瞬☆コロ
チラリ……チラリ……
抜き足差し足忍び足……
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謝罪の看板
一ヶ月ぶりの更新となりました…………
スミマセン( ノ;_ _)ノ
by厨二病患者
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スー(退却)…………ゴン!
シヴァ「…………」
患者「…………」
カッキーン…………キラリ
▼本編▼
(う~ん……そろそろ、防戦だけっていうのも飽きてきたなぁ……)
その腕で、リズムを刻みながらシヴァは思う。
「ふぁ~……眠っ」
口を開け大きく息を吸う度に落ちかける瞼を懸命に上げて耐える。それもそのはず。今は、もう夜なのだから!!
……とまぁ、戦闘が退屈になってきたシヴァは、方を付けようとしはじめる。その漏れだすさっきに気づいたのか、後藤(柴田)も警戒しはじめる。
実は、後藤は最後の奥の手、というやつを残している。果ての地の龍族の共通スキルの『根性』と『覚醒』だ。一部のゲームをやったことがある人なら察するだろうが、説明しよう!!
『根性』とは、戦闘時1度だけあらゆるシステム上の死を無効化し、HPを1残すというものだ!
そして『覚醒』は、残りHPが10%以下になったときに発動するスキルなのだ!効果は、一定時間の間全ステータス値を+1000%、そしてHPMP状態異常全回復、さらに毎秒HPの10%を回復し、状態異常&相手のあらゆる能力を無効化するというものなのだ!
このスキルを考え出した人は、後にこう語る。
まさか、『覚醒』以上の化け物が現れるとは、思ってもいませんでした、と……
◇◆◇
警戒したーーとはいえ、元は戦闘など無縁の素人。その上、『根性』という、チートスキルと運営というバックアップが彼を少しばかり、油断させた。
そして、それが命取りとなる。
自身の(知られたくない)ステータスまで、知られてるとは、夢にも思っていない彼に、最キョウが襲いかかるーーーー
まず、彼の視界から、最キョウは消えた。
そして、最大まで引き下げられたはずのゲーム内痛覚を通じて、彼の体に激痛が伝えられる。
(な…に!?)
その15メートルはあろうかと思われる巨体は、宙を舞っていた。
世界全体が、スローモーションになっているかのように、落ちるスピードが遅い。本来ならば、『覚醒』が発動しているはずだ。そして、一発逆転のはず。
だが、どうだろう
覚醒が、発動した証拠にHPは全回復している。しかし、動けない。
無双している“はず”の時間。
そこに、2回目の激痛が走りーー
果ての地の風龍は敗れたーー
◇◆◇
「ふぅー」
一方、レイドボスを瞬コロした張本人はというとーー
「ありゃ?ありゃりゃりゃりゃ??」
体が縮んでいたーーーー
今までも、若干余白のあった衣類がなおダボダボになっており、コートの下の方は、完全に引きずられている。
そして、それとは別の違和感がある。
尻尾だ。操尾術を使っていないにもかかわらず、尻尾は一本になっていた。
「あんりゃろりぇぇぇぇ!!」
……滑舌も悪くなったようだ。
1ヶ月かけて、 こ の オ チ で あ る。
こ れ は ひ ど い