スキル詳細と新たな誕生
~NEW患者星の誕生秘話~
患者「ふぅ……何とか間に合ったかな……」
シヴァ「間に合ってないよ」
患者「ゑ゛?」
シヴァ「オラァァァァアアアア!!」
キラァァァァン
↓本編へGO!↓
「それじゃあ、スキルの説明に移るにゃ」
「……あぁ、そういやそうだったね」
フレンドになるまでにあったことがすごすぎて、忘れかけていたシヴァ。
「私のスキル名は、ズバリ『バティン継承』ですにゃ!」
……あぁ、先が読めたよ。っていうそこの君!……頼む。テンプレとは、使ってこそ、意味をなすものなのだ!←何言ってんだコイツ
故に、頼む!その『戻る』だったり、『消去』は、押さないでくれぇ~(悲痛
「……それ、スキル詳細に、「18/72」、とか書いているよね?」
「書いてるけど、どうして分かったにゃ!?」
あぁ……出たよ、テンプレ……
「ソロモン72柱の1つ序列18位のバティン、ってやつだね」
「へー。知らなかったにゃ。物知りにゃんだにゃ~」
「そうかな?でも、バティンってことは、転移系のスキルなのかな?」
「そうにゃ。スキル詳細を見たら、ランダムで転移をするまたは、セーブポイントに転移するって書いてあったにゃ」
確か、バティンは国から国へ、人を運ぶ能力があったはずだ。
他にも、宝石や薬草の効能も知っている。
つまり、そこら辺の能力は、もっとレベルアップしてからってことなのだろうか?
そう、思いつつ会話を続ける。
「ランダム……だから、ここにいたのか……。でも、それなら、どうしてもう一度『バティン継承』の帰還効果を使ってセーブポイントに戻らなかったの?」
「私って、レベル1ですにゃ」
「うん、それが?」
「『バティン継承』の転移効果を1回使ったら、MPが空っぽになったのにゃ」
サクラは、アホの子なのだろうか?
「へぇ……ふーん……それで、何も出来ず、ただただMPKをしていたと?」
「申し訳ありませんでしたにゃ」
少し、声のトーンを下げると、サクラは、素早くかつ華麗に土下座を決めた。
「別に、怒ってはないから、顔を上げてよ」
まぁ、すぐに顔を上げさせたけど。
「まぁ、『バティン継承』は、他の人には、黙っておいた方が良いからね?間違っても、交渉の手札にしちゃダメだよ?」
「了解したにゃ。気をつけるにゃ!」
「でもなぁ……ユニークスキルの詳細を知ることの代償が、口封じだけっていうのも、何だか、癪だから、僕からは、これを渡すことにするよ」
「にゃ?別にいいにゃ。口封じだけで、いいのにゃ」
「いやいや、それは、そっちの問題。これは、こっちの問題だから、ね?」
と、九尾の尻尾の1つを『創薬術(大)』に変えて、片手間で作ったお薬セットを渡す。
「緑色がHP、水色がMP、赤色がATK、橙色がDEF、黄色がAGIをそれぞれ、30%飲むだけで時間制限無しに上昇させてくれるはずだよ。この中に、それぞれ10本ずつ入ってるはずだから、遠慮なく使ってね!」
「え!?今、にゃんて!?」
「それじゃあね!」
呆然とするサクラを余所に、僕は、クウシェの鍛冶場へ向かった。
新たなルーキーが生まれた瞬間だった。
あれが、患者の誠心誠意の謝り方なんです……許してください……後、誰か患者にコミュ力を分けて下さい……