが今の状況に戻ろう。
今、僕はーー
ーー六体のカボチャと戦っている。その全てが前述の特性を兼ね備えている。
……よく精神が持った方だと、僕でも思う。だって六体だよ?広範囲攻撃魔法とかで殲滅する爽快感も得られずに、一方的にイライラが溜まっていくだけ。
しかも、なんと……その六体を倒し終えてもクリアにならない。あぁ、そうだとも。クリアじゃないのだ。あれだけ倒しても、だ。実は、先ほどの六体はただの分身である。
今回のレイドバトルにはレベル制が使われていて、レベル1をクリアしたらレベル2が、といった風にレベル10まで続いていく。
事件はレベル6のときに起こった。イライラを溜めつつも自分の武器はちゃんとあるので、それを使って、チマチマとボスのHPが50%をきったその時。不意にカボチャがくるくると回り始めーー
ーーそして消えた。次には地面からニョキニョキと木が生えてきたと思うとそこにカボチャが出来てマントが出てきた。まさか、と見守る僕の小さな願いは1秒足らずで打ち砕かれた。木が地面に引っ込んだら、動き始めたのである。
ただいまの僕の憎悪値はすでにMAXをぶっちぎって神を殺すほどに到達しているッ!!
「良かろう、戦争だぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
僕は、武器を投げ捨て九尾の尻尾を出して腕に巻き付けていく。次の瞬間には姿は消えた。
ザンッ!ザンッ!ザシュッ!
レベル10まで行って周回しまっくってやるぅぅぅぅぅぅううううう!!
オカシなオカシのソ~ダツセンを投稿し終えて、本編の方を一段落つけたら、今までの話を順次改稿していこうかと、思います。
ストーリーに変更はないはずなのでご安心を。
改稿項目は、今のところは以下の通りです。
・話の変に三人称になっているところを一人称に直していく。
・スレ回での、名前。
・細かな描写などを加える。
後編は21時に投稿します!