BKH
やぁ、僕だ。シヴァだ。
なんだか、ユー〇ューバの自己紹介みたいになったが、そんなことはどうでも良い。
それよりも、今聞こえる音に耳を済ませてほしい。
ーーーーゴトン、ゴトン、ゴトン、ゴトン……
え?電車の音?ていうことは、今はリアル?…………違う。
違う違う違う違う違う違う違う違う違う違うちっがぁぁぁぁぁぁう!!
僕がいた異世界に、勝るとも劣らないぐらいの、クソみたいな労働環境だ。
只今、僕は、絶賛労働中だ。
…………え?前話のラストで寝ただろ?
…………分かった。あの時起こったことをありのままに話そう。
あれは、寝ようとしたときのことーーーー
ゴスッ。
寝転んだ瞬間、お腹に衝撃が走った。
「うぅ……」
うめき声をあげながら、寝返りをうつと、またーーーー
ドゴッ。
「あぁ、もう、何なんですか!!」
ガバッ、っと音をたてて起き上がる。すると、そこには、絶壁の前に腕を組み、仁王立ちするクウシェがーーーー
「何が……絶壁、だって……?」
ーーーーヒュオッ
辺りが、凍てつく。
……ゴホン、そこには、まな板の前に腕を組み、仁王立ちするクウシェがーーーー
「まな、板……へぇ……」
クウシェは、うつむき、後ろを向く。そして、何かを両手に持ち、振り向く。
そして、両手に持った鍛冶用の巨大ハンマーを振りかぶりーーーー
「あぁ!!ちょっと、タンマタンマタンマタンマ!!」
クウシェは、首をコテッと傾げ、
「なん、で?」
与えられたチャンス。すぐにDO☆GE☆ZAを決め、謝罪の言葉を述べる。
「ホントスミマセンデシタ。ここで弄ったら話的に美味しいと思ったんです。赦してください何でもしますから。」
「……ギルティ」
少しの沈黙を置いて、下された判決は、「有罪」。
振りかぶられた両腕が、まるで、スローモーションみたく、ゆっくり下ろされるーーーー
「ヒィ」
僕は思わず、頭を手で、背中を尻尾で守るような形でかがむ。
ーーーーゴトン。
果たして、ハンマーは、シヴァの体の右の辺りに転がされた。
「……へ!?」
転がされたハンマーを見て、シヴァは、驚く。
「これ…の他にも、鍛冶に、必要な物は…ある」
「……はい?」
「最初の街に……マイホーム、ある。そこに、鍛冶用の炉が……ある」
へぇ……ていうか、マイホームを持ってたんだ。
「???」
「そこまで、鍛冶用の……道具と、ここの炉、運ぶ」
「ワット?」
「ーーーーつべこべ言わずに……やれ」
そう言いながら、リアカーをおもむろに出すクウシェ。
「それを引っ張るのってーーーー」
「? シヴァ…だけど?」
「ですよね!!知ってましたよ!!」
ーーーーそして、冒頭へと、至る。
な?分かっただろ?
とにかく、ブラック企業反対ぃぃぃぃ!!
早く戦闘シーンが描きたいぃぃぃぃぃ!!(なら更新ペースを早くしろよ