表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
17/42

サクラのターン!

……は?『ユニークスキルの詳細を教えるから、フレンドになってほしい』……だって?


普通、そんなことしたら今後のゲームライフに多大な支障をきたす。それなのに、なぜそこまでしてフレンドになりたがるのだろう?


その旨を、サクラに伝えると、こんな返答が返ってきた。


「私の、お漏らしをバラされたら、困るからにゃ!」


……なんてふざけた返答だろうか。


今後のゲームライフかお漏らしか。天秤にかけたら、どっちを取るかなんて、きまってーーーーないな、うん。僕もどっちを取るか、分からない。


「フレンドかぁ……なっても良いけど、別にお漏らしをバラさない保証は無いんだけど?」


「そこは、伝家の宝刀で切り抜けるにゃ!」


「……伝家の宝刀って、何?嫌な予感しかしないんだけど」


「…………」


「?」


サクラが、ゆっくり、こっちに近づいてきて飛び上がる。


まさかーーーー殺す気か!?


そう思い、少し構える。


サクラはーー


「お願いしまぁぁぁぁすッッ!!」


ーーDO☆GE☆ZAをかました。


「えぇ……」


会ってまだ十数分の相手に、ジャンピング土下座をぶちかますサクラにドン引くシヴァ。


「お願いしますッお願いしますッお願いしまぁぁぁぁすッッ!!」


「え、あ、ちょっ…………」


まずい。これはまずい。


端から見れば、『猫耳娘を土下座させている狐の面を被った怪しい狐人』。ヤバい。この画はヤバすぎる。


「か、顔を早く上げtーーーー」


「すみませんすみませんすみません!!こんなことで足りないのは分かっていますが、何卒お許しをぉぉぉぉおおおお!!」


慌ててふためき、声をかけてみるが……意味なし!!


むしろ、悪化した!!


これじゃあ、まるで僕が極悪借金取り見たいじゃないか。


「わ、分かったから、顔を上げてよ!」


成り行きで、仕方なく了承する。すると、サクラは、


「シヴァ様、ありがとうございますにゃぁぁぁぁぁぁあああ!!」


といって、抱きついてきた。


「は!?離れっーーーー」


シヴァは、抱きついてきたサクラを離そうと試みるがーーーー


「ゴロゴロ……」


それ以上のパワーで抱きつき、かつシヴァの胸で気持ち良さそうに喉を鳴らす始末。


以外な部分でロールプレイが上手いな、と驚きつつ反面呆れる。


「はっ!」


と、サクラは何かに気がついたのか、シヴァからさっと離れる。その時に、サクラが溢した呟きをシヴァは聞き逃さなかった。


「安心できたからか、思わず素が出ちゃったにゃ……反省反省」


え゛!?あれが素だったの!?と驚きながら、シヴァとサクラはフレンドになった。

ちゃんと、サクラのターンになっていたでしょうか?なってたら……良いなぁ……(希望

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ