植え付けられたモノ、手に入れたモノ
異世界に来て、最初、すごく不幸なことが起こった。
別に、頭を床にゴチンしたことではない。少なからず、それも不幸だが。
職業から適正武器種、スキル構成など、全てが最悪の組み合わせだったのだ。
それでも、少しは戦えた。そんなある日、僕は捕まった。マッドサイエンティスト達に。
そこで、苦しみを、憎しみを、悲しみを、絶望を味わった。
具体的には、禁忌を験された。その数、実に16若しくは17個。
禁忌は1つでもついていれば、それ相応の代償を払わなければいけない。1つでも苦痛だった。
襲い来る痛み。止まらぬ涙。救われない絶望。クズどもへの憎しみ。覚めぬ悪夢。耳元で囁く悪魔の声。
しかし、意識を失うこと、死ぬことは許されなかった。
神の加護があったからだ。どれだけ嫌でも、どれだけ恐ろしくても、耐えなければいけなかった。
クズどもに蘇生魔術が使えたからだ。どれだけ痛くても、どれだけ苦しくても受け入れなければならなかった。
他にも、僕の腕や足、目などを切り、再生までの時間や、僕の体の活用法などを調べられた。
最後の禁忌が植え付けられるまで。最後の『力』を手に入れるまで。それまで、気が保つかも分からなかった。
最後の禁忌が植え付けられて。僕は『隷属の首輪』を付けられた。相手を奴隷にする首輪だ。
凶悪な魔物が犇めく森、『狂乱の森』に放り込まれた。『力』を試してこいと言われて。
僕は、『隷属の首輪』を外した。
そして、クズどもを皆殺しにした。ついでに、『狂乱の森』にも破壊の限りを尽くした。
それでも、あの胸の奥深くから湧き出る感情は無くならなかった。
異世界に勇者召喚された本来の意味である、魔神と邪神の討伐ーーーいや、虐殺も行った。
狂っていたと思う。事実、その光景を傍観していた女子生徒たちはそう語っていた。
その強さ。その凶悪さ。その狂乱さ。その恐ろしさ。
それを纏めて、僕の異世界での2つ名は『最キョウ』になった。
僕は、『力』の代償に『禁忌』を手に入れた。いや、『禁忌』の代償が『力』だったのかもしれない。
しかし、結果は変わらない。
僕は、『何か』と引き換えに『何か』を払い『何か』を植え付けられた。
その『何か』が何なのかは分からない。
分かりたくもない。
ただ、今は。
前を向いてその足を進めるだけだ。
その先にあるのはーーーー何なのか。
それは、もしかしたら『何か』なのかも知れない。
そこのブラウザバックをしようとしている読者様!!「うわ、痛い…………付き合ってられんわ」と思い、×ボタンを押そうとしないでください、お願いしますぅぅぅぅぅ!!
弁明、弁明をさせてください!!
この話は、深夜の変なテンションで約15分くらいで書いちゃったやつでして…………
次からは、バカみたいなのをいっぱい書きますから、あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ、はやまらないでぇぇぇぇ!!
後生ですから、もう十話ぐらい読んでみてくださいお願いしますぅぅぅぅぅぅぅ!!
うわ、俺ってばダッサ。