1回だけ……
ぬわぁぁぁぁぁぁぁああ!!
遅くなってすみませんでしたぁぁぁぁぁぁああ!!(ジャンピング土下座中
「で、報酬って何かあります?」
「………」
サクラは、冷や汗をかいたまま微動だにしない。
「予想はしていましたが……さては、何も無いですね!?」
「……はい」
サクラか、ゆっくりと、それはもう、死んだ魚のような目をしながら、頷く。
「…………はぁ……じゃあ、1回だけ、質問に正直に答えてください。それで、良いですか?」
「にゃ?分かったにゃ」
天然なのか、バカなのかは不明だがーーーーいや、バカだなーーーー僕は、微笑する。
「それではーー
ーーどうして、レベル1なのにここにいるんですか?」
サクラが「ビクッ」っと震えたのを、僕は見逃さない。
「な、な、な、何のことかな~」
サクラが、バレバレの誤魔化しをする。だが、しかし!!
「……ねぇ、サクラの、驚いたり、動揺したりすると、素に戻る癖、治しておいた方が良いよ?」
「……ひゅ、ふーひゅ、ふーん」
「……それ、惚けてるつもりですか?」
顔を近づけて、少ぉーし、ほんの少ぉーしだけ、目を紅く光らせる。
「ひ、ひぃ!!」
「ねぇ、どうして?」
「あ、あのぉ……実は…… 「『ユニークスキル』」 ……え? 「だったりするの?」 …………」
「かまをかけただけだったんだけど……その様子じゃ、当たってたみたいだね?」
「…………はい」
呆然と、かつ諦めたような表情で、サクラは、頷く。
「……そっか。ありがとう、答えてくれて」
そう言うと、僕は、顔を離す。
「……へ?」
情けない声で、サクラは驚く。ていうか、もう完全に素が出てるな。
「『ユニークスキル』について、聞かないん、です……か?」
「ん?そーゆーのって、御法度じゃなかったっけ?」
「で、でも、何でも質問に答えるってーーーー」
「あぁ、それは……『どうして来れたの?』って聞いて、『ユニークスキルで』って、1回答えたじゃん」
「……は?」
さっきから驚いてばっかりだな。もうちょっと、隠した方が良いのでは?
「だから質問は、もうしないよ」
「にゃ、にゃるほど……」
あ、ロールプレイに戻った。
「それじゃあ、気をつけて街に戻ってnーーーー」
「ちょっと、待ってにゃ」
「え?まだ何かあった?」
「ユニークスキルの詳細を教えるから、フレンドになってほしいにゃ!!」
今度は、僕が驚く番だった。
と、いうわけで、次からはサクラのターン!
あと、もうちっと、更新早く出来たら良いなぁ……