第3話 ご近所の地図(地図作りの流れ)
さて、とりあえず作ってみたのがこの地図です。(文字は最後に入れます)
RPGなどでいう「はじまりの町」周辺の雰囲気ですね。特殊な状況でない限り、ファンタジーの舞台も最初は限られています。で、まずはコレです。「手間をかけずに作る」ことが一番の目的なので色つけもなし。ですが、この1枚があるのとないのとでは、ファンタジーの理解度が全く違ってきます。
では、ザックリと地図作りの過程を見ていきましょう。
同じ大きさでふたつの画面を用意します。双方に新しくレイヤーを作り、ごく薄い色で塗りつぶします。
薄緑色のほうは「キャンバス」つまり地図本体。薄桃色のほうは「パレット」、いうなれば作業台。作業台の上で「部品」を作って地図本体に置いていく、という流れで地図を仕上げていきます。
まず地図本体に「下描きレイヤー」を作り、おおまかな完成予想図を描きます。
「海岸線レイヤー」を作って、海岸と池の境界を描きます。川も別のレイヤーで描いておきましょう。
これで「白地図」ができました。
作業台に「部品レイヤー」を作り、山のアイコンをいくつか用意
します。
山のアイコンをコピーして、地図本体の「山レイヤー」にペーストしていきます。
まとめて修正するので重なっても気にしない。さくさくペーストしまくりましょう。貼り終わったら重なった部分を微修正。……「山地」ができました。
作業台に木のアイコンを用意します。広葉樹と針葉樹の2種類を作ってみました。
地図本体に「森レイヤー」を作り、同じように貼り付けていきます。コピースタンプ、という便利なものもあるので使ってみましょうか。ハンコを押す感覚でペタペタ。
さらにペタペタ、ペタペタ……「森」ができました。
さて、次は山や木とは違う、「一品物」の部品です。作業台に2倍の大きさで「城」の絵を描き、半分の大きさに縮小してアイコンにします。
……面倒くさっ! なので、絵心がない場合はネットで探して出来合いのアイコンを引っ張ってくるのが良いでしょう。今回は意地で描いたけどね!
地図本体に城と村の家を配置します。家1軒にレイヤー1枚、くらいの勢いで配置を進め、終わったら「建物レイヤー」としてまとめます。
あとは雰囲気を確かめつつ適当に。「崖」や「道」を描いたり、「一品物の木」を置いたり、「草」や「さざ波」を加えたり、「方位印」を入れたり全体を枠で囲ってみたり。楽しみながらやりましょう。
こうして作ったのが最初にお見せした地図です。
絵柄が完成したら、最後に文字を入れます。作業台に「文字レイヤー」を作って必要な地名を書き出し、まとめて少し細工。
それをカット&ペーストで地図本体の「地名レイヤー」に貼り付けていきます。
地図が完成しました!
どうでしょう……何となくお手軽に作れるような気がしてきませんか? 次回からは上記の手順を少し詳しくみていきます。最低限の知識と徹底した手抜きで、かけた手間暇の割には役に立つ地図を作る。それが目標です。