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第7話 実践編①(地図の大きさとレイヤー操作)

 さて、別枠で説明が必要な道具や「選択範囲」について説明が済みましたので、実際の地図作りをおさらいしていきます。


 まずは地図の大きさから。

 この文は「なろう」の挿絵として使用する地図を念頭に置いて書いています。そして、「なろう」小説をPCのブラウザで読む場合、デフォルト設定では580×580ピクセルまでのサイズの挿絵なら操作されずにそのまま表示されます。

 地図の場合はサイズを圧縮されると解像度も落ち、特に文字などが見にくくなるおそれがあります。そこで最初からこれ以内の大きさで作るのがお勧めです。

 下は「大きさの見本」です。


挿絵(By みてみん)


 小さすぎる地図が見にくいのは簡単に想像できますね。




 今回は地図本体ひとつ、それとは別に同じ大きさのパレット(作業台)をもうひとつ別に用意しました。これは作業を理解しやすくするためです。同じサイズにしたのは、作業台上にアイコンを用意するときに地図全体に占める割合を判りやすくするためです。


挿絵(By みてみん)


 そして。文字関係の作業を除き、パレット上で行う操作は他に「丸投げ」が可能なものです。アイコンをいちいち手作業で作る必要は全くありません。地図の作成とアイコン作りは別のものである、と考えてください。ネット上には完成度が高く、使い勝手も良く、無料で自由に使えるアイコンが山ほどあります。これらを利用しない手はありません。「既成アイコンの使用」については別に1話を設けて改めて説明します。

 まぁ、お手製のアイコンは暖かみと味があって、大変良いものだとは思いますけど、ね!




 さて、同じ大きさの画面をふたつ用意したら、メニュー>新規レイヤーでそれぞれに新しいレイヤーを作り、薄い色をつけます。ふたつの画面を一目で区別するため……だけではありません。「白」が判るようにする、という意味もあります。他のレイヤーの白い色が地の白に紛れて判らなくなるのを防ぐのです。黒や他の色が見づらくなると本末転倒なので、「ごくごく薄い色」にしましょう。


 地図本体にはさらに「下描きレイヤー」を作っておおざっぱに下描きを描いていきます。いきなり細部に凝ってはいけません。

 というよりもむしろ時間が許すならばですが、地図作成のあらゆる段階を「それなり」程度に描いていって完成した最初の1枚を「習作」つまり下描きとすることをお勧めします。

 実在する世界と違い、架空世界の地図はどのように描いてもそれが正解。まずは気楽にさくさく作ってみましょう。




 下描きができたら新しくレイヤーを作り径1〜3のブラシで海岸線を描きます。(このあたりの画像は第3話に載せたので今回はなし)下書きをなぞるより新たに新しく描くつもりでやるほうがきれいに仕上がります。修正は消しゴムで。最初から着色する気がないのなら白いブラシを修正に使うこともできるのですが、練習のつもりで消しゴムにも慣れておきましょう。

 中間色の灰色で川も描きます。




 コピー&ペーストを使った山アイコンの移植についてはすでに触れたので省略します。今回は木を移植して森を作るところを。


挿絵(By みてみん)


 地図本体に新たに「森レイヤー」を作り、作業台から6種類の木のアイコンをペーストします。やっぱり、コピー元が同じレイヤー上の近くにあればいろいろと便利なのですよ!

 そして、「コピースタンプツール」を選択し、スタンプの大きさを木のアイコンよりやや大きく設定します。


 キーを押しながら木のひとつをスタンプに登録してそれを森の場所に押します。ペーストと違うのはスタンプを押した時点で決定になることです。つまり位置の微調整はできません。スタンプした位置が微妙なら即座に「取り消し(アンドゥ)」で消しましょう。

 詳しい説明は省略します。




 さて、今回特に書いておきたいのは、「レイヤー」の操作についてです。(当然画像ソフト毎に異なりますが)画面右下に次のような「レイヤー」の操作盤があります。


挿絵(By みてみん)


 レイヤーの重なっている順番通りにレイヤー名が並んでいます。上のレイヤーの絵に重なった下のレイヤーの絵は、隠れて見えなくなるわけです。

 そして、水色で表示されているのが現在アクティブなレイヤー、つまり描画などの操作対象となっているレイヤーです。枠内をクリックすることで、アクティブレイヤーを切り替えることができます。

 目玉印はそのレイヤーの表示/非表示の切り替えです。例えば下描きレイヤーを表示したり隠したりできます。原則的に非表示にしたレイヤーは、削除など特殊な操作以外はできなくなります。

 レイヤー名をクリックしたら、レイヤー名変更ができます。そのほか、レイヤー枠内を右クリックすると、そのレイヤーに対して可能な操作メニューの一覧が表示されます。

 レイヤー枠をドラッグ&ドロップすればレイヤー順序の変更が可能です。

 メニューから新規レイヤーの作成を行うと、現在アクティブなレイヤーの直上に新しいレイヤーが1枚作られます。


 このように「レイヤー操作盤」ではレイヤーの諸々の処理を一括して扱うことができます。これを使いこなせれば能率が上がります。

 操作盤の形式はもちろん画像ソフト毎にさまざまで、ソフトによってはレイヤーの管理に階層構造を使えるものもあります。「レイヤー操作盤」の使いかたを一度チェックしておきましょう。

投稿時、600×600まで縮小されず表示される、と記しておりましたが、

感想欄で矼野元生様から誤りのご指摘をいただきました。

検証した結果、元サイズの横/縦いずれかが581ピクセル以上になると縮小補正が入るようです。

謹んで訂正致します。

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