白狐は墜ちてくる
クソガァァァァァ!!
戦闘シーンは、次回に持ち越しとかふざけんなよぉぉぉぉぉ!!(←お前のせいだろ
「…………キタコレやったぜ戦闘だっひゃっほぉぉぉぉぉい!!」
さぁさぁ、支給されたマップを確認してーーーー今いるのが、南区か。えっと……《果ての地の風龍》が東区に、《果ての地の氷龍》は北西区にいるのか……
東区の方が、早いかな?
……多分、そうだろうな。良し、東区目指すか。
「ぇ?……何……するつも、り?」
壱から玖までの尻尾のスキルを高速移動系のスキルに変えていく。因みに、コレルアンは、九つの区に分けられていて、一つの区は、だいたい10Km×10Kmだ。対角線だと14Kmほどだ。
それぐらいなら、10秒もかからないな。
例の如く、めり込みダッシュの構えをする。そして、GO!…………そこでふと思う。障害物多くね?と……
別に、全てを貫通しても良いのだが、それだと面倒くさいことがある。
『カルマ値』だ。LCOには、ステータスを開いても見えない値がある。その一つが、カルマ値だ。予想はつくと思うが、カルマ値が一定の値を越えると、街でアイテムが買えなくなる。
それはそれで、色々と面倒くさいので、回避しなければならない。
「シ、ヴァ?何、を……?」
よって。めり込みダッシュの構えを解き、上空を見上げながら、膝を曲げる。
そしてクルクルと1回転しながらジャンプ!!
コレルアン南区で一番高い建物は、図書館で30メートルある。
ので、31メートル付近まで跳躍して、空中を蹴る。
すると、勢い良く翔んでいく。
……クウシェの焦った声が聞こえたような気がするが、気のせいだろう……
少し翔んでいると、東区の大風車が見えてきた。そこには、まだあまり時間が経っていないからか、少数のプレイヤーと一匹の緑色の龍がいた。
そこをめがけて、墜ちていく。
ドゴォォォォン!!
着地時の轟音とともに砂埃が舞う。
「けほっけほっ……あー、ちょっとスピードミスったかな?」
パッパッと尻尾についた砂を払っていく。
NPCのはずの《果ての地の風龍》までもが、大きく口を開けて呆然とこっちを見ている。
シヴァは土を払い終えると、ようやく目の前に出ているメッセージに気付く。
『レイドボス《果ての地の風龍》に挑みますか?
『Yes』or『No』 』
シヴァはもちろん、『Yes』を押す。
そして、尻尾のスキルを《操尾術》などに変えていきながら《果ての地の風龍》に近づいていく。
スキル変更が終わったら、今度は両手の指をパキパキと鳴らしつつ、首を回してストレッチをする。
その間も、《果ての地の風龍》は動かない。否、動けない。
やがて、ストレッチも終わり、シヴァは手をぶらんと降ろす。
白狐の仮面の下で口角が上がった瞬間、蹂躙の幕は降ろされた。
過去に書いた話等を見直していくとステータスやメッセージ、ログ等の囲い?というか枠?がごちゃ混ぜだったので、変更しました。
ステータス:▽▼▽▼▽
△▲△▲△
メッセージ:『』
ログ:▼▼▼▼▼
▲▲▲▲▲
アイテム:▽▽▽▽▽
△△△△△
と、いうふうにしていきます!